エバラ食品調べ “楽しい食コミュ”が生み出すもの・育むもの ...

エバラ食品調べ  “楽しい食コミュ”が生み出すもの・育むもの  1位は「家族の絆」  「こころの健康」「友人との絆」「からだの健康」 「食への感謝の気持ち」がTOP5にランクイン

~食コミュニケーションに関する調査~

エバラ食品工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:森村 剛士)は、2022年2月22日~24日の3日間、全国の15歳から79歳の男女2,000名に対し、「食」を通じたコミュニケーションに関するさまざまな実態やコロナ禍前(2019年12月以前)との意識の変化を調査した「食コミュニケーションに関する調査」をインターネットリサーチで実施しました(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)。


※本調査では、「食コミュニケーション」を次のとおり定義しています。

食コミュニケーションとは、「食」を通じた人と人とのコミュニケーションのこと。具体的には、一緒に食事や料理を楽しんだり、食(食品や食文化、料理など)について一緒に学んで理解したり、食について情報交換したりすることを指します。

 

本調査結果では、「食」を通じたコミュニケーション(以下、食コミュ)をとっている人は全体の67%で、コロナ禍の外出制限などの影響もあり、「全くとっていない」がコロナ禍前から13ポイント上昇しましたが、半数近くの人は「週1日以上」食コミュをとっていることがわかりました。なかでも、10代女性は76%と突出して高い傾向にありました。誰との食コミュが楽しいと思うか聞いたところ、10代では「親」が1位でした。また、男性では「配偶者」が1位となり、2年間に及ぶコロナ禍において家庭での喫食率が増加したことによって、家族で囲む食卓の楽しさを再認識した人が多いことがわかりました。食コミュが好き・楽しいと感じている人は、それぞれ70%を超えており、「食コミュは楽しい」と回答した人の92%が、食コミュは心身の健康につながると実感していました。今回の調査から、食を通じたコミュニケーションは、人とのつながり実感度や生活充実度、健康実感度など“人生のすこやかさ”に大きな影響を与えていることがわかりました。

 

当社は創業当時から手軽に本格的な味わいを楽しめる商品を生み出し、家族や友人と過ごす時間を増やすことで、楽しい思い出づくりに寄り添ってきました。経営理念である“「こころ、はずむ、おいしさ。」の提供”を実現するため、これからも、おいしく、そして楽しい食体験を通じて、より多くの人が心身ともにすこやかに、日々の食生活を楽しめるよう、人と人との絆づくりの機会を広げてまいります。


≪世代別・地域別 「食コミュニケーション(以下、食コミュ)」の実像≫

食コミュの頻度

食コミュをとっている人は全体の67%、「全くとっていない」がコロナ禍前から13ポイント上昇

 70代男性では「食コミュを全くとっていない」がコロナ禍前から21ポイントの大幅上昇

 「週1日以上」食コミュをとっている人は47%で、10代女性は76%と突出したスコア


全国の15歳から79歳の男女に、現在、どのくらいの頻度で食コミュをとっているか聞いたところ、『とっている(計)』は67.4%となりました。内訳として、「毎日」が26.2%、「週に5~6日」が5.9%、「週に3~4日」が5.8%、「週に1~2日」が8.7%、「月に2~3日」が6.9%、「月に1日以下」が14.1%となり、『週1日以上(計)』食コミュをとる人の割合が46.6%となりました。

男女・年代別にみると、食コミュを『とっている(計)』と回答した人の男女差は、10・50・70代では10ポイント以上となり、それぞれ女性が大幅に高くなりました。なかでも、10代女性は、食コミュの頻度が『週1日以上(計)』と回答した人が76.3%と突出して高く、家族や仲の良い友人との食コミュを楽しむ機会が多いようです。


次に、コロナ禍前(2019年12月以前)、どのくらいの頻度で食コミュをとっていたか聞いたところ、『とっていた(計)』は80.4%、「全くとっていなかった」は19.6%となり、コロナ禍で食コミュの頻度が減少したことがわかりました。


では、コロナ禍前と比較し、食コミュの状況はどのように変化したのでしょうか。食コミュを全くとっていない人の全体の割合は、コロナ禍前の19.6%から現在は32.6%となり、13.0ポイント上昇し、全年代でコロナ禍前よりも増加しました。新型コロナウイルス感染拡大を受け、感染症予防のため不要不急の外出を自粛した人が増加した影響が大きいのではないでしょうか。

また、コロナ禍前と現在における食コミュを全くとっていない人の差異(現在―コロナ禍前)は、10代の男女・20代男性が小さく、年代が上がるにつれて拡大しており、70代では差異が20ポイントを超えました。新型コロナウイルス感染症による重症化リスクに対する警戒度が、各年代の行動に少なからず影響を与えていると考えられます。


