2022 年度上原記念生命科学財団 上原賞・各種助成金受賞者決定のお知らせ
2022.12.14 16:00
公益財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原明/大正製薬ホールディングス株式会社代表取締役社長)は、12月14日(水)に開催した理事会において、2022年度上原賞・各種助成金贈呈対象者を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞は2名、各種助成件数は350件、助成金総額(上原賞副賞を含む)は14億90万円となりました。
上原賞 2 名 副賞1 件 3,000 万円 ※掲載は五十音順
○大野 博司 氏 国立研究開発法人 理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長
対象となった研究業績
「宿主の生理・病理と宿主-腸内細菌叢相互作用の統合的理解」
○胡桃坂 仁志 氏 東京大学 定量生命科学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授
対象となった研究業績
「ゲノム機能発現におけるクロマチンの構造基盤の解明」
各種助成金 350 件 13 億4,090 万円
○特定研究助成金 18 件 6,600 万円
○研究助成金(1 件500 万円) 90 件 4 億5,000 万円
○研究推進特別奨励金(1 件400 万円) 10 件 4,000 万円
○研究奨励金(1 件200 万円) 110 件 2 億2,000 万円
○海外留学助成金リサーチフェローシップ 56 件 3億750 万円
○海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 36 件 2 億140 万円
○その他
・国際シンポジウム開催助成金 20 件 2,000 万円
・来日研究生助成金 10 件 3,600 万円
公益財団法人上原記念生命科学財団は、1985 年の設立以来、今年度で38 年目となります。
2022 年度までの生命科学に関する諸分野の研究に対する助成(上原賞含む)は約11,200 件、約358 億円になります。
今年度の上原賞は2名、各種助成件数は350件、助成金総額(上原賞副賞を含む)は14億90万円となりました。
上原賞 2 名 副賞1 件 3,000 万円 ※掲載は五十音順
○大野 博司 氏 国立研究開発法人 理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長
対象となった研究業績
「宿主の生理・病理と宿主-腸内細菌叢相互作用の統合的理解」
○胡桃坂 仁志 氏 東京大学 定量生命科学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授
対象となった研究業績
「ゲノム機能発現におけるクロマチンの構造基盤の解明」
各種助成金 350 件 13 億4,090 万円
○特定研究助成金 18 件 6,600 万円
○研究助成金(1 件500 万円) 90 件 4 億5,000 万円
○研究推進特別奨励金(1 件400 万円) 10 件 4,000 万円
○研究奨励金(1 件200 万円) 110 件 2 億2,000 万円
○海外留学助成金リサーチフェローシップ 56 件 3億750 万円
○海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 36 件 2 億140 万円
○その他
・国際シンポジウム開催助成金 20 件 2,000 万円
・来日研究生助成金 10 件 3,600 万円
公益財団法人上原記念生命科学財団は、1985 年の設立以来、今年度で38 年目となります。
2022 年度までの生命科学に関する諸分野の研究に対する助成(上原賞含む)は約11,200 件、約358 億円になります。
上 原 賞 受 賞 者
(五十音順)
(五十音順)
受賞者氏名: 大野 博司(オオノ ヒロシ)医学博士
所属機関および役職:国立研究開発法人 理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長
生年月日 1958 年10 月27 日生
略 歴 1983 年 3 月 千葉大学医学部 卒業
1983 年 4 月 千葉大学医学部麻酔学教室 入局
1987 年 4 月 千葉大学大学院医学研究科 入学
1991 年 3 月 千葉大学医学部 助手
