「スマートヘルスケアプラットフォーム」の実現に向け、大塚製薬...

「スマートヘルスケアプラットフォーム」の実現に向け、 大塚製薬・損害保険ジャパンとの協業を開始

~3社共創によるヘルスケア分野における価値共創プラットフォームの実現~

 株式会社スカラ(本社:東京都渋谷区、代表執行役社長:梛野 憲克、東証プライム・証券コード:4845、以下「当社」)の連結子会社である株式会社スカラコミュニケーションズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:新田 英明、以下「スカラコミュニケーションズ」)は、大塚製薬株式会社(本社:東京都、以下「大塚製薬」)、損害保険ジャパン株式会社(本社:東京都、以下「損保ジャパン」)との共創プロジェクトとして、「スマートヘルスケアプラットフォーム」の構築を目的とした協業を開始し、その第一歩として企業・団体で働く方の健康管理を支援し、組織の事業活性化を目指すヘルスケアサービスの検証を実施いたしました。


スカラコミュニケーションズ・大塚製薬・損保ジャパン


1.開発の背景・狙い

 当社グループは2019年8月に「中期経営計画 COMMIT5000」において、クライアントとともに社会問題をビジネスで解決する、「価値共創企業」を目指すことを発表いたしました。スカラコミュニケーションズはその一環として、さまざまな価値の組み合わせにより新たな価値を創造する「価値共創プラットフォーム」をヘルスケア分野において実現することを目的とし、3社共創による本プロジェクトを開始いたしました。


 昨今の新型コロナウイルス感染症の流行による、外出自粛や3密回避、在宅勤務の増加といった新しい生活様式(ニューノーマル)への移行に伴い、日々の活動量の急減や人との関わりの希薄化による精神的ストレスの増大等、健康維持のための環境が急激に悪化し、人々の健康に対する意識は以前にも増して高まっています。生活者個人が自発的に健康維持・増進に取り組むだけではなく、企業や自治体といった生活者集団が、社員や住民の健康維持・増進を促進する取り組みが求められてきております。

 またスマートフォンや活動量計等の情報端末の普及により、生活者の心拍数や活動量、血圧・体温等のパーソナルヘルスデータの取得が可能となり、生活者の健康課題の多様化およびパーソナル化が急激に進んできております。


 こうした状況下において、健康課題に真摯に取り組む企業や団体の英知を集約し、互いにコラボレーションすることにより、個々の健康課題に最適で持続可能なパーソナルソリューションを創出することが求められています。本プロジェクトではそれを可能にする「スマートヘルスケアプラットフォーム」の実現を目指します。また、その実装の第一歩として、企業・団体で働く方の健康管理を支援し、組織の事業活性化を目指す健康維持・増進サービス(以下、「本サービス」)の検証を実施いたしました。



2.サービスの概要

 本サービスは、企業や団体が社員の健康サポートに活用していただける健康維持・増進プログラム(以下、「本プログラム」)の提供および健康維持・増進活動の継続を支援する健康支援サービスです。会社が社員の健康をサポートすることにより、他律的に社員の健康意識とヘルスリテラシーの向上をもたらし、社員が心身ともに健康に働けるようになることで職場全体の活性化に繋がり、業務効率が改善し会社全体の生産性の向上を促進します。


・プログラムの内容

 本プログラムは、大塚製薬の知見を応用して作成した、食事と運動の側面から生活習慣の改善を促す12週間の体験型プログラムです。参加者にはプログラムの開始前に日常活動に関するアンケートに回答していただきます。それをもとにご自身の健康状態を可視化し、将来的に示唆される健康リスクを認識していただきます。また、積極的な行動変容に繋げることを目的として、毎日の歩行運動を促進するとともに、食事の際に食物繊維を関与成分とする特定保健用食品「賢者の食卓 ダブルサポート」※1をご利用いただきます。プログラム期間中には食習慣や運動習慣の見直しに繋がる情報と、健康状態の変化を示した「パーソナルレポート」を定期的に提供し、プログラムの継続をサポートします。本プログラムを通じて、生活習慣の改善に関する理解を深めてご自身の生活スタイルの見直しを促します。


 また、プログラム実施前後の参加者全体の生活習慣や健康意識の変化をまとめた企業・団体向けのレポートも発行し、労働生産性における向上度合いの確認や、今後組織として取り組むべき健康課題の抽出等、データを利活用することで更なる取り組み強化の後押しに役立てていただきたいと考えています。


※1 「賢者の食卓 ダブルサポート」は、糖分や脂肪の吸収を抑え、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇をおだやかにする大塚製薬の特定保健用食品です。


<許可表示>

 本製品は食物繊維(難消化性デキストリン)の働きで、糖分や脂肪の吸収を抑えることにより、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇をおだやかにします。食後の血糖値が気になる方や脂肪の多い食事を摂りがちな方の食生活の改善に役立ちます。


<1日の摂取目安量>

 1食あたり1包を、お飲み物に溶かし食事とともにお召し上がりください。1日3包が目安です。


・多量に摂取することにより、疾病が治癒するものではありません。

・治療中の方は、医師などの専門家にご相談の上お召し上がりください。

・体質・体調・飲み過ぎによりおなかがゆるくなることがあります。

・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。


・検証内容

 下記の通りSOMPOホールディングスの子会社であるSOMPOひまわり生命保険株式会社(以下、「SOMPOひまわり生命」)にて本プログラムの検証を実施いたしました。


