2012年の補聴器出荷状況を発表 日本の補聴器出荷台数が初めて50万台を突破・出荷総金額も過去最高を記録
~シニア層の増加に伴い、さらなる市場の拡大に期待~
一般社団法人 日本補聴器工業会(以下 日本補聴器工業会、理事長:赤生 秀一)、は2012年度の補聴器出荷台数を発表しました。2012年度は総出荷台数が519,131台(前年比106.2%)となり、初めて出荷台数が50万台の大台を突破しました。東日本大震災後の2011年の第2四半期から7期連続で前年同期を超える出荷台数で補聴器市場は伸びを示しています。2002年からの10年間の出荷台数推移をみると、2002年の出荷台数は428,211台で2008年頃までは微増・微減傾向にありましたが、2008年9月のリーマンショック以降出荷台数は右上がりに伸びています。(参考資料1)
また2012年の出荷総金額は292億8,400万円を達成し、こちらも過去最高となりました。(参考資料2)
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補聴器出荷台数推
2012年のタイプ別の出荷台数は耳かけ型が280,577台(構成比率54%)(前年比13.2%増)、耳あな型が200,360台(構成比率38.6%)(前年比1.8%減)、ポケット型が37,598台(構成比率7.2%)(前年比3.7%増)、その他596台(構成比率0.2%)となりました。2008年の中頃に耳かけ型が耳あな型の比率を超えて以来、耳かけ型が好調な伸びを示しています。
日本補聴器工業会では補聴器出荷台数が初めて50万台を突破した背景として、65歳以上のシニア層の拡大したこと、補聴器に対する知識が豊富な「認定補聴器技能者」*1が増えたことで、補聴器に対する理解が広がり、補聴器の買い替えなどが進んだこと、またRIC型補聴器*2が登場したことで、耳かけ式がユーザーに受け入れられやすくなったことなどを挙げています。(参考資料3)
シニア人口がますます増加していく中で補聴器の出荷台数は今後も伸びていくことが予想されますが、日本補聴器工業会としては、(1)認定補聴器技能者数を増やし補聴器に対する満足度を上げていくこと、(2)耳鼻科医師との連携を推進し適切な補聴器の啓発活動に取り組むことでさらなる補聴器の普及活動に取り組んでまいります。
※本文注釈
*1 日本の認定補聴器技能者は約2,500名。約7,000店舗ある補聴器販売店のうち、認定補聴器技能者を配置している店舗は約15%。
*2 RIC(Receiver in the Canal)。音を出すレシーバー(スピーカー)が耳の中(外耳道)に配置されたオープンにもできる補聴器。レシーバーを付け替えることによって、軽度から高度難聴まで対応。
【参考資料】
1. 補聴器出荷台数推移
http://www.atpress.ne.jp/releases/34018/a_1.jpg
2. 補聴器出荷総金額推移
http://www.atpress.ne.jp/releases/34018/b_2.jpg
3. 65歳以上の人口推移・推計
http://www.atpress.ne.jp/releases/34018/c_3.jpg
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