ひとり暮らしをしている人のうち、食コミュの頻度を『週1日以上(計)』と回答した人は、全年代でコロナ禍前と比べると現在のほうが少なくなっており、特に10代では、77.4%から25.7ポイント下がり51.7%と最も変化が大きかったことがわかりました。まん延防止等重点措置を受けた感染防止対策や学校における一部授業のオンライン化により、友人・知人との対面コミュニケーションや会食の機会が大幅に減少していると考えられます。


食コミュについて感じていること

食コミュが好き・楽しいと感じている人はそれぞれ70%超え!九州・沖縄地方で高い傾向

 「食コミュの頻度を増やしたい」60%、「食コミュは生活に不可欠」65%

 「食コミュは楽しい」と回答した人の92%が、食コミュは心身の健康につながると実感


食コミュに対し、どのような実感を持っている人が多いのでしょうか。食コミュに関する意識を聞いたところ、【食コミュが好き】【食コミュは楽しい】という実感に対して、「あてはまる」と回答した人はそれぞれ70%を超えました。

居住地域別にみると、九州・沖縄地方では、「食コミュが好き」、「食コミュは楽しい」と回答した人は80.0%、80.6%と、他の地域と比べて高くなっており、食コミュの機会を楽しむ地域柄が浮き彫りになりました。


【食コミュの頻度を増やしたい】という意向に関しては、「あてはまる」は59.7%となり、食コミュの頻度を増やすことに前向きな人がいた一方で、「あてはまらない」は40.3%となりました。

食コミュが好き・楽しいと回答した人が70%を超える結果となった一方、食コミュに消極的な人が40%いた背景には、コロナ禍の長期化による新しい生活様式に対する慣れや、行動抑制意識の持続、現在の食コミュ頻度に対して満足していることなどがあるのではないでしょうか。

【食コミュは生活に不可欠だ】という考えに対しては、「あてはまる」は64.6%でした。日常生活に食コミュが溶け込み、楽しい食コミュが生活の潤いとなっている人が多いと推察されます。


【食コミュは心身の健康につながる】という実感に対しては、「あてはまる」は75.5%となりました。また、食コミュは楽しいと回答した人についてみると、「食コミュは心身の健康につながる」と回答した人の割合は91.5%となりました。食コミュの楽しさを知っている人の大多数が、食コミュが心身の健康に大きな影響を及ぼしていると実感しているようです。


楽しい食コミュの要件

誰との食コミュが楽しいと思う? 全体1位「気の合う友人」

 男性は「配偶者」、女性は「気の合う友人」、10代では「親」が1位、70代では「子ども」が57%・「孫」が36%


誰との食コミュを楽しいと思うか聞いたところ、「気の合う友人(学校の先輩・後輩含む)」(46.6%)が最も高くなり、「配偶者」(39.7%)、「子ども」(37.1%)、「親」(28.0%)、「兄弟姉妹」(18.1%)が続きました。気の置けない友人や家族との食コミュを楽しいと感じる人が多い結果となりました。

男女別にみると、女性では「気の合う友人(学校の先輩・後輩含む)」が54.9%、男性では「配偶者」が42.7%と最も高い結果となりました。女性の食コミュに対する前向きな気持ちや積極的な姿勢は、自身の食コミュに関わる行動範囲・交流範囲を広げることにつながっているかもしれません。

年代別にみると、10代では「親」(53.5%)が1位。70代では「子ども」が57.4%、「孫」が35.9%と、他の年代と比べて高くなりました。


どんなシーンでの食コミュが最も楽しい?「普段の夕食」が全体でダントツ1位

 10代では「学校での昼食」、30代男性では「バーベキュー・キャンプ」が高い傾向


どのようなシーンでの食コミュを最も楽しいと思うか聞いたところ、「普段の夕食」(21.7%)が最も高くなり、次いで「飲み会・家飲み」(14.1%)、「家族の誕生日祝い」(7.3%)、「普段のデート」(4.7%)、「季節イベント(クリスマスなど)」(4.6%)でした。

男女・年代別にみると、10代では「学校での昼食」(男性13.3%、女性16.8%)が高くなりました。学校で仲の良い友人とお昼ごはんを食べながら、お互いのことや学校生活について話をするのが楽しいと感じている人が多いのではないでしょうか。30代男性では「バーベキュー・キャンプ」(12.6%)が高くなり、普段とは異なる環境や自然の中での食コミュが楽しいと感じている人が多いようです。40代男性では、「普段の夕食」(29.4%)が約3割と2位以下を大きく引き離し、家族と過ごす団らんや、仕事が終わった後のひと時に幸せを感じている様子がうかがえる結果となりました。


