日本・インド両政府が進めるものづくり人材育成プログラム 昨年に続く「第2回日吉寄付講座」をチェンナイに開校
2022.11.02 10:15
株式会社日吉(本社:滋賀県近江八幡市、代表取締役社長:村田 弘司)は、日本・インドの両政府が進める、製造業分野の人材育成を目的とした「ものづくり技能移転推進プログラム」に基づきインド国内の大学へ寄附講座として経済産業省より認定を受けた「日吉寄付講座」を、昨年に続きインドのDr. M.G.R大学にて2022年10月13日から2022年10月28日のうち6日間開校いたしました。10月28日の修了式には、在チェンナイ日本国総領事館領事 小田川 肇様より15名の受講生に修了証書が授与されました。
実験の様子(インド)
昨年の本講座が大変好評であったことから、対象学部を化学・土木工学部に加え、バイオ技術・建築工学まで拡大、受講生数も1.5倍に拡大いたしました。内容は、日本の環境概論、インドと日本の環境法令・排水処理概論、原理・運用・保守の必要性、実習・分析の原理、測定方法、評価方法等について、座学は日本からオンラインで、実践的な現場教育は現地法人日吉インディアによりDr.M.G.R.の実験室と生活排水処理施設現場で行いました。参加学生からは「将来のキャリアに役立つ」といった意見の他「環境の重要性を学んだ。」「自分の専攻を研究する中で環境というファクターを取り入れなければいけないと認識した」といった声が聞かれました。まだ環境への意識の低いインドにおいて、彼らがキャリアを選んでいく中で環境対策に取組むリーダーとなることを期待しています。
■JEC(インド国内の大学寄附講座:Japanese Endowed Courses)について
「インド国内の大学寄附講座(Japanese Endowed Courses:JEC)」は、将来的にエンジニアとして活躍が期待される人材を育成する講座として、経済産業省が認定するものです。株式会社日吉は日本で7番目に経済産業省より本事業に認定を受けたが、サービス産業としては初*。これは、当社が課題としている、ものづくりと同時に発生する環境への負荷の対応に、ものづくり企業における環境人材育成の機会にしたい、またものづくりの現場や経営の場において、環境に配慮した方針策定や積極的な行動を推進したい、という考えから実現いたしました。
*参考: https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/cooperation/oda/india.html
■日吉とインドのこれまでの関わり
1990年にインドから初めて研修生を受入れたことから始まり、1995年にABK-AOTS同窓会タミルナドゥセンター(※)20周年記念事業として、当社がスポンサーとなり環境をテーマとしたスピーチコンテストを共同で開始(以降現在まで継続)。その後も多くの研修生を受け入れ続け、2007年にインドの大学生を対象としたインターンシップを開始、さらにインドの若い研究者を支援するための日吉環境大賞も創設、現在も継続しています。これまでに延べ240名以上の研修生をインドから受け入れています。
※ABK-AOTS同窓会タミルナドゥセンター:公益財団法人アジア学生文化協会(ABK)及び一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)を通じて日本で研修を受けたインド/タミールナドゥの研修生により創設されたNGOで、現在は日本語だけでなく日本文化を発信するなど日印の架け橋となる活動を広く積極的に行っています。
■会社概要
商号 : 株式会社日吉
代表者 : 代表取締役社長 村田 弘司
所在地 : 〒523-8555 滋賀県近江八幡市北之庄町908番地
設立 : 1958年12月23日
事業内容: 環境・食品分析、インフラ施設維持管理、
工業薬品販売、環境保全事業
資本金 : 2,000万円
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