深刻な「コロナコミュ障」の実態が明らかに コロナ禍きっかけに...

深刻な「コロナコミュ障」の実態が明らかに  コロナ禍きっかけに、2割がコミュ力の衰えを実感  53.3%が感染リスクなしでも「マスクなし会話」に抵抗感  コロナ禍がコミュニケーションに与える影響について調査を実施

企業トップ向けのコミュニケーションコーチングを手掛ける株式会社グローコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡本 純子)は、本年7月、コロナ禍が日本人のコミュニケーションに与える影響について、全国1,200人に対してネット調査を行いました。その結果、全体の2割が、コロナ禍により「コミュニケーション力が衰えた」と回答、特に若い世代にその影響が深刻であることが浮かび上がりました。

元々、コミュニケーションに苦手意識の強い日本人ですが、コミュ力・人間関係力の基礎が作られる幼少青年期に、コロナ禍やリモート授業・ワークなどによって、その力を鍛える機会が失われ、後の恋愛観・結婚観・仕事観などにも影響を及ぼす可能性があります。全体の半数以上が感染リスクがなくても、マスクなしでの会話に抵抗感を覚えるなど、対人力の衰えや不安、孤独感、「コミュ障化」が懸念されます。



■調査ハイライト

・コロナ禍で全世代で約2割、10代女性の3人に一人が「コミュ力の低下」を実感。

・感染リスクなくても、「マスクなし会話に抵抗あり」が過半数の53.3%。10代女性はその割合が66.0%。

・低下したと感じるコミュ力のNO.1は「雑談・会話力」で24.9%。10代女性の38.0%が衰えを実感。

・「コロナ禍で孤独感を覚えることが増えた」人は21.8%。10代女性は37.0%。


調査手法  :インターネット調査(実施機関:株式会社ディーアンドエム)

調査人数  :会社員1,200人(男女600人、10~60代各200人)

調査実施期間:2022年7月



■参考 日本人とマスクについて

【マスクのデメリット】

・「声が聞き取りづらくなる」「表情が見えなくなり、感情が伝わりにくくなる」など円滑なコミュニケーションが阻害されやすくなる

 - マスクをすると、1,000キロヘルツ以上の高い周波数を持つ音、つまり、子音が伝わりづらくなる(シドニー大学音声研究所の研究)

 - マスク装着時には、「怒り」「悲しみ」「恐れ」などの感情を認識しづらくなる(スペイン・大西洋ヨーロッパ大学の研究)

・ マスク依存症の増加→対人関係に支障きたすケースも

 - 「マスクを外して、顔を見せることができない、不安になる」等の症状

 - とくに小さいころからマスクをつけつづけてきたこともあって、外すことに抵抗感を覚えるという子どもが激増


【日本人のマスク信仰5つの理由】

(1) 日本人の徹底したリスク回避志向

・新型コロナに対しても、15か国を対象にした国際調査で、「心配」と答えた人の割合はどの国よりも高く、60%に。

(2) 欧米人は「口」で表情を判断する一方、日本人は「目」で判断するため、口元が覆われても、欧米人ほど支障がない

・他人の感情を表情から読み取ろうとするとき、「日本人は『相手の目』を見るが、アメリカ人は『相手の口』を見る」(北海道大学の結城雅樹教授の研究)

・笑顔は、「欧米の絵文字」では「口」が笑っているが、「日本の絵文字」では「目の表情」で表現されている。

・「目を見る」傾向は、幼少期から始まっていることも研究で明らかに。

(3) 日本語の周波数が低いため、マスクをしても、英語よりは聞き取りやすい

・日本語の周波数は、主に125~1,500Hzに対し、英語の周波数は、750~12,000Hzで、英語は日本語よりはるかに高周波で、マスクに遮られやすい

(4) 欧米では「自由の抑圧」、「不確実性から守ってくれる」ととらえる日本人の違い

・欧米では、マスクは自由への抑圧の象徴。一方、日本では「マスクは、目に見えない脅威や不確実性をコントロールできるという感覚を着用者に与えるもの」(堀井 光俊・秀明大学教授)

