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9月1日は「防災の日」 防災に関する調査2022
2022.08.25 11:30
スカパーJSAT株式会社が展開する宇宙事業では、宇宙から海洋まであらゆる空間をビジネスフィールドとし、有料多チャンネル放送の「スカパー!」をはじめ、航空機の機内Wi-Fiや船舶に向けたインターネット回線、携帯電話のバックホール回線、災害時のバックアップ回線など様々な衛星通信サービスを提供しています。
この度、スカパーJSAT株式会社は、9月1日の「防災の日」に合わせ、全国の男女が防災(災害予防)に対しどのような意識を持っているのかを把握するため、全国の15歳~69歳の男女1,000名を対象に、2022年7月29日(金)~8月1日(月)の4日間で、「防災に関する調査」をインターネットで実施いたしました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
≪自然災害に関する意識≫
◆これまでに不安を感じたことがある自然災害 1位「地震」2位「台風」3位「豪雨」
東海と九州・沖縄では半数以上が「豪雨」と回答
全国の15歳~69歳の男女1,000名(全回答者)に、自然災害に関する意識について質問しました。
まず、全回答者(1,000名)に、これまでに不安を感じたことがある自然災害を聞いたところ、「地震」(76.1%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「台風」(56.1%)、「豪雨」(41.0%)、「洪水」(25.0%)、「津波」(19.1%)でした。
居住エリア別にみると、北海道・東北と北陸・甲信越では「豪雪」(順に37.0%、44.7%)、東海と九州・沖縄では「豪雨」(順に55.8%、59.2%)が他のエリアと比べて特に高くなりました。
≪防災関連の認知状況≫
◆9月1日は“防災の日” 認知率は64%
全回答者(1,000名)に、9月1日が“防災の日”ということを知っていたか聞いたところ、「知っていた」は64.0%、「知らなかった」は36.0%となりました。“防災の日”は、「政府、地方公共団体など関係諸機関はもとより、広く国民の一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備しよう」という目的で制定されました。毎年、“防災の日”をきっかけに、防災に対する意識の見直しをしたり、防災の必要性を再確認したりしている人が多いのではないでしょうか。
男女・年代別にみると、知っていた人の割合は、男女とも20代(男性48.2%、女性49.4%)が最も低く、60代(男性86.7%、女性80.7%)が最も高くなりました。
◆「自宅周辺のハザードマップを見たことがある」70%、60代では81%
◆「自宅の最寄りの避難場所を知っている」77%、60代では86%
次に、ハザードマップや避難場所について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自宅周辺のハザードマップを見たことがあるか聞いたところ、「見たことがある」は70.2%、「見たことはない」は29.8%となりました。ハザードマップでは、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置といった情報を確認することができます。実際にハザードマップを見て、災害発生時に利用する避難場所や自宅からの避難経路、災害のリスク情報などを確認したという人が多いようです。
年代別にみると、見たことがある人の割合は、60代(81.3%)が最も高くなりました。
自宅の最寄りの避難場所を知っているか聞いたところ、「知っている」は76.8%、「知らない」は23.2%となりました。大多数の人が、災害時にどこへ避難すればよいかを事前に確認し把握していることがわかりました。
年代別にみると、知っている人の割合は、50代(84.3%)と60代(85.5%)が特に高くなりました。
◆「勤務先周辺のハザードマップを見たことがある」ビジネスパーソンの33%
◆「勤務先の最寄りの避難場所を知っている」ビジネスパーソンの40%
続いて、有職者(624名)に、勤務先周辺のハザードマップを見たことがあるか聞いたところ、「見たことがある」は33.2%、「見たことはない」は66.8%となりました。勤務先周辺の避難場所や勤務先からの避難経路などをハザードマップで確認したことがある人は3人に1人にとどまりました。
年代別にみると、見たことがある人の割合は、60代(43.2%)が最も高くなりました。
勤務先の最寄りの避難場所を知っているか聞いたところ、「知っている」は39.9%、「知らない」は60.1%となりました。
年代別にみると、知っている人の割合は、60代(51.4%)では半数を超えました。
≪防災に対する意識≫
◆「災害に遭わないための対策」の自己評価は100点満点中平均50点、九州・沖縄で低く平均48点
◆「被災後の生活に対する備え」の自己評価は100点満点中平均42点、北陸・甲信越で低く平均36点