1994 年 4 月 National Institutes of Health 訪問研究員
1997 年 5 月 千葉大学医学部 助教授
1999 年 4 月 金沢大学 がん研究所 教授
2004 年 4 月 理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター チームリーダー
2005 年 4 月 横浜市立大学大学院 客員教授(兼任)
2007 年 4 月 千葉大学大学院 客員教授(兼任)
2013 年 4 月 理化学研究所 統合生命医科学研究センター グループディレクター
2018 年 4 月 理化学研究所 生命医科学研究センター チームリーダー
2022 年 4 月 理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長
受賞対象となった研究業績
「宿主の生理・病理と宿主-腸内細菌叢相互作用の統合的理解」
体外環境との境界をなす大腸粘膜には40 兆個以上もの腸内細菌叢が定着しており、宿主の生理や病理と深く係っている。世界に先駆けて提唱した統合オミックス解析手法を駆使することで、宿主-腸内細菌叢相互作用を双方向から解き明かし、その分子的理解の基盤を確立した。腸内細菌の取り込みに特化した腸管上皮M細胞について、特異的マーカーGP2 の同定とその受容体機能を明らかにするとともに、細胞間連結に関与するM-sec や細胞分化に必須な転写因子Spi-B など、重要な分子を次々と同定した。さらに、腸内細菌由来の酢酸によるO157 の感染予防やIgA の特異性と生産性の制御、酪酸による大腸制御性T 細胞の分化促進、寄生虫排除における肥満細胞の重要性、胃の免疫系における2 型自然免疫リンパ球の優勢とその常在細菌依存性、I 型糖尿病の発症抑制に重要な腸内細菌の発見や、2 種類の小腸常在菌による相乗的多発性硬化症の発症機構の解明等、卓越した業績を発信し続けている。今後の創薬、未開拓の臨床分野に大きく貢献する新たなパラダイムを開拓した先駆的研究業績である。
所属機関および役職:国立研究開発法人 理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長
生年月日 1958 年10 月27 日生
略 歴 1983 年 3 月 千葉大学医学部 卒業
1983 年 4 月 千葉大学医学部麻酔学教室 入局
1987 年 4 月 千葉大学大学院医学研究科 入学
1991 年 3 月 千葉大学医学部 助手
1994 年 4 月 National Institutes of Health 訪問研究員
1997 年 5 月 千葉大学医学部 助教授
1999 年 4 月 金沢大学 がん研究所 教授
2004 年 4 月 理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター チームリーダー
2005 年 4 月 横浜市立大学大学院 客員教授(兼任)
2007 年 4 月 千葉大学大学院 客員教授(兼任)
2013 年 4 月 理化学研究所 統合生命医科学研究センター グループディレクター
2018 年 4 月 理化学研究所 生命医科学研究センター チームリーダー
2022 年 4 月 理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長
受賞対象となった研究業績
「宿主の生理・病理と宿主-腸内細菌叢相互作用の統合的理解」
体外環境との境界をなす大腸粘膜には40 兆個以上もの腸内細菌叢が定着しており、宿主の生理や病理と深く係っている。世界に先駆けて提唱した統合オミックス解析手法を駆使することで、宿主-腸内細菌叢相互作用を双方向から解き明かし、その分子的理解の基盤を確立した。腸内細菌の取り込みに特化した腸管上皮M細胞について、特異的マーカーGP2 の同定とその受容体機能を明らかにするとともに、細胞間連結に関与するM-sec や細胞分化に必須な転写因子Spi-B など、重要な分子を次々と同定した。さらに、腸内細菌由来の酢酸によるO157 の感染予防やIgA の特異性と生産性の制御、酪酸による大腸制御性T 細胞の分化促進、寄生虫排除における肥満細胞の重要性、胃の免疫系における2 型自然免疫リンパ球の優勢とその常在細菌依存性、I 型糖尿病の発症抑制に重要な腸内細菌の発見や、2 種類の小腸常在菌による相乗的多発性硬化症の発症機構の解明等、卓越した業績を発信し続けている。今後の創薬、未開拓の臨床分野に大きく貢献する新たなパラダイムを開拓した先駆的研究業績である。
