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【界 雲仙】地獄パワーにふれる、異国情緒の宿 「界 雲仙」、2022年11月25日に開業

2022.11.24 15:00

星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の22施設目となる「界 雲仙」が、2022年11月25日、長崎県・雲仙温泉に開業します。九州においては、鹿児島県の「界 霧島」、大分県の「界 阿蘇」、「界 別府」、「界 由布院」に続く5施設目です。また、「界 雲仙」は界ブランドとして長崎県初進出です。雲仙地獄(*1)を間近で感じることのできる地に立ち、和(わ)(日本)、華(か)(中国)、蘭(らん)(オランダ)の要素が混ざり合った長崎文化を表現した館内の設えが特徴の施設です。それらの要素から、コンセプトを「地獄パワーにふれる、異国情緒の宿」としました。館内での滞在を通して、地獄からみなぎる大地のエネルギーに触れ、華やかな異国情緒あふれる設えに囲まれた温泉宿です。
*1 水蒸気などを含む白い煙を上げている噴気地帯のこと
客室付き露天風呂

「界 雲仙」について

界 雲仙は、長崎県、雲仙天草国立公園内の雲仙温泉に位置し、立ち込める噴気や湯気が漂う温泉地です。活発な雲仙地獄が特徴的で、界 雲仙は雲仙地獄に面した立地のため、滞在を通して、大地のエネルギーを身近に感じることができます。地獄パワーに触れられるよう温泉入浴や地獄を活用した朝のパワーウォークを提案します。また、雲仙温泉は、日本が鎖国していた時代に、出島にあるオランダ商館医のケンベルやシーボルトを通じて、海外諸国に紹介されたことから、海外諸国と歴史的な繋がりがある地です。館内の設えには、さまざまな人や文化が行き交う中で発展してきた、和、華、蘭の要素が混ざり合った長崎文化を取り入れました。異国情緒あふれた華やかな文化に触れ、地獄からの大地のエネルギーに触れることができる温泉旅館です。


「界 雲仙」の特徴

1 客室

■長崎の文化を感じるご当地部屋「和華蘭の間」

ご当地部屋「和華蘭の間」
スタンドライト
古賀人形
「界」では、地域の文化に触れるご当地部屋を用意しています。界 雲仙の全51室の客室がご当地部屋「和華蘭の間」です。客室のパーテーションやスタンドライトに、長崎の文化である和華蘭(*2)の要素を取り入れます。例えば、スタンドライトはオランダから伝わった硝子工芸品であるステンドグラスをモチーフにし、鮮やかな赤や青の色合いを日本文化である和紙を使って表現しました。また、長崎の焼き物である「波佐見焼(はさみやき)」や長崎の色彩豊かな土人形「古賀(こが)人形」も設えます。和華蘭の要素が混ざり合った長崎文化から着想を得た設えの中で、異国情緒を感じる滞在をたのしめます。
*2 日本を「和」、中華を「華」、オランダやポルトガルを「蘭」と表現し、それらをあわせた長崎独自の文化のこと


■入浴と休息に集中する客室「客室付き露天風呂」

客室付き露天風呂
界 雲仙には、特徴的な客室「客室付き露天風呂」があります。湯浴みを中心に滞在できる客室として、客室タイプをあえて「客室付き露天風呂」と名付けました。客室の滞在スペースの半分以上が露天風呂スペースです。客室内のリビングルームを取り払い、入浴と休息に集中できるよう露天風呂とベッドルームの境界に「湯上がり処」を設けました。開かれた景色に向かい、大胆に置かれた湯上がりチェアで寛ぐ時間を演出しています。目の前の地獄から湯けむりを感じることのできる露天風呂を堪能した後、湯上がり処で外の景色を眺めながらのんびりと滞在できる客室です。


2 温泉:地獄からの恵みを感じる湯浴みをたのしめる大浴場

内風呂
露天風呂
内風呂は2つの浴槽、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」があります。泉質は「酸性、含鉄(Ⅱ、Ⅲ)-単純温泉」で、源泉は雲仙地獄から湧き出た鉄と硫黄分を含む酸性の温泉で濁った色味が特徴的です。界 雲仙の温泉は、長湯をすると体が疲れてしまうため、時間を空け、一日に1~2回の入浴に留めることがおすすめです。入浴後には、真湯で温泉成分を洗い流す「上がり湯」を行い、保湿を行うと湯あたりや湯ただれを防ぎ、肌の潤いが保たれます。また、設えには色鮮やかなステンドグラスを施しました。朝日が差し込む時間帯には、色とりどりの光が湯面や内風呂全体に映り込み、美しく輝きます。露天風呂は地獄の湯けむりを眺めるロケーションをたのしむことができる野趣あふれる岩風呂です。雲仙温泉中に広がる独特な硫黄の香る湯けむりに包まれながら、内風呂と露天風呂で全く異なる湯浴みを体験できます。


