京都の実力派劇団トリコ・Aが4年ぶりの東京公演! 山口 茜の自らの体験をもとに書きあげた共生社会を問う演劇作品 トリコ・A演劇公演2022 『へそで、嗅ぐ』 2022年8月にこまばアゴラ劇場にて上演
2022.07.02 10:00
合同会社stamp(所在地:京都府京都市上京区、代表社員:山口 茜)が運営するトリコ・Aは、4年ぶりの東京公演となるの演劇公演を2022年8月20日(土)~23日(火)にこまばアゴラ劇場で上演いたします。
トリコ・A演劇公演2022『へそで、嗅ぐ』チラシ表面(宣伝デザイン:山口 良太)
【企画概要】
これまで童話や事件など物語の枠組みを借りながらも自伝的作品を作り続けてきたトリコ・A。主宰の山口 茜が3年の歳月をかけて「障がいのある人」に取材し創作したのが、本作『へそで、嗅ぐ』です。
山口は本作で会話劇に正面から挑みながら、自らも含めたマジョリティの持つ特権性を問い直します。作中に描き出されるのは、自分は差別をしないと思っている人でさえ、マイノリティの人たちを無意識的に排除してしまうこの社会の現状です。2021年に大阪・茨木で初演されて以来1年越しの延期上演となる東京公演では、実際に障がいを持つ俳優と創作を共にした初演時の経験をもとに、作品を大幅にアップデートします。共生社会を目指しながら、今なお抱える差別の問題に対して、トリコ・Aは演劇作品で問いを投げかけます。
【あらすじ】
へそは、昔も今もそこにあり、これからもあり続けるのです
古家 隆子は、小さな町にある小さなお寺で、両親と共に暮らしている。彼女の定位置は大きな松の木のある庭に面した縁側。ある時は父の読むお経とともに、ある時は縫い物をする母とともに、彼女の毎日は過ぎていた。ある日、父が倒れ、お寺に妹一家が引っ越してくることとなった。看病で不在となった母の代わりに、隆子のもとにはヘルパーが派遣され、父の不在でにわかに権力を持った住み込みのバイトに友人の出入りを制限されてしまう。隆子の環境は本人のあずかり知らぬところでどんどんと変化していくが、隆子はただそれを、受け入れていた。ヘルパーが口を出すまでは・・・。
【上演台本・演出 山口 茜コメント】
2018年に障がいを持つ方とワークショップをさせていただいた時、みなさんが、障がい者としてではなく、1人の俳優として創作に参加したいと思っておられることを知りました。そして私自身、俳優を目指していた頃に、自分のままで俳優として必要とされることは難しいと感じ、ダイエットをしたりと、本来の俳優としての訓練ではない努力をしていたことをふと思い出したのです。そして過去の私を救うためにも、障がいを持つ人が、世間の決めた「属性」で判断されることなく、俳優訓練に邁進できる場を設けたいと思ったのです。
2021年、関西での初演を終えて、環境から障がいを取り除くことの難しさや、自分の無知や狭量さを思い知りました。手を差し伸べるつもりで取り組んだ公演で、奇しくも私は私の無力さと向き合うこととなったのです。
今回の公演では、前回の稽古場や本番で私の中に起きた現象を、物語の中に取り入れたいと思います。へそで、嗅ぐとはどういうことなのか。今も答えの出ないこのタイトルの意味を、是非確かめにおいでください。
【公演概要】
2022年8月20日(土)~23日(火)
・8月20日(土) 13:00(※1)/18:00
・8月21日(日) 14:00(※2)(※3)
・8月22日(月) 14:00/19:00(※2)
・8月23日(火) 14:00
*受付開始は開演の45分前、開場は30分前
※1 託児サービス
※2 字幕サービス
※3 ポストパフォーマンストーク
会場: こまばアゴラ劇場
〒153-0041 目黒区駒場1-11-13
京王井の頭線駒場東大前駅から徒歩3分
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、
お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
TEL : 03-3467-2743
URL : http://www.komaba-agora.com/
【チケット】 全席自由席
チケット発売日 :7月2日(土)10:00
一般 :前売 3,500円 当日4,000円
U30 :前売 2,500円 当日3,000円
(要年齢証明)
障がい者とその介助者 :前売・当日 各2,500円
(要証明)
高校生および18歳以下 :前売・当日 1,000円
(要年齢証明)
上演台本付きチケット(一般) :前売のみ 4,500円
上演台本+サイドストーリー本付きチケット(一般):前売のみ 5,000円
*未就学児入場不可(託児サービスあり)
*U30、高校生以下は公演当日要年齢証明書
*障がい者チケットをご予約の方は、身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳のいずれかを当日受付でご提示ください。
*車いすで観劇をご希望の方は『へそで、嗅ぐ』制作部までお問合せください。
*入場時の検温と常時マスクの着用にご協力をお願いいたします。
