一級建築士事務所あとりえが意匠設計を行った「茗溪学園　トレーニング・部室棟」が、いばらきデザインセレクション2022　知事選定に決定！

～ウッドデザイン賞2022に続くダブル受賞～

2022.12.08 13:00

一級建築士事務所あとりえ(東京都台東区、代表：とりやまあきこ)が設計監理・デザイン監修を行なった「茗溪学園　トレーニング・部室棟」が、12月5日に発表されたいばらきデザインセレクション2022で空間・建築部門の最高賞「知事選定」に選ばれました。知事選定は、受賞作品の中でも、「特に高いレベルでデザインが成されており、茨城県として誇れるもの」として選ばれる作品となります。これにより、本作品は今年10月に受賞した「ウッドデザイン賞2022」に続く2つ目の受賞となります。

いばらきデザインセレクション

全体のシルエットは筑波山の峰々や日本の伝統的な切妻屋根の重なりを表現(撮影：齋藤さだむ)

■茗溪学園　トレーニング・部室棟について

本作品は雨や日差しを遮りながら利用できる半屋外建築であり、茗溪学園キャンパス内で初めての木造建築です。茗溪学園の卒業生が中心となって意匠設計、構造設計、外構植栽、電気設備等を行うチームを組み、プロジェクトを進行しました。

筑波山の峰々や、日本の伝統的な切妻屋根の重なりをイメージした大屋根、ベンチの奥には卒業生である書家の川井恵さんの作品を壁面に配置するなど、地域の人材・資源を様々な形で活かしています。

また、同じく卒業生もある楠本玄英構造設計事務所のオリジナルの構造計画により、束材・斜材を柱部分に集中して組むことで中間の梁の上部が大きく開いたユニークな空間を実現することができました。

■一級建築士事務所あとりえ　代表とりやまあきこ　受賞コメント

この度は知事選定という特別な賞を頂き、大変感激しております。この建物は、大屋根の半外部空間でありながら、様々な木の構造仕上げ材(無垢材、集成材、構造用合板、OSB板)をあえて見せるようにして使うことで、国際色豊かな茗溪学園において、日本の木の建築技術と木質空間の良さを生徒さんたちだけではなく、海外から訪れた方たちにも感じてもらえるような場所になればと願い設計しました。同校の卒業生達に声をかけ、様々な才能が集まりチームの力で実現した空間でもあります。茗溪学園はじめ多くの関係者と一緒に取れた賞であり、応援頂いた皆さまには、心より感謝しております。今後とも、地域で愛される建物を作って行きたいと思います。本当にありがとうございました！

■一級建築士事務所あとりえについて https://atolie.com/

木造住宅の経験が豊富な設計事務所です。断熱気密、快適な家事動線など住む人に寄り添った個人住宅をはじめとし、木材をふんだんに使用した子ども園、徹底的に自然素材にこだわった在宅クリニックなど、居心地の良い空間づくりを行ってきました。本受賞作品についても、木質の大空間の素晴らしさと日本の高い技術を体感できる事例として、広く伝えていくことができればと考えています。