・日本では、「ライナスの毛布」のような「心理的安全性を覚えさせるアイテム」

・スペイン風邪の時も、日本ではマスクが普及

(5) マスクへの「慣れ」と「信頼感」

・花粉症、感染症対策ツールとしての実績と慣れ



19.6%がコロナ禍でコミュニケーション力が悪化したと回答。10代女性の33.0%がコミュ力低下に悩み。

Q1 コロナ前と後で自身のコミュニケーション力に変化はありますか。

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コミュ力低下の原因として78.3%が「人と話す機会が減ったから」。男性では30.1%が「飲ミュニケーションが減ったから」。10代女性の32.7%が「自信がなくなった」、25.5%が「やり方がわからない」。

Q2 Q1で「低下・悪化した」という方にお聞きします。その理由はなぜだと思いますか。

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低下したと感じるコミュ力のNO.1は「雑談・会話力」で24.9%。10代女性の38%が衰えを実感。

Q3 以下のうちで衰えたと感じるコミュニケーション力はありますか。

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38.8%が雑談・会話が苦手※。得意なのは25.9%。10~30代の半数近くが苦手と回答。※苦手、どちらかというと苦手

Q4 雑談は得意ですか、苦手ですか。(SA)

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コロナの感染リスクがなくても、「マスクなし会話に抵抗がある」が53.3%。10代女性の66.0%が「抵抗あり」と回答。

Q5 コロナ感染のリスクはない場合でも、マスクなしでの会話に抵抗がありますか。

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「マスクなし会話に抵抗がある」理由は「他の病気の感染リスクを減らせるから」が51.5%。「顔を見られたくないから」が23.2%、「恥ずかしいから」が21%、「自信がないから」が17.1%。

Q6 コロナ感染のリスクはない場合でも、マスクなしでの会話に抵抗があると回答した方にお尋ねします。その理由はなんでしょうか。

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「マスクなし会話に抵抗がある」人のうち31.7%が「人と会話する、会う時には着け続けたい」、31.2%が「多くの人がしなくなったら外したい」、22.8%が「マスクを着けずに話す機会を避けたい」と回答。

Q7 今後もコロナの感染リスクがなくても、マスクを着け続ける予定ですか。(MA)

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コミュニケーションの悩みNo1は「大勢の人前で話をすること」で30.8%。続いて「雑談・会話」で、25.3%。10代女性の54.0%が「人前での話」に悩みを抱えている。

Q8 コミュニケーションで悩んでいることは何ですか。

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コロナ禍で孤独感を覚えることが増えた人は21.8%。10代女性は37.0%。

Q9 コロナ前と後で孤独を感じる機会は増えましたか?(SA)。

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■岡本 純子

コミュニケーション戦略研究家

エグゼクティブ・スピーチコーチ

(「世界最高の話し方」を教える「伝説の家庭教師」)

株式会社グローコム 代表取締役社長


岡本 純子


読売新聞経済部記者、電通PRコンサルタントを経て、現職。

新聞記者として鍛えた「言語化力」「表現力」、PRコンサルタントとして蓄積した「ブランディング」ノウハウ、ニューヨークで学んだ「パフォーマンス力」「科学的知見」を融合し、独自のコミュ力メソッドを確立。

大手都銀、商社、電機メーカー、自動車メーカー、通信会社など日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、1,000人を超えるトップエリートの家庭教師として、プレゼン・スピーチ等のプライベートコーチングに携わる。

日本から「コミュ障」と言う言葉をなくしたいと、東洋経済オンライン・プレジデントオンラインなどで、「コミュ力の鍛え方」について、情報発信を続けている。「あっという間にいつからでも、うまくなる話し方のテクニック」について、全国でワークショップや講演活動を展開。

2018年に「世界一孤独な日本のオジサン」を出版、話題となる。おじさん、繋がり、コミュニティー、孤独にならない生き方を探求する。

2021年、「今年の顔」100人として『Forbes JAPAN 100』に選出。

2022年5月に、「世界最高の話し方の学校」を立ち上げ。 https://commschool.jp/


近著「世界最高の話し方:1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール」は15万部を超えるベストセラーとなっている。2022年6月、「世界最高の雑談力」を出版。

早稲田大学政経学部政治学科卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。

http://www.glocomm.co.jp/


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