3 食事:長崎の食材と、異国情緒を感じる会席料理

先付
宝楽盛り
台の物「あご出汁しゃぶしゃぶ」
夕食は、プライベート感が保てる半個室のお食事処で、ご当地の食文化を生かした会席料理を提供します。界 雲仙の夕食は、和華蘭文化の1つである卓袱(しっぽく)料理(*3)に欠かせない「豚角煮」をリエットにした先付で始まります。雲仙温泉の名物である水の代わりに温泉水を使用して焼いた「湯せんぺい(*4)」にリエットをつけて味わう一品です。その後、酢の物・八寸・お造りを一緒に盛り合わせた「宝楽盛り」では、卓袱料理の丸い円卓をイメージした鮮やかな朱色の器で提供します。そして、特別会席のメインの台の物は「あご出汁しゃぶしゃぶ」。あごは、正月の雑煮で使用するなど、長崎県で親しみのある食材です。上品な旨味を感じるあご出汁に、牛肉や豚肉をくぐらせ、出汁とともにたのしみます。出汁のアクセントとして、柚子の香りと砂糖の甘さが特徴的な「ゆべし(*5)」を途中で加え、味わうのがおすすめです。鍋料理の締めには、島原名産のうどんをいれ、最後の一滴まで、あご出汁を堪能できます。長崎の豊かな食材と、和華蘭から着想を得た彩り豊かな器や料理から、異国情緒を堪能できるひとときを提供します。
*3 和華蘭文化を反映した長崎発祥の宴会料理。大皿に盛られたコース料理を円卓に乗せ、その円卓を囲んで味わう料理が特徴
*4 小麦粉、卵、砂糖、温泉水を生地に練り込み焼き上げる、雲仙を代表するお菓子のひとつ
*5 柚子の皮に醤油、砂糖、胡椒などを加えて煮込んだ調味料


4 ご当地楽(とうちがく):

文字を選ぶたのしさと、凹凸の魅力を感じる「活版(かっぱん)印刷体験」

活字を組む様子
活版印刷を行う様子
界ブランドのおもてなしの一つ、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」。界 雲仙のご当地楽は、凹凸の魅力を感じる活版印刷体験です。活版印刷は元々、4人の天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつ)により長崎県島原半島にヨーロッパから運び込まれました。このような活版印刷のルーツを学んだあとに、様々な書体のアルファベットやひらがな、漢字の活字を選び、丁寧に配置していきます。最後に、活版印刷機を使い、カードに文字を転写します。印刷の力加減によって文字の擦れが出るなど、手で印刷する味わいを楽しめる体験です。また、ご当地楽を行う空間は、活版印刷に特化した設計デザインです。壁には「雲仙」や「和華蘭」などの大きな活字のモチーフや本物の活字が散りばめられており、活版印刷独特の活字を見つけるたのしさを表現しています。


5 大地のエネルギーを感じるアクティビティ:「雲仙地獄パワーウォーク」

雲仙地獄パワーウォークを行う雲仙地獄の様子
朝の澄んだ空気の中、雲仙地獄を1周する「雲仙地獄パワーウォーク」を行います。深い呼吸を意識しながら、普段よりも早足で全身を使ってウォーキングを行います。使い立ち込める噴気や湯気を感じながら活力を得ることができる体験です。ウォーキングの最後には、「旧八万地獄(きゅうはちまんじごく)」にある広場で寝転がり、体を整えるストレッチを行います。「旧八万地獄」は現在、地獄の噴出活動を休止している地獄ですが、地熱は残っており、地面を触ると熱く、大地のエネルギーを感じることできる場所です。雲仙地獄の大地のエネルギーやパワーを全身で感じることができる体験です。


「雲仙地獄」について

雲仙地獄は、長崎県島原半島、雲仙温泉に位置します。雲仙地域は1934年に日本初の国立公園に指定され、2019年には国立公園を中心に、日本初のユネスコ世界ジオパークに認定されました。雲仙地獄は、水蒸気を含む火山ガスがいたるところで白い煙を上げている噴気地帯で、周囲は硫黄の香りに包まれます。雲仙地獄は、約100年前から源泉や噴気孔を利用した温泉のみならず、自然の地熱を利用した給湯設備「燗付(かんつ)け」としても活用されてきました。人々の生活とも密接に結びつき、現在も活発に活動を続ける地獄です。


地熱を活用した取り組みについて

界 雲仙においても、給湯や温泉の加温、館内の空調に「燗付け」を活用します。また、界 雲仙独自の取り組みとして、雲仙地獄と地続きの立地を活かし、これまで使い切れていなかった建物直下の地熱を有効活用します。発生した熱を空調や給湯として使い、その後、冷めた熱を、ヒートポンプに投入することで、新たな熱が生まれる仕組みも取り入れました。この取り組みを行うことで、化石燃料を全く使うことなくエネルギーを賄うことができ、二酸化炭素の排出量もゼロとなります。そして、この取り組みにより、界 雲仙では、自然エネルギー自給率を50%以上にすることを目標にしています。

SDGs への貢献について

星野リゾートは経済価値と社会価値を両立する CSV 経営(*6)が重要だと考えています。SDGs(*7)を CSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設で様々な取り組みを展開しています。界 雲仙では、再生可能エネルギーである地熱を活用することで、エネルギー効率を高め、二酸化炭素の削減を推進しています。この取組を通して、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に貢献することを目指しています。
*6 CSV:共通価値の創造
*7 SDGs:持続可能な開発目標

施設概要

施設名称:界 雲仙
所在地 :〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙321
電話  :050-3134-8092(界予約センター)
客室数 :51室(客室付き露天風呂16室、特別室1室)
付帯設備:ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、
大浴場(男女別、露天風呂各1、内風呂各2)
料金  :1泊 25,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
アクセス:JR諫早駅より車で約1時間、長崎空港より車で約1時間半
URL  :[https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/]{https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/}
開業日 :2022年11月25日

「界」とは

「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽(とうちがく)」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年11月には、島根県・玉造温泉の「界 玉造」が改装を経て再開業、そして、「界 出雲」が同県・出雲ひのみさき温泉に、「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に開業します。
[https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/]{https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/}
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