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国際文化学園の美容考古学研究所が 「土偶の作り方を通して考える、土偶の意味」 をテーマに勉強会を開催

学校法人国際文化学園の美容考古学研究所は、土偶作家として知られる田野紀代子さんを迎え、「土偶の作り方を通して考える、土偶の意味」をテーマとした勉強会を行いました。


田野紀代子さん


当研究所では、土偶、埴輪のヘアメイクから縄文、弥生、古墳時代の美容を研究、歴史的遺物から当時の髪型や化粧を類推して再現することを主とする活動の一環として、毎月末の最終水曜日に定例サロンを無料開催しています。


10月度の勉強会では土偶作家として知られる田野紀代子さんをお迎えして、土偶の作り方についてお話しいただきました。縄文時代の人々はどのようにして土偶を作ったのでしょうか。サロンでは、滋賀県と千葉県で出土されている二つの有名な土偶(トルソ型土偶、バイオリン型土偶)について話しあいました。これらの土偶は、草創期、早期という縄文初期のものですが、いずれも頭がなく、首に穴が開いています。田野紀代子さん曰く、「この穴は、製作中に用いた棒の痕跡ではないか」という見解が述べられました。棒の周りに粘土をつけ、その棒を軸に成形すると、このような小さな土偶も効率的に作れるという見解です。この穴については、霊気や悪霊を閉じ込めるためというシャーマン的な発想ではないかという説も多くありますが、田野さんの説は、作り手だからこそ考えられる意見であり、会場の皆様はうなずきながら聞いていらっしゃいました。


土偶の首の穴


11月度のサロンのテーマは「石器」です。石器研究家の佐藤洋さんをゲストに迎え、縄文時代の石器づくりを再現していただきます。縄文時代には槍先、弓先端部、銛などの狩猟具、動物質の皮・肉・角・骨や植物質の木などを加工するために用いられた石匙、穴をあけるきりなどの工具があり、これらの工具は全て石材を加工して作られております。これらの石器は実際にどのぐらいの切れ味だったのでしょうか。

石器で髪の毛は切れるのでしょうか?また、髭も剃れるのでしょうか?

果たして、縄文人は髪を切る、髭を剃るといった文化・習慣はあったのでしょうか。もし、縄文人が髪を切る文化があった場合、それはどんな道具だったのでしょうか。数々の疑問が浮かび上がります。今回のサロンでは特別に、実際に石器もご用意いただき、会場の皆様と考察していきます。


縄文時代の石器


今月のサロンは、11月30日(水)16:00より国際文化学園美容考古学研究所(渋谷区神泉町1-4 国際文化理容美容専門学校渋谷校 6号館B棟4F)にて開催いたします。

どなた様も無料でご参加いただけますので、お気軽にご参加ください。


ゲスト:佐藤洋(石器研究家・千葉市教育委員会生涯学習部文化財課)

講師    :清水悌(メイクアップアーティスト)

アドバイザー:譽田亜紀子(文筆家)


<プロフィール>

佐藤洋(さとう・よう)

所属  :千葉市教育委員会生涯学習部文化財課

専門分野:実験考古学


学生の頃より、加曽利貝塚をフィールドに、土器づくりや石器づくりなどに熱中。仙台市地底の森ミュージアム、民間発掘会社での勤務を経て千葉市入庁。特技は自作の石器で、魚を捌くこと。夢は竪穴住居での生活。



【開催日時】

第17回 美容考古学勉強会

日時:2022年11月30日(水)16:30~

会場:国際文化学園美容考古学研究所 ※会場が変更になる場合もございます

   (渋谷区神泉町1-4 国際文化理容美容専門学校渋谷校 6号館B棟4F)

費用:無料



▼参加希望の方はこちらより▼

国際文化学園 美容考古学研究所

主任研究員 篠原博昭

TEL   : 03-6416-5348

Mail  : shinohara@kokusaibunka.ac.jp

Facebook: https://www.facebook.com/kokusaidogu

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