≪更級日記千年紀文学賞≫第2回受賞作を発表! ~第3回の募集についてもお知らせします~
「更級日記」の作者・菅原孝標女が帰京のため、上総国府(現在の市原市)を出発した1020年から数えて、千年の節目を記念して創設した『更級日記千年紀文学賞』の第2回の受賞作が決定しましたので発表します。受賞作は、8月30日(火)から更級日記千年紀特設サイトで公開します。
■1 応募総数
(1)一般の部 101点(小説72点、紀行文・随筆29点)
(2)小中学生の部 532首(「道」をテーマとした短歌:小学生68首、中学生464首)
■2 大賞受賞者
(1)一般の部
〇小説 『旅の裏側』 松山 泰生(東京都杉並区)
古典を耕し知識を養う行為は、日々凡々を貪る身にとって容易なことではありませんが、今回「更級日記千年紀の催し」では充実した日を送らせていただきました。そのうえ賞まで戴くことになり、大変感謝しております。
これを機に更級日記を一層深掘りし、私なりの仮説を立ててみたいと思います。
最後に、再度謝意を申し上げます。今回は本当に有難うございました。
〇紀行文・随筆 『千三百年の時の流れの中で』 木野田 博彦(埼玉県さいたま市)
この度は大変すばらしい賞に選定していただき、誠にありがとうございます。とても感激しております。
母のふるさと千葉県の市原の地で、母と偶然立ち寄った万葉集東歌の歌碑を見た時のことを思い出し1300年もの前、市原の地でこの歌を詠んだ女性に思いを馳せ、自分なりにあれこれ想像しながら書き綴ってみた文章でした。
4年前に亡くなった母も、きっととても喜んでくれていると思います。
(2)小中学生の部
〇小学生(短歌) 横道 玄(11歳)(山口県光市)
「自転車の タイヤがうでに 伝たえてる ほそうされない 道のでこぼこ」
第2回更級日記千年紀文学賞の小学生の部で、大賞に選んでいただきありがとうございます。僕は自転車が大好きです。いつもは、アスファルトでほそうされた道を走るのですが、わき道に入った時にほそうされていない道を進みました。その時いつもの道と違いガタガタとタイヤが直接腕に、道のでこぼこを伝えてくれました。その時のことを思い出して作った短歌です。これからも、いろいろな経験や思ったことを短歌にしていきたいと思います。
〇中学生(短歌) 門脇 隼斗(13歳)(宮城県岩沼市)
「あぜ道を 走り抜けてく ぼくだけが オリオン座に今 見守られてる」
このような大きな賞をいただけるとは思ってもいなかったので、とても嬉しく思っています。この短歌は、寒い冬の夜に細いあぜ道を走る少年の姿です。心細いはずなのに、オリオン座に見守られているため、一人きりでも心細くない、という気持ちが伝わるように工夫して創りました。これからも日常で起きたことを題材にしながら短歌を創る習慣をつくっていきたいと思っています。このたびはありがとうございました。
※大賞受賞者のコメント及び選考委員講評は資料1、その他の受賞者は資料2をご覧ください。
■3 授賞式
日時 :令和4年11月23日(水・祝)午後1時30分から
場所 :市原市市民会館小ホール
出席者:市原市長、教育長、選考委員長 椎名 誠氏
■4 受賞作品の閲覧
受賞作品は、更級日記千年紀特設サイトで公開します。
公開予定日: 令和4年8月30日(火)15時から
URL : https://sarashina-sennenki.com/
■5 第3回更級日記千年紀文学賞について
募集要項など、詳細は添付の資料3をご覧ください。
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