オーラルヘルス領域に特化した30億円の出資枠 「LIONオーラルヘルスファンド」を設定 ~国内外のベンチャー企業・研究機関に向けた投資によって、 事業機会の創出を加速~
2022.08.09 16:15
ライオン株式会社(代表取締役社長・掬川 正純)は、このたび、2030年に向けたオーラルヘルス領域の活動「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」(※1)の一環として、社会価値と経済価値を生み出す新たな事業機会の獲得に向け、国内外のベンチャー企業および研究機関を対象に総額30億円の出資枠「LIONオーラルヘルスファンド」を2022年8月8日(月)に設定いたしました。投資対象は、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」(※2)で定めた成長の方向性である4つの提供価値領域(※3)のうち、当社事業の主力であるオーラルヘルス領域(※4)とし、生活者のより良い習慣づくりに貢献する事業機会の創出を加速させてまいります。
(※1):当社の中長期経営戦略フレーム「Vision2030」実現に向けたオーラルヘルス領域活動の総称。概要については、2022年8月8日発表(関連情報参照)。
(※2):中長期経営戦略フレーム「Vision2030」については、本リリースの参考資料1に記載。
(※3)、(※4):4つの提供価値領域およびオーラルヘルス領域については、本リリースの参考資料2に記載。
1. 背景
当社グループは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」というパーパスを起点とし、2030年に向けた経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げ、その実現に向けた企業活動を進めております。
近年、歯と口の健康の重要性が高まる中、当社は、一人ひとりのライフスタイルや心身の健康状態に合わせた前向きな予防歯科習慣づくりを後押しすることで、人々の健康増進に貢献することを目指し、2030年に向けた「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」(※1)を設定しております。その一環として、新たなパートナーとの連携加速による事業機会の創出を目的に、国内外のベンチャー企業および先端的な研究機関を対象に総額30億円の出資枠「LIONオーラルヘルスファンド」を当社内に設定することを決定しました。
2. 概要
本出資枠の投資対象は、オーラルヘルス領域に強みを持つ国内外のベンチャー企業や関連研究、デジタル技術の拡大に寄与し得る法人・団体を対象といたします。
投資の判断は、投資担当ディレクターが当社からの出資を希望する候補先との協議やスクリーニングを行い、当社のボードメンバーで構成された投資検討会にて意思決定いたします。当社グループのパーパスや経営ビジョンに共感する、国内外の革新的な事業・技術を有するベンチャー企業および研究機関に対して直接投資を行い、メーカーの域に留まらず生活者に機能価値と体験価値を提供する新たな事業を展開してまいります。
<出資枠の名称>
LIONオーラルヘルスファンド
<設定日>
2022年8月8日
<投資対象>
オーラルヘルス領域に強みを持つ国内外のベンチャー企業や関連研究、デジタル技術の拡大に寄与し得る法人・団体
<出資総額>
30億円
<投資に際して重視すること>
(1) 当社のパーパス、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」への共感
(2) 当社がオーラルヘルス領域で目指す姿の実現に寄与する革新的な技術・ビジネス
(3) 既存事業(※5)とのシナジー発揮
<本件の問い合わせ先(※6)>
ライオン株式会社
LIONオーラルヘルスファンド 投資担当ディレクター 近澤 貴士
E-mail: oralfund@lion.co.jp
(※5):一般生活者向けオーラルケア製品、および歯科医院で販売する予防用品
(※6):報道関係の方は、本項文末のコーポレートコミュニケーションセンターへお問い合わせください。
オーラルケア習慣は、歯の健康やその延長にある全身健康に留まらず、子どもたちの自律心を育み、人々の対人関係を前向きにするものであり、生涯において心地よく食べ、話し、笑い、自分らしくい続けられる“生きる力の土台”になると考えます。そのような習慣を当社は「オーラルヘルス」と定義し、口腔健康データを利活用するPOHR(Personal Oral Health Record)の事業基盤を新たに構築しながら、子どもから高齢者まで、前向きな予防歯科習慣づくりに取り組んでまいります。
【関連情報】
2030年に向けた「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」設定のお知らせ:
https://lion-corp.s3.amazonaws.com/uploads/tmg_block_page_image/file/8251/20220808a.pdf
<参考資料1> 中長期経営戦略フレーム「Vision2030」
「Vision2030」は、パーパスを起点として、2030年に向けた経営ビジョンとそれを実現するための経営戦略からなります。
Vision2030
(1)経営ビジョン
「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」
「新たな顧客体験価値の創造」により毎日の習慣をもっとさりげなく、楽しく、前向きなものにすることで、一人ひとりの「心と身体のヘルスケア」を実現します。
(2)経営ビジョン実現に向けた経営戦略
「Vision2030」の3つの基本戦略、【1】4つの提供価値領域における成長加速、【2】成長に向けた事業基盤への変革、【3】変革を実現するダイナミズムの創出を推進することで、事業成長を加速させます。
https://www.atpress.ne.jp/releases/321292/img_321292_2.png
<参考資料2> 4つの提供価値領域
当社グループはアジアを中心としたより多くの生活者に対し、ライオンだからこそできるヘルスケアを提供し、幅広い生活場面で貢献することで事業成長を加速し、アジアでのプレゼンス拡大を目指します。その実現に向けて、当社グループの成長の方向性を示す4つの提供価値領域を設定しました。
https://www.atpress.ne.jp/releases/321292/img_321292_3.png
●オーラルヘルス
口から全身の健康とQOL向上を支える「オーラルヘルスケア」へ。
国内No.1のオーラルケアメーカーの強みを活かし、オーラルケアの革新的な製品とサービスを一人ひとりの生活文脈の中に、ヘルスケアの新たな形として溶け込ませることで、既存事業の枠を超えた事業拡張を目指します。
●インフェクションコントロール
あらゆる場で感染症のリスクと向き合う「衛生ソリューション企業」へ。
長く「清潔・衛生」を守ってきた企業として、使命感を持って事業を変革し、居住空間から公共・産業空間へ事業領域を拡大し、菌やウイルスから人々の生活を全方位(身体・対物・空間)で守る衛生ソリューションを提供します。
●スマートハウスワーク
多様な暮らしにフィットした「新しい家事習慣」の創出へ。
生活スタイル・居住空間の多様化が進み、画一的な家事提案では生活者ニーズを捉えきれなくなっています。家事のスマート化(楽しさ/効率化アップ)を基本コンセプトに家事全般を捉え直すことで「その人が自分らしいと思える心地よさ」を最大化し、多岐カテゴリーにおいて外部パートナーと強固に連携・創発しながら、独自の優位性を確立します。
●ウェルビーイング
心と身体の「トータルヘルスケア・サービサー」へ。
習慣的に行うセルフヘルスケアを起点に、生活者との繋がりを築きながら外部パートナーと連携して提供ソリューションの拡充・各サービスの統合を進め、人々のライフステージに寄り添い“自分らしい健康・幸福”を支え続ける、トータルヘルスケア・サービサーへの変容を図ります。
<本ファンドに関するお問い合わせ>
LIONオーラルヘルスファンド 投資担当ディレクター 近澤 貴士
E-mail: oralfund@lion.co.jp
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