SOMPOひまわり生命


検証期間:2022年1月11日(火)~4月4日(月) 12週間

検証方法:週次アンケートによる体重や腹囲、歩数および

     「賢者の食卓 ダブルサポート」の利用状況の聴取、

     労働生産性の調査

対象者 :参加同意を得たSOMPOひまわり生命の従業員73名


・検証結果

1) 食生活に対する意識の変化

 プログラム前より毎日の食事の品目が増えた参加者の割合は35.7%であり、食事における気をつけたいポイントを意識できている参加者が増加いたしました。

 また、「賢者の食卓 ダブルサポート」を毎日利用していた参加者の割合は61.4%、プログラム期間中の平均摂取率は93.5%でした。


2) 平均歩数の増加

 社員に貸与されているウェアラブル端末を活用し取得した平均歩数は約1,500歩増加し、平均歩数が増加した参加者の割合は71.4%となりました。集団全体の平均歩数も増加方向にシフトし、健康指針の一つである「健康日本21」で示されている目標歩数※2を上回る結果となりました。


3) 体重・腹囲の減少

 体重については85.7%、腹囲については80.0%の参加者がそれぞれ減少いたしました。

 平均変化率は体重が△2.1%、腹囲が△2.7%となっており、集団全体が健康リスクを下げる方向へシフトいたしました。

 また参加者の肥満者の割合も55.7%から50.0%に、健康リスクの高い肥満(3度※3)の割合も12.8%から2.6%にそれぞれ減少していました。


4) 労働生産性への効果

 労働生産性の改善が見られ、労働生産性の低下による損失コストの改善が見込まれました。


5) 参加者からの声

 プログラム終了後に実施したアンケートより、90%以上の参加者が健康に対する行動に何かしらの変化があり、77.7%の参加者より今後もこのプログラムを継続したいというお声をいただきました。

 また勤務先から提示されたプログラムであるという理由だけでなく、歩行運動が健康に良いこと、また特定保健用食品の活用方法を理解した上で、プログラムに意識的に取り組めたという参加者が50%を超えており、他律をうまく活用し参加者のヘルスリテラシーの向上が認められました。


※2 男性9,000歩(65歳以上は7,000歩)、女性8,500歩(65歳以上は6,000歩)

※3 肥満(3度):35.0≦ BMI < 40.0(肥満度分類、日本肥満学会より)


・今後の取り組み

 得られた検証結果をもとに、より良いサービス提供に向けたプログラム開発を進めてまいります。また、生活習慣における自己管理の改善に関するプログラムの他、健康を維持するために重要なテーマでのサービス開発も引き続き協議検討中です。スカラコミュニケーションズと大塚製薬、損保ジャパンは、今後も健康に関するさまざまな分野でのより良いサービスの開発・提供を目指してまいります。



3.各社の役割

株式会社スカラコミュニケーションズ

 創業以来、IT活用(AI、IoT、Web開発、アプリ開発、チャット等のSaaS開発)を通じた新規事業開発支援等により顧客ニーズを柔軟に形にしてきた強みを活かし、本プロジェクトにおけるシステム開発・保守・運用、サービス運営に留まらず、新規事業開発全体の先導およびファシリテートを担い、新たな価値の創出を推進してまいります。


大塚製薬株式会社

 Otsuka-people creating new products for better health worldwide(世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する)という企業理念のもと、疾病の予防や日々の健康維持・増進に貢献するため、自治体、企業、各種団体とも連携し、健康経営(R)支援等生活者のさまざまな健康課題に対するサポートをしています。本プロジェクトにおいては、医療関連とニュートラシューティカルズ※4関連の両輪の事業活動で培われたノウハウや蓄積された医療・健康データを活かし、本プログラムを構築しました。


※4 ニュートラシューティカルズ:Nutrition(栄養)とPharmaceuticals(医薬品)を組み合わせた言葉


損害保険ジャパン株式会社

 損害保険市場で国内トップクラスの高い市場シェアを誇っており、「安心・安全・健康のテーマパーク実現」のスローガンのもと、「お客さまと直接繋がる」取り組みに着手しております。この取り組みをもとにグループ内会社と連携しながら、お客さまである生活者、生活集団への「スマートヘルスケアプラットフォーム」の提供を進め、サービスの普及に貢献いたします。


SOMPOひまわり生命保険株式会社

 お客さまが健康になることを応援する「健康応援企業」への変革を目指し、その原動力である社員一人ひとりとその家族の健康維持・増進が不可欠であるとの考えのもと「健康経営(R)」を実践しています。このプログラムを行うことで社員の行動変容を促し、生活習慣を改善するきっかけになることを目的として実施いたしました。



「健康経営(R)」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。その他、本プレスリリースに記載の会社名、商品名は各社および関連会社の商標です。



【本件についてのお問い合わせ先】

株式会社スカラコミュニケーションズ SaaS事業部(担当:篠崎)

TEL:03-6418-3973

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