上 原 賞 受 賞 者
(五十音順)
(五十音順)
受賞者氏名:胡桃坂 仁志 (クルミザカ ヒトシ)博士(学術)
所属機関および役職:東京大学 定量生命科学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授
生年月日 1967 年 1 月30 日生
略 歴 1989 年 3 月 東京薬科大学 薬学部 卒業
1991 年 3 月 東京薬科大学 大学院薬学研究科 博士前期課程修了
1995 年 3 月 埼玉大学 大学院理工学研究科 博士後期課程修了
1995 年 4 月 理化学研究所 奨励研究員
1995 年 6 月 National Institutes of Health 博士研究員
1997 年 6 月 理化学研究所 研究員
2003 年 4 月 早稲田大学 理工学部 助教授
2007 年 4 月 早稲田大学 先進理工学部 准教授
2008 年 4 月 早稲田大学 先進理工学部 教授
2018 年 4 月 早稲田大学 名誉教授
2018 年 4 月 東京大学 定量生命科学研究所 教授
受賞対象となった研究業績
「ゲノム機能発現におけるクロマチンの構造基盤の解明」
クロマチンは真核生物のゲノムの本体であり、その構造変動により転写、DNA 修復、複製、組換えを制御することで、多細胞生物の発生・分化のエピジェネティックな制御の根幹を担っている。クロマチン構造を調節する因子群を含む、多種多様なクロマチンを試験管内で再構成する高度な技術を独自に確立し、構造生物学と融合させることで、ゲノム機能を制御するために必要なクロマチン構造変換の仕組みを立体構造から解明する道を切り拓いた。特筆すべきは、転写反応中のRNA ポリメラーゼⅡ‐ヌクレオソーム複合体のスナップショット構造群をクライオ電子顕微鏡により世界で初めて可視化し、ブラックボックスであったクロマチン上での転写機構の根幹を解明したことである。さらに、クロマチンによる自然免疫のDNA センサーcGASの不活性化機構を解明し、自然免疫の中心的な問いである自己と非自己DNA を区別する仕組みを明らかにした。基礎生物学の理解への貢献はもとより、医学薬学の分野においてエピゲノム創薬の基盤をも提供することが期待される、世界を牽引する独創的な研究業績である。
所属機関および役職:東京大学 定量生命科学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授
生年月日 1967 年 1 月30 日生
略 歴 1989 年 3 月 東京薬科大学 薬学部 卒業
1991 年 3 月 東京薬科大学 大学院薬学研究科 博士前期課程修了
1995 年 3 月 埼玉大学 大学院理工学研究科 博士後期課程修了
1995 年 4 月 理化学研究所 奨励研究員
1995 年 6 月 National Institutes of Health 博士研究員
1997 年 6 月 理化学研究所 研究員
2003 年 4 月 早稲田大学 理工学部 助教授
2007 年 4 月 早稲田大学 先進理工学部 准教授
2008 年 4 月 早稲田大学 先進理工学部 教授
2018 年 4 月 早稲田大学 名誉教授
2018 年 4 月 東京大学 定量生命科学研究所 教授
受賞対象となった研究業績
「ゲノム機能発現におけるクロマチンの構造基盤の解明」
クロマチンは真核生物のゲノムの本体であり、その構造変動により転写、DNA 修復、複製、組換えを制御することで、多細胞生物の発生・分化のエピジェネティックな制御の根幹を担っている。クロマチン構造を調節する因子群を含む、多種多様なクロマチンを試験管内で再構成する高度な技術を独自に確立し、構造生物学と融合させることで、ゲノム機能を制御するために必要なクロマチン構造変換の仕組みを立体構造から解明する道を切り拓いた。特筆すべきは、転写反応中のRNA ポリメラーゼⅡ‐ヌクレオソーム複合体のスナップショット構造群をクライオ電子顕微鏡により世界で初めて可視化し、ブラックボックスであったクロマチン上での転写機構の根幹を解明したことである。さらに、クロマチンによる自然免疫のDNA センサーcGASの不活性化機構を解明し、自然免疫の中心的な問いである自己と非自己DNA を区別する仕組みを明らかにした。基礎生物学の理解への貢献はもとより、医学薬学の分野においてエピゲノム創薬の基盤をも提供することが期待される、世界を牽引する独創的な研究業績である。
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