“楽しい食コミュ”が生み出すもの・育むもの TOP3は「家族の絆」「こころの健康」「友人との絆」

 10代女性では「適切な食習慣や食事のマナー」を育むと実感している割合が高い傾向

  “楽しい食コミュ”が「家族の絆」を育んだ! 「食」を通じた家族の団らんの効果をシニア女性の半数以上が実感


“楽しい食コミュ”によって生まれた・育まれたと実感しているものを聞いたところ、「家族の絆」(38.0%)が最も多くなり、「こころの健康」(34.1%)、「友人との絆」(31.8%)、「からだの健康」(24.1%)、「食への感謝の気持ち」(22.7%)が続きました。

男女別にみると、女性は「家族の絆」が45.4%、「こころの健康」が40.2%、「友人との絆」が37.5%と、男性(順に30.6%、27.9%、26.0%)と比べて10ポイント以上高くなりました。日常生活での経験の中で、男性よりも女性のほうが健康や絆を生み育てる食コミュの力を強く実感しているのではないでしょうか。

10代女性では「食に関する知識・理解」(22.4%)と「適切な食習慣や食事のマナー」(24.5%)がどちらも2割を超えました。10代女性には、食コミュが“食育”の機会になると理解している人が少なくないようです。

また、60・70代女性では半数以上が「家族の絆」について実感している結果となりました。「食」を通じた家族の団らんは家族の結びつきや相互理解を深め、思いやりや感謝の気持ちを醸成すると感じているようです。さらに、70代女性では、「こころの健康」が50.7%、「からだの健康」が40.8%と、すべての層の中で最も高くなり、シニアライフの中で楽しい食コミュが心身の健康につながっていると実感するシーンが多いのではないでしょうか。


“楽しい食コミュ”がもたらす影響

 「心労やストレスが軽減される」「相手とのこころの距離が近くなる」「人生の満足度が高まる」!

 70代男性では「生きがいを感じるようになる」が高い傾向


“楽しい食コミュ”によってもたらされると思う精神面・心理面の変化を聞いたところ、「心労やストレスが軽減される」(38.3%)が最も高くなり、「相手とのこころの距離が近くなる」(32.3%)、「人生の満足度が高まる」(28.7%)、「こころがイキイキとする」(28.6%)、「明日への活力が生まれてくる」(27.2%)が続きました。

男女・年代別にみると、70代男性では「生きがいを感じるようになる」と回答した人(28.9%)が、他の層と比べて特に高くなりました。楽しい食コミュで生まれた人とのつながり・絆や人生の満足度が、生きがいの創出につながっているケースがあるのではないでしょうか。そのほか、60・70代女性では「相手とのこころの距離が近くなる」(順に45.5%、43.0%)や「明日への活力が生まれてくる」(42.7%、43.7%)、「情緒が安定する」(40.6%、35.9%)、「相手の気持ちを理解しやすくなる」(38.5%、35.9%)が他の層と比べて顕著に高くなりました。女性は年齢を重ねるほど、楽しい食コミュがもたらすポジティブな気持ちの変化を実感しているのではないでしょうか。また、60・70代のシニア女性では、他の性別・年代よりも楽しい食コミュの影響を感じている人が多いことがわかりました。


楽しい食コミュ満足度の全体平均は61点 九州・沖縄地方では68点と高い傾向

楽しい食コミュが“あなたの人生のすこやかさ”を大きく変える?

 “楽しい食コミュ満足度”が高い人は、「生活充実度」「人とのつながり実感度」「健康実感度」もハイスコア!


食コミュの満足度や自身の生活実感について、それぞれ100点満点中の何点になるか、自己評価を聞きました。「楽しい食コミュの満足度」では、全体平均は60.6点となり、80点以上と回答した全体の43.6%の人は、充実した“楽しい食コミュライフ”を送っていることが明らかになりました。

年代別にみると、平均点や80点以上と回答した人は10・20代が高くなり、若年層のほうが日常生活において、食コミュの機会に恵まれ、その機会を満喫しているようです。

居住地域別にみると、九州・沖縄地方では、平均点は67.5点と最も高くなり、日常生活において、楽しい食コミュが大事な機会として捉えられ、その効果や価値、メリットを実感している人が多いと考えられます。


自身の生活の自己評価をみると、全体平均点は、【生活充実度】は54.1点、【人とのつながり実感度】は48.0点、【からだの健康実感度】は50.8点、【こころの健康実感度】は52.8点でした。

「楽しい食コミュの満足度」が80点以上の人では、平均点が、【生活充実度】は74.6点、【人とのつながり実感度】は68.6点、【からだの健康実感度】は68.4点、【こころの健康実感度】は73.0点と、全体平均と比べて15点以上高くなりました。楽しい食コミュは、人とのつながり実感度や生活充実度、健康実感度など“人生のすこやかさ”に大きな影響を与えているようです。


オンライン食コミュを経験したことがある人は27%、20代は41%!相手は「友人」がダントツ

 孫と離れて暮らす人では5人に1人が「孫」とのオンライン食コミュを希望!


