マラソンランナーの実状を探る緊急アンケートを実施! ランナー3万3,381人が回答 大会中止が相次いだコロナ禍を経て、大会復活も7割が定員に届かず
参加に消極的なランナーの7割超が「来年までには参加したい!」人気復活兆しも
360万人が登録する日本最大級のランニングポータルサイト「RUNNET(ランネット)」を運営するアールビーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:黒崎 悠)は、2022年10月、「大会参加に対するランナーの意識を探る緊急アンケート」を実施し、3万3,381人が回答を寄せました。
この秋、リアルなマラソン大会が各地で復活開催されています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により相次いだ中止などを受け、ランナー需要が回復せず、2022年開催の主要大会108のうち定員に達したのは33%(アールビーズ調べ)で7割近い大会が参加者集めに苦戦しています。
参加意欲の低下が心配される中、このアンケート結果をベースに、ランナー、大会主催者とともに安心して楽しめる大会を実現し、エントリーの活性化を目指す「大会を走ろうプロジェクト」を始動します。
■コロナ禍の収束を期待して、来年には大会人気復活の兆しも
コロナ禍の影響により2020年1月以降、大会に出ていないランナー(大会参加に最も消極的な)4,357人に参加意欲を聞くと「今年中にエントリーしたい」32%、「来年はエントリーしたい」42%とエントリーに意欲的な声が74%に達しました。大会人気が来年には復活する兆しを感じさせました。
■安心して楽しめる大会へ「大会を走ろうプロジェクト」始動
アンケート結果をベースに、YouTubeの生配信番組「緊急トークライブ!大会人気復活への道※1」を制作。
今後は、大会主催者ともスクラムを組んで、適正な参加料、中止判断の透明化など大会が直面する課題に真摯に向き合い、求められる大会像、人気復活のアイデアを実現していく「大会を走ろうプロジェクト」を展開していきます。
※1「緊急トークライブ!大会人気復活への道」
■RUNNET会員「大会参加に対する意識調査」結果(一部抜粋)
既存RUNNET会員でコロナ感染拡大前(2019年12月まで)は大会にエントリーしていながら、感染拡大(2020年)以降エントリーしていない方、また2022年9月以降にエントリーを再開した方に対し、10月4日~11日までの8日間アンケートを実施。3万3,381人から回答を得ました。
このうち、大会参加に最も消極的になっているランナー(2019年12月まで3年間は毎年大会参加していたが、2020年1月以降1回もエントリーしていない)4,357人の意識に注目しました。
【アンケート(1)/参加しない理由は?(複数回答) 上位5つ】
1. 練習ができていないから 48% 2,077人/4,357人
2. コロナ感染が気になるから 46% 2,003人/4,357人
3. 中止の可能性があるから 43% 1,885人/4,357人
4. 中止の場合、返金されないから 28% 1,221人/4,357人
5. 参加料が高いから 17% 754人/4,357人
1位の「練習ができていない」は、大会中止で目標を失った、仲間と走れなくなったなどが理由で、ランナーの大会離れが、コロナ禍に起因することが改めて確かめられました。周りの目を気にせず安全安心に走ることが出来る環境を整えるとともに、開催と中止の判断、中止の際の補償、参加料値上げの理由などランニング業界が改善すべき課題が浮き彫りとなりました。
【アンケート(2)/またエントリーしようと思いますか?】
1. 来年中にエントリーしたい 42% 1,863人
2. 今年中にはエントリーしたい 32% 1432人
3. わからない 16% 635人
4. マラソン大会・業界が変わればエントリーしたい 8% 336人
5. もうエントリーするつもりはない 2% 91人
大会参加意欲の低下が心配される中、実際に参加を控えているランナーの76%が、コロナ感染がまもなく収束に向かう期待とともに大会参加に意欲を感じていることがわかりました。
このランナーの意識を裏切ることなく、直面する課題を解決し、さらに新たな魅力を創造していけば、マラソン大会の人気がコロナ禍以前まで回復、あるいは拡大する可能性を感じさせました。
アンケートはこのほか、2020年以降もエントリーを続ける継続派、コロナ禍で走り始めたものの大会に出ていない未経験派など4つのグループに分けてランナーの意識を深く掘り下げ、大会に求める魅力的な要素など、大会の質の向上に関する具体的なアイデアやリクエストを引き出しています。
■YouTube生配信番組「緊急トークライブ!大会人気復活への道」
アンケートの結果を受け、10月13日(木)20時~21時でYouTubeの生配信番組を制作。
出演は、日本陸連ロードランニングコミッションリーダーの瀬古 利彦氏、プロランナーの川内 優輝氏、ランニング系ユーチューバーのSUI氏。浮き彫りになった課題を、それぞれの立場から分析するとともに解決の道筋、新しい大会の魅力を提案しました。
瀬古氏から、日本陸連の「ロードレース開催についてのガイダンス」の基準緩和(コロナ感染対策等)に取り組む意欲が示されたほか、フルマラソン以外のハーフや10km、5kmなどの可能性、ランナーが喜ぶ表彰の在り方など魅力向上のアイデアが語られました。
■「大会を走ろうプロジェクト」今後の展開
アンケート、緊急トークライブによって浮き彫りになったランニング業界の課題、改善点を大会主催者と共有し、大会自体の質の向上、透明性と信頼感を高めます。
大会参加に向けて本当の意味でランナーが求める情報を発信し、より参加しやすい大会への導線を提案。1人でも多くのランナーが再び、あるいは初めて大会の魅力を味わうことでマラソン大会を核にした新しいランニング文化を創造します。
■株式会社アールビーズについて [会社HP] https://runners.co.jp/
1975年に創立。翌年、国内初の市民ランニング雑誌「ランナーズ」を創刊。1997年にランニング情報ポータルサイト「RUNNET」を開設。ユーザー360万人登録で、2019年9月末時点で国内約2,700大会のエントリー募集を取り扱う。また、大会の計測・運営業務を行う。創業時からの社是である「スポーツの実践を通じて、健康で心豊かな人生を送る人々を応援する」を推進している。
アンケート詳細データはこちら → https://runners.co.jp/topics/newsrelease/2022/10/report_20221101.pdf
※本アンケート内容の転載にあたりましては、「RUNNET調べ( https://runnet.jp/ )」と表記いただけますよう、お願い申し上げます。
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