防災について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自身の【災害に遭わないための対策(危険な場所には近づかない、気象情報・避難情報に気を配る、早めに避難をするなど)】と【被災後の生活に対する備え(食料・飲料・生活必需品などの備蓄など)】に点数をつけるとしたら何点(満点は100点)になると思うか、防災の自己評価を聞きました。
【災害に遭わないための対策】の評価をみると、平均点は全体では50.0点となりました。居住エリア別では北海道・東北(51.3点)が最も高く、九州・沖縄(48.0点)が最も低くなりました。
また、【被災後の生活に対する備え】の評価をみると、平均点は全体では41.6点となりました。居住エリア別では北海道・東北(45.6点)が最も高く、北陸・甲信越(35.7点)が最も低くなりました。
◆防災意識を高めるために必要だと思うこと
1位「ハザードマップを見る」2位「防災グッズを購入する」3位「自然災害の被害想定を知る」
「VRで自然災害を疑似体験する」は10代の5人に1人が必要性を実感
全回答者(1,000名)に、防災意識を高めるためには、どのようなことが必要だと思うか聞いたところ、「ハザードマップを見る」(59.0%)と「防災グッズを購入する」(56.9%)が特に高くなりました。自身が生活する地域の防災関連情報をハザードマップで確認したり、非常用持ち出しバッグなどの防災関連グッズを事前に準備したりすることが、防災意識の向上につながると考える人が多いようです。次いで高くなったのは、「自然災害の被害想定を知る」(39.0%)、「防災ガイドブックを読む」(36.6%)、「防災訓練に参加する」(35.4%)でした。
男女別にみると、女性では「防災グッズを購入する」が62.8%と、男性(51.0%)と比べて11.8ポイント高くなりました。
年代別にみると、10代では「防災グッズを購入する」が66.9%と全体と比べて10ポイント高くなり、「防災訓練に参加する」(42.2%)や「被災者の体験談を聞く」(22.9%)、「VRで自然災害を疑似体験する」(21.1%)が全体と比べて5ポイント以上高くなりました。10代には、防災関連グッズの準備や避難訓練といった防災訓練への参加、実体験を聞くことのほか、VRを活用して地震や水害、土砂崩れといった自然災害を疑似的に体験することで、防災意識が向上すると考える人が多いようです。
≪あったらいいなと思う防災技術≫
◆被災者を減らすために効果的だと思う防災技術 1位「地震発生を正確に予知できる」2位「災害が発生すると不通となった電話回線やWi-Fiが自動で衛星回線に切り替わり提供される」
東海では「地震発生を正確に予知できる」、九州・沖縄では「台風の進路を正確に予想できる」が高い傾向
全回答者(1,000名)に、被災者を減らすために効果的だと思う防災技術を聞いたところ、「地震発生を正確に予知できる」(43.5%)が最も高くなり、「災害が発生すると不通となった電話回線やWi-Fiが自動で衛星回線に切り替わり提供される」(34.9%)、「地図アプリに避難場所が表示される」(28.4%)、「台風の進路を正確に予想できる」(26.7%)、「避難所の混雑状況がリアルタイムでわかる」(20.3%)が続きました。
居住エリア別にみると、東海では「地震発生を正確に予知できる」(49.6%)、九州・沖縄では「台風の進路を正確に予想できる」(32.9%)が他のエリアと比べて高くなりました。
◆大規模な自然災害が予想される際、どのくらい前に通知が届いてほしい? 10代の平均は61時間前
◆“自然災害発生3日前に通知が届くサービス”に月額でいくらくらい払ってもいい? 平均は932円
全回答者(1,000名)に、大規模な自然災害が予想される際、どのくらい前に通知が届いてほしいか聞いたところ、「3時間前」(16.9%)や「1日前」(21.3%)、「1週間以上前」(13.8%)などに回答が分かれ、平均は43.6時間前でした。
年代別に平均をみると、10代は「61.0時間前」となり、備えのために早く通知を受け取りたいという意識が高いことが明らかになりました。
自然災害が発生する3日前に通知が届くサービスがあったとしたら月額でいくらくらい払ってもいいと思うか聞いたところ、「500円~1,000円未満」(24.6%)に最も多くの回答が集まり、平均は932円でした。
≪宇宙災害に関する認知状況・意識≫
◆宇宙災害についての認知率 「隕石落下」83%、「小惑星の地球衝突」78%、「太陽フレア」75%、「宇宙ごみの落下事故」74%、「宇宙ごみの衝突事故」67%
宇宙災害について質問しました。
全回答者(1,000名)に、“宇宙災害”についてどのくらい知っているか聞いたところ、【隕石落下】では「詳しく知っている(被害想定、発生確率など)」が4.6%、「なんとなく知っている」が46.6%、「言葉だけ聞いたことがある」が31.8%で、認知率は83.0%となり、【小惑星の地球衝突】では認知率は78.3%でした。いずれも甚大な被害をもたらす可能性の高い災害であるため、大多数の人が認知しているようです。また、通信サービスや電力供給などの生活インフラに対し大きな影響を与えることが懸念されている【太陽フレア】では認知率は75.2%でした。
さらに、宇宙ごみについてみると、【宇宙ごみの落下事故(宇宙ごみが地球に落下する)】では認知率は74.3%、【宇宙ごみの衝突事故(宇宙ごみが衛星と衝突する)】では認知率は66.9%でした。宇宙ごみとは、地球周回軌道に存在するごみで、運用を終えた人工衛星や故障した人工衛星、人工衛星の破片等です。地球の周辺の軌道には直径10cm以上の宇宙ごみが約3万6000個、直径1mm以上のものまで含めると、3億個以上もあると言われており(※)、宇宙ごみが地球に落ちてくる事故や打ち上げた衛星と衝突する事故が起こっています。
