85.5%以上の方が北山村産じゃばらの使用による 花粉症への効果を実感! ~和歌山県北山村が花粉症モニター調査の結果を発表~
2022.12.27 17:45
和歌山県東牟婁郡北山村は、2022年2月下旬~3月中旬にかけて実施した、香酸柑橘じゃばらを使用することで、花粉症に対して効用があるのか調べるモニター調査の結果を発表いたしました。
1. 2022年花粉症モニター調査の結果を公開しました。
北山村産のじゃばらには、フラボノイドの1種である「ナリルチン」という成分が豊富に含まれており、この成分が花粉症への緩和に期待されています。
そこで北山村では、じゃばらの花粉症に対する効用を調べるモニター調査を、2001年に初めて実施して以来定期的に行っており、本調査は2021年に続く実施となりました。
また、「ナリルチン」は、果皮に特に多く含まれているため、今調査では「じゃばら果皮粉末」を使用して調査を実施しました。
ナリルチングラフ
■全体の85.5%の方が効果を実感!
1,000人を対象に実施した調査で、有効回答数821人のうち、85.5%に相当する、702人の方が、花粉症の症状に何かしら効いたと回答されました!
総合結果
また、じゃばらが少しでも効いたという方702人の症状別改善度アンケートの結果では、全症状で半数以上の方が、改善を感じたという結果となりました。
症状別結果
【調査方法】
・モニター対象者、1,000人に調査
・対象者は、1日1g程度のじゃばら果皮粉末を20日間ほど摂取
・調査後、アンケートで花粉症への効果を回答
■モニターの方からもご意見をいただきました
※一部抜粋(原文そのまま)
・薬がなければくしゃみ鼻水などで、日常生活がとてもしんどい花粉症でしたが、じゃばらを試し出してからは普段通りの生活ができ感動しています!(20代女性)
・目のかゆみやマスクの下で、鼻水が流れてくる症状が、だいぶ軽減し、とても感動しました♪私はスギ花粉が少しと、冬の樹木、シラカンバ、ハンノキの花粉症がありますが、秋くらいから飲み始めたら、冬も快適に過ごせる予感がします。(30代女性)
・くしゃみより目の痒みの方に効果があったと思います。続けることで薬から卒業出来たら嬉しいです。(30代男性)
・今回試してみて、その即効性に感動しました。去年までを10とすると、今年は、目のかゆみが3、鼻づまりは0、鼻水は1くらいです。(50代女性)
↓詳しい発表内容はこちらをご参照ください。↓
https://kitayamamura.net/jabara/monitor2022/
2、モニター調査にご協力いただける企業や団体様を募集しております
同村では、一般の方を対象としたモニター調査の継続に加え、違った切り口でのモニター調査の実施も検討しています。
モニター調査に少しでも興味のある企業や団体様等、ぜひお気軽にお声がけください!
■お問い合わせ先
株式会社じゃばらいず北山(和歌山県北山村から業務委託を受けています。)
TEL : 0735-29-2020
MAIL: web_order@jabarise.co.jp
【参考情報(1)】村外不出で守ってきた「北山村のじゃばら」について
じゃばらはゆずや九年母(くねんぼ)などの自然交配による品種といわれ、古来より北山村に自生していました。ゆずやカボスのように酸っぱい柑橘で毎年11月から12月にかけて収穫されます。邪(気)を払うに由来し、北山村では縁起のよい柑橘とされ、昔から正月料理には欠かすことのできないものでした。
昭和初期には村内にたくさんのじゃばらの木があったといわれていますが、酸味の強い柑橘ということもあって、あまり栽培されなくなり、北山村がじゃばら事業の取り組みを始める直前には村内で唯一1本しかじゃばらの木が残っておらず、存続が危ぶまれる状況でした。
しかしそのたった1本の木から、村おこしの救世主として大事に大事に育てられ、現在では、村内にある約8ヘクタールの農園に約5,000本が栽培され、毎年100トン前後収穫されています。村営のじゃばら加工場で果汁、ドリンク、ぽん酢やジャムなどが生産され、ネット販売のほか、主要都市部のデパートなどでも販売しています。人口約400人の村で製造・出荷ピーク時には30名近くの雇用を生む、村内では一番大きな産業になっています。
【参考情報(2)】じゃばらと花粉症
じゃばらには他の柑橘に比べフラボノイドの一種である「ナリルチン」という成分が多く含まれており、花粉症への緩和に有効であるとの期待から、この成分が注目されています。
2008年には、岐阜大学医学部より、QOLの改善に関する学会発表が行われ、近年では2021年に、東京家政大学・東京医科歯科大学・開業医の先生方により臨床研究が行われ、論文が発表されました。
【参考情報(3)】日本で唯一の「飛び地」の村
北山村は紀伊半島の中央部に位置し、三重県、奈良県に囲まれた、和歌山県でありながら和歌山県のどの市町村とも隣接しない全国でも唯一の飛び地の村です。面積の97%を山林が占め、北山川が悠々と流れる自然豊かな、人口400人程度の小さな村です。
過疎化、少子高齢化、雇用、農業や林業の後継者不足など、日本の多くの中山間地が問題を抱える中、北山村では「自らの地域は自らが守り育てる」という自立心と信念をもって地域づくりに取り組んでいく方向を定めています。
伝統文化でもある「筏」を今に伝える「観光筏下り」や、全国唯一の特産品「じゃばら」は、北山村のブランドとして定着し、知名度も上がってきています。これらの地域活性化に対する取り組みは、高く評価されています。