11/1(火)~11/3(木)、重要文化財「自由学園明日館」を 貸切って行われた「SDC茶室プロジェクト2022『風光庵』」 開催レポート =学生茶室と重要文化財の挑戦=
いまこそ改めてコミュニケーションの在り方を考えるプロジェクト
2022.11.10 09:30
インテリア・空間デザイン専門の学校、スペースデザインカレッジ(東京校所在地:東京都豊島区、代表取締役:大木 淳、以下「当校」)は、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが設計した国の重要文化財「自由学園明日館」(所在地:東京都豊島区)の芝生庭園を貸し切り、学生制作の茶室の展示会「SDC茶室プロジェクト2022『風光庵』」を2022年11月1日(火)~11月3日(木・祝)に開催しましたのでお知らせいたします。「自由学園明日館」芝生庭園の貸し切りは、開館101年目にして初めてとなります。
お点前の模様_茶室全体
■SDC茶室プロジェクト2022「風光庵」開催の背景
当校では授業の一環として初となる生徒の作品展示を企画しました。今回は「自然と建築の融合を追求した茶室」をテーマに、木材で組み上げた「茶室」の展示を行いました。
<なぜ茶室か?>
近年、SNSなどのオンラインツールの発展により、他者とのコミュニケーションはとても容易になりました。これは良い効果をもたらすと同時に、人間関係の希薄化や他者への配慮の欠落など悪い面も散見されます。さらにコロナ禍はコミュニケーションに大きな影響を与え、この一長一短の特性を顕著にさせました。そこで着目したのが「茶室」です。茶室は元来、コミュニケーションの場。茶道は亭主と客人、双方の気配りによって成り立つ日本の文化です。コミュニケーションの良い面はそのままに、「今一度、見つめ直すべきこともあるのでは」というメッセージ性を込めて、当校の学生たちが本展を企画しました。
<なぜ「自由学園明日館」で行ったのか?>
「自由学園明日館」は1921(大正10)年に、「知識の詰め込みではない新しい教育の形」を考えるためにできた女学校です。
当校も明日館と同様、既存の教育に寄らない、新しいデザイン教育を模索しています。新しい教育のあり方を追求し続けるがゆえに、国が定める“学校”とは認定されていません。しかし、26年の運営実績があり、毎年優れたインテリア・建築デザイナーを世に輩出しています。明日館の理念に共鳴すると同時に、学生の自由な発想から生まれた茶室で新しいコミュニケーションのあり方を考えるきっかけにつなげたいと考え、この会場での開催を決めました。
■展示会テーマ「自然と建築の融合を追求した茶室」
「自由学園明日館」の設計者、フランク・ロイド・ライトの“自然に学ぶ”精神にならい、自然素材を使用し、自然を感じることのできる風光明媚な茶室を目指しました。木材でできたルーバーと和紙で覆った屋根からは明日館をぬける“風”と秋の心地よい“光”を感じることができます。
■開催の様子
3日間で約500人以上の来館者がおり、茶室を体験頂いた方は100名を超えました。11月1日・2日は点て出し、3日にお点前を披露し全体で60名の方にお茶、お菓子と空間を楽しんで頂きました。
実際に茶室を体験頂いた方々からは、「開放的な空間なのに包まれるような感覚で新鮮な体験だった」という声を頂きました。
■学校概要
名称 : スペースデザインカレッジ
代表者 : 代表取締役 大木 淳
所在地 : 【東京校】東京都豊島区南池袋2-27-8 南水ビル6F
【京都校】京都府京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町650
四条烏丸スタービル8F
【大阪校】大阪市北区西天満2-8-1 大江ビルヂング203・204
設立 : 1996年10月1日
設立主旨: 資格取得に固執するのではなくインテリア・建築業界で活躍できる
確実な技術と知識を持った真の人材を育成する。
事業内容: インテリア・建築デザイン専門の学校の運営
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