*劇場支援会員が優先入場となります。
*入場券の整理番号は当日受付順となります。
*取り扱い
カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/heso2022
【観劇サポート】
*託児サービス[要予約|無料・定員制]
対象公演:8月20日(土)13:00の回
対象年齢:生後3ヶ月から小学校入学前までのお子さま
予約方法:チケットのご予約後に、下記までお電話にてお申し込みください。
イベント託児・マザーズ
0120-788-222(土日祝除く10:00-12:00 13:00-17:00)
*ポータブル字幕機サービス(日本語)(要予約)[無料・限定数 (先着順)]
上演中、セリフや音響の情報をお客様のお手元でご覧いただけるタブレットを貸し出しいたします。
対象公演:8月21日(日)14:00/8月22日(月)19:00
予約方法:ご観劇日前日までに『へそで、嗅ぐ』制作部までお問合せ、またはチケット予約時に備考欄にてお知らせください。
※タブレットから光が漏れる都合上、最後列をご案内いたしますことご了承ください。
【クレジット】
上演台本・演出:山口 茜
出演 :豊島 由香、福角 幸子、高杉 征司、芦谷 康介、達矢、
佐々木 ヤス子、中筋 和調、温井 茜
舞台監督 :下野 優希
舞台美術 :竹内 良亮
音楽 :茂木 宏文
照明 :池辺 茜
音響 :森永 恭代
衣裳 :清川 敦子
宣伝デザイン :山口 良太(slowcamp)
宣伝イラスト :渡部 真由美
宣伝写真 :松本 成弘
演出助手 :田中 遙
制作 :合同会社syuz'gen、合同会社stamp
ドラマトゥルク:ウォルフィー佐野
撮影協力 :京都市メディア支援センター
提携 :(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成 :文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
企画/製作/主催:合同会社stamp
京都芸術センター制作支援事業
【舞台写真】
トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より 撮影:松本 成弘
トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より1
トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より2
トリコ・A演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』茨木公演より3
【プロフィール】
*山口 茜
劇作家、演出家。合同会社stamp代表社員
2003年、第10回OMS戯曲賞大賞を受賞。2007年、若手演出家コンクール2006最優秀賞を受賞。2007年から2009年までの2年間、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてヘルシンキ(フィンランド)に滞在。帰国後、活動を再開する。2012年文化庁芸術祭新人賞を受賞。2013年、龍谷奨励賞を受賞。2015年、利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞。
アトリエ劇研アソシエイトアーティスト(2015年度~2017年度)、セゾン文化財団シニアフェロー(2016年度~2018年度)、龍谷大学非常勤講師(2010年~)、高槻シニア劇団恍惚一座講師(2012年~)。
*トリコ・A
山口 茜が手掛ける劇作および演出作品の上演を目的に、公演の都度、出演者・スタッフを集めて活動する。東京国際芸術祭リージョナルシアターシリーズ、精華小劇場オープニングイベント、大阪芸術創造館クラシックルネサンス、愛知県芸術劇場演劇祭、アトリエ劇研演劇祭、文化庁芸術祭などに参加。近年はアクセシビリティサービスとして、無料の託児サービス、聴覚障害の方のための字幕サービスなどを実施。今後、音声ガイド等取り扱うサービスを広げていきたいと考えている。
*SNS
Twitter : https://twitter.com/stampllc
Facebook : https://www.facebook.com/stampllc
Instagram: https://www.instagram.com/stampllc/
【トリコ・A活動歴】
2015年:2月 演劇公演2015『赤ずきんちゃん』(大阪、東京)
10月 演劇公演2015vol.2『つきのないよる』(兵庫、三重)
2016年:12月 トリコ・Aプロデュース演劇番外公演『幸福な王子』(京都)
2017年:10月 合同会社stamp(ゴウドウガイシャスタンプ)設立
2018年:1月 演劇公演2018『私の家族』(東京)
2019年:12月 演劇公演2019『ここからは遠い国』(兵庫)
2021年:8月 演劇公演2021『へそで、嗅ぐ』(京都)
この企業のプレスリリース MORE