コロナ禍で利用が進んだWeb会議システムやビデオ通話を利用した食事会など、インターネットを利用したオンライン食コミュについて質問しました。

“オンライン食コミュ”を経験したことがあるか聞いたところ、「経験したことがある」は27.3%、「経験したことはない」は72.7%となりました。

男女別にみると、“オンライン食コミュ”を経験したことがある人の割合は、男性では31.2%と、女性(23.5%)と比べて7.7ポイント高くなり、男性のほうがZoomなどを活用したオンライン飲み会などでの食コミュに積極的な実態が明らかになりました。

また、年代別にみると、20代(41.3%)が突出して高くなり、30代(33.9%)が続きました。20・30代は、コロナ禍で飲食店での会食を控えるも、日常生活においてオンライン食コミュを上手に活用しているのではないでしょうか。


“オンライン食コミュ”を経験したことがある人(547名)に、誰との“オンライン食コミュ”を経験したことがあるか聞いたところ、「友人」(51.0%)が突出して高くなり、「配偶者」(31.1%)、「親」(28.0%)、「子ども」(26.5%)、「職場の人」(20.8%)が続きました。


また、誰との“オンライン食コミュ”を希望するか聞いたところ、「友人」(17.7%)が高く、「子ども」(9.0%)、「配偶者」(7.2%)、「親」(6.6%)、「兄弟姉妹」「恋人」(いずれも5.0%)が続きました。

子どもや孫と離れて暮らしている人についてみると、別居している子どもがいる人(503名)では「子ども」が20.7%、別居している孫がいる人(308名)では「孫」が18.8%と、どちらも5人に1人の割合となりました。コロナ禍で自由な移動が制限される状況の中、離れて暮らす子どもや孫と気軽に食事の時間を一緒に過ごすために、オンライン食コミュを活用したいと考えている人は少なくないようです。


≪「食コミュ」感動エピソード≫

「『お母さんのごはんが一番おいしい』と子どもが言ってくれた」、「試験の日の朝、特製メニューで送り出してくれた」など、食がつなぐ思いやりや絆を再確認したエピソードを紹介


最後に、食コミュで、「私はとても幸せだ!」と実感したエピソードについて質問しました。

4つの食シーンに分けられ、【家族との普段の食事での食コミュ】では、「おいしい」と喜んで食べてくれる姿によって、やりがいや変わらぬ日常の大切さを実感するようです。また、【外食など特別な食事での食コミュ】では、アウトドアなど普段経験できない体験が挙がりました。【こころやからだが不調なときにサポートになる食コミュ】や【人生の節目や記念日を祝う食コミュ】では、身近な人の優しさに接し、家族や友人とのつながりや絆の大切さを再確認したり、自分のことを大切に思ってくれる人たちの愛情に触れて、周囲への感謝の気持ちが高まったりするようです。


また、食コミュで、「元気が出た!頑張るぞ!」と実感したエピソードでは、3シーンに分かれました。

【疲れの癒しやストレス発散となる食コミュ】では、仲の良い友人などと食べたり話したりすることによって、からだやこころの疲れを癒したり、日頃溜まったストレスを上手に発散したりするようです。また、【共感や相談、嬉しいサプライズを伴う食コミュ】では、自分の考えや思いに共感してもらったり、思いも寄らぬ嬉しいサプライズや言葉で力をもらったりするようです。さらに、【記念日の祝いや人生の大舞台での応援となる食コミュ】では、特別な記念日の祝いとして愛情たっぷりの料理やデザートを作ってもらったり、人生の岐路となる大舞台に臨む際においしいお弁当や手料理で応援されたりするようです。


≪調査結果から≫

昨今の環境変化によりライフスタイルが多様化するなかにおいても、多くの方が、家族や友人とのつながりや絆を深める、「食」を通じたコミュニケーションの大切さを実感していることがわかりました。特に年齢を重ねるにつれて、楽しい食コミュがもたらすポジティブな影響を実感されている方が多いようです。一方で、60~70代は、コロナ禍の影響で食コミュの頻度が減った方が多く、特に70代はオンライン食コミュを経験している方が少ないことから、コロナ禍における家族や友人とのつながりに課題があります。ソーシャルメディアを活用するなど、地域や社会、人と人とのつながりを生む商品やサービスに、食コミュを活性化させるヒントがあるかもしれません。

エバラ食品グループは、これからも価値ある商品、心の通ったサービスを提供し、食を通じたコミュニケーションの機会を広げてまいります。

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