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「キッチンからカーネギー・ホールへ ~エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団~」 11月29日発売!

偏見と差別が支配する社会で、性別・人種・階級の壁を打ち破った女性たちの記録。 当事者たちへの取材と貴重な資料を通じて丹念に描き出された、胸を打つノンフィクション。

キッチンからカーネギー・ホールへ ~エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団~
オーケストラが女性演奏家への門戸を閉ざしていた1940年代、カナダ。
自ら指揮棒を持ち、女性たちだけでオーケストラを立ち上げた人物がいた。
彼女の名はエセル・スターク。
スタークによって結成されたモントリオール女性交響楽団は、何を成し遂げたのか。

【推薦!】
「思いを貫く力、音楽の衝動…
いつの日か人類があらゆる壁のない世界に生きるための大きな一歩が、ここに。」
――三ツ橋敬子さん(指揮者)

「おんぼろの楽器を手にしたとき、彼女たちはまだ気づいていなかった。
それが世界を変える運動であることに。」
――かげはら史帆さん(文筆家)


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【内容紹介】
1940年、モントリオール。
今よりもずっと女性の活躍の場が限られていた時代に、自ら指揮棒を持ち、女性たちだけのオーケストラを結成した人物がいました。
彼女の名は、エセル・スターク(1910~2012年)。
ヴァイオリニストとして早くから類稀な才能を示した彼女は、重役夫人で音楽愛好家のマッジ・ボウエンと出会い、運営も演奏も女性たちだけのフルオーケストラを立ち上げます。
演奏する喜びに突き動かされ、幾多の困難や差別をも乗り越えていく女性たちの姿が、当事者たちへの取材と貴重な資料を通じてたんねんに描き出されます。
ウーマン・リブや公民権運動よりも前に、このような女性たちが道を切り開いてきたという事実に、驚くとともに大いに勇気づけられる一冊です。
【本文より】
 音楽界におけるこの女性運動がきっかけとなって世の中にも変化が訪れ、来るべき世代のための新たな社会が形づくられていった。従来は男性のものだった交響楽団の基盤を揺さぶり、あらゆる職業の女性たちに平等の機会への扉を開け放ったことで、エセル・スタークとマッジ・ボウエンは社会全般における女性の地位も向上させたのである。
 だが、駆け出しの音楽家たちの楽団を描いたこの物語、カナダの音楽に革命を起こしたモントリオールの弱き者たちの物語は、突き詰めれば、さまざまな国籍、民族、宗教、社会階層、年齢の人々をひとつに結びつけるものについての物語だと言える。境界を乗り越え、偏見を打ち破り、コミュニティを築く音楽の力の物語。また、懸命な努力と決意にユーモアと寛大さがたっぷりと加われば夢はかなえられる、ということを改めて思い出させてくれる物語でもあるのだ。
――マリア・ノリエガ・ラクウォル
[目次]
プロローグ  平等を求める闘い
第1章 マエストラの生い立ち
第2章 女性の魅力が輝くとき
第3章 方向転換
第4章 抑えがたい力と動かしがたいものとの出会い
第5章 景気づけ
第6章 クレッシェンド
第7章 一番乗りの凱歌
第8章 発展に伴う痛み
第9章 デクレッシェンド
第10章 カーテンコール
第11章 受け継がれていくもの
著者あとがき
訳者あとがき
原注
参考文献
索引
▲エセル・スターク
▲エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団

商品詳細

キッチンからカーネギー・ホールへ~エセル・スタークとモントリオール女性交響楽団~

定価:2,530円(10%税込)
仕様:四六判縦/304ページ
発売日:2022年11月29日
ISBN:978-4-636-10271-0
商品コード:GTB01100385
https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01100385

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(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部
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