※2021年9月末時点、出典:The European Space Agency
◆宇宙災害に不安を感じる10代の割合 「隕石落下」66%、「小惑星の地球衝突」64%、「太陽フレア」65%
「宇宙ごみの落下事故」「宇宙ごみの衝突事故」はいずれも60%と全体より10ポイント以上高い
では、宇宙災害に対し不安を感じる人はどのくらいいるのでしょうか。
不安を感じる人の割合をみると、【隕石落下】では46.0%、【小惑星の地球衝突】では48.1%、【太陽フレア】では56.2%となりました。発生の確率に違いはあるものの、全体の約半数の人がそれぞれの宇宙災害に対し不安を感じている実態が明らかになりました。
年代別にみると、不安を感じる人の割合は、いずれの災害でも10代(隕石落下65.7%、小惑星の地球衝突63.9%、太陽フレア64.5%)が最も高くなりました。
また、宇宙ごみに関する災害に対しどのくらい不安を感じるか聞いたところ、不安を感じる人の割合は、【宇宙ごみの落下事故(宇宙ごみが地球に落下する)】では48.1%、【宇宙ごみの衝突事故(宇宙ごみが衛星と衝突する)】では47.8%と、半数近くの人が不安感を抱いている結果となりました。
年代別にみると、不安を感じる人の割合は、【宇宙ごみの落下事故(宇宙ごみが地球に落下する)】と【宇宙ごみの衝突事故(宇宙ごみが衛星と衝突する)】のどちらにおいても、10代(いずれも60.2%)が最も高くなりました。10代には、宇宙ごみが引き起こす宇宙災害について、高い関心を持って注視している人が多いのではないでしょうか。
◆「宇宙ごみの除去は世界が協力して取り組むべき課題だと思う」83%、60代男性では92%、60代女性では89%
◆「宇宙ごみの除去で日本は世界をリードできると思う」46%、10代男性では53%、10代女性では57%
続いて、全回答者(1,000名)に、宇宙ごみ除去の取り組みに対する考えについてどのくらいそう思うか聞きました。
【宇宙ごみの除去は世界が協力して取り組むべき課題だと思う】では「非常にそう思う」が36.9%、「ややそう思う」が45.7%で、合計した『そう思う(計)』は82.6%となりました。大多数の人が、宇宙ごみ除去はいくつかの国だけではなく世界全体で向き合うべき課題であると認識しているようです。
男女・年代別にみると、『そう思う(計)』の割合は、男女とも60代(男性91.6%、女性89.2%)が最も高くなりました。
【宇宙ごみの除去で日本は世界をリードできると思う】では『そう思う(計)』は46.3%となりました。
男女・年代別にみると、『そう思う(計)』の割合は、男女とも10代(男性53.0%、女性56.6%)が最も高く、どちらも半数を超えました。宇宙ごみの落下事故や宇宙ごみの衝突事故という宇宙の環境問題に直面するなか、将来にわたって宇宙を持続的に利用していくためには、宇宙ごみの除去は喫緊の課題です。宇宙のSDGsに対し、日本の宇宙関連テクノロジーは貢献しうると考え、今後積極的に活用していくべきと考える10代が多いのではないでしょうか。
◆「宇宙ごみに関する国際的な規制を強化すべきだと思う」80%、60代男性では88%
【宇宙ごみに関する国際的な規制を強化すべきだと思う】では『そう思う(計)』は80.1%となりました。国際的な規制を強化することが、宇宙の環境問題の解決につながると考える人が多いようです。
男女・年代別にみると、『そう思う(計)』の割合は、60代男性(88.0%)が最も高くなり、50代男性と10代女性(いずれも86.7%)が続きました。
≪防災×有名人・アニメキャラ≫
◆災害時に頼りになりそうな芸能人 1位「武井壮」2位「サンドウィッチマン」3位「あばれる君」「松岡修造」
◆災害時に頼りになりそうなアスリート 1位「大谷翔平」2位「羽生結弦」3位「ウルフ・アロン」
◆災害時に頼りになりそうなアニメキャラ
「ドラえもん」がダントツ、「竈門炭治郎」「アーニャ・フォージャー」「五条悟」がTOP10入り
最後に、全回答者(1,000名)に、災害時に頼りになるイメージの有名人・アニメキャラを聞きました。
【災害時に頼りになりそうな芸能人】では1位「武井壮」、2位「サンドウィッチマン」、3位「あばれる君」「松岡修造」、【災害時に頼りになりそうなアスリート】では1位「大谷翔平」、2位「羽生結弦」、3位「ウルフ・アロン」となりました。
また、【災害時に頼りになりそうなアニメキャラ】では、いざというときにひみつ道具で助けてくれそうな「ドラえもん(ドラえもん)」がダントツ、2位「孫悟空(ドラゴンボール)」、3位「アンパンマン(それいけ!アンパンマン)」、4位「モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)」、5位「江戸川コナン(名探偵コナン)」となりました。そのほか、どんな困難にも立ち向かう強さを持った青年「竈門炭治郎(鬼滅の刃)」が6位、他人の心を超能力で読むことができる少女「アーニャ・フォージャー(SPY×FAMILY)」と圧倒的な強さで周囲から頼りにされている呪術師・教師「五条悟(呪術廻戦)」が同数で9位となりました。