書籍『家康の天下取り ~関ケ原、勝敗を分けたもの~』が刊行 英雄的偶像とはほど遠い“凡庸”な家康が思考した戦略と指導力
出版物の制作販売を行う株式会社つちや書店(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 秀、以下 つちや書店)は、2022年12月19日(月)に『家康の天下取り ~関ケ原、勝敗を分けたもの~』(著 加来耕三)を刊行いたしました。
本書では、通史や小説によってさまざまに解釈されている「徳川家康」という日本人のあいだでもっとも有名な人物が、なぜ関ヶ原の戦いで勝利することができたのか。大義名分をはじめ地の利、兵力、経済力にいたるまで、ことごとくに優越していたはずの西軍は、どうして家康に敗れたのか――通説を覆す驚くべき「関ケ原の真実」を示すとともに、日本型指導力(リーダーシップ)についても考察しています。
■目次
刊行に寄せて/はじめに/関ヶ原の合戦布陣図
【序章】関ヶ原に家康のすべてがある
誤解される家康/徳川家代々の“血”/松平家を凌駕していた酒井家/家康の凄味は“素知らぬ体”/「徳川どのは惨いことはしなさらぬ」/家康が創り上げた日本人
【第一章】生き残りのみを考えて
「三河気質」/家康の“桶狭間”/家康流・信州奪取の法/河尻秀隆との駆け引き/大国北条の致命的欠点/家康、大国北条に勝利す/秀吉と戦うべきか/織田信雄という人/秀吉対家康の外交戦/小牧・長久手の戦い/秀吉と家康の差異/小牧・長久手の後半戦/秀吉の胸中/蒲生氏郷という人物
【第二章】“現実主義”に徹した戦い
戦略と戦術の相違/家康の江戸移封/江戸経営と「小田原誇り」/北条氏の錯覚は上杉謙信/小田原征伐/家康の受けた衝撃/石川数正の出奔/大国の神経と家康の情念/家康の領国経営/家康包囲網/真の律義者・氏郷と三成
【第三章】家康の鬱屈した情念
葬儀のなかった秀吉/脆弱きわまる政権/秀吉が策した権威づけ/石田三成の密命/三成、出世の糸口/近江出身の武将・藤堂高虎/海外で求められた豊臣家への忠誠心/加藤清正と石田三成/清正と小西行長の行動様式/朝鮮出兵始末/五大老・五奉行体制/十人衆の矛盾/秀吉と前田利家の“友情”/汚名を残さなかった理由
【第四章】秀吉亡きあとの政権
“感情”という生きもの/動きはじめた家康/利家死す/家康・三成会談/善人から悪人へ/家康の恫喝/嵐の前/学問は“真似ぶ”から/利害打算と治国平天下/兼続の「直江状」/二者択一を迫られた人々/家康の出征と宇喜多秀家/家康の攻勢、三成の不利/大谷吉継の荷担/縦横学の達人・恵瓊/宣戦布告
【第五章】“天下分け目”の戦い
西軍の作戦要綱/崩れる「五奉行」の足並み/三成の思惑違い/本性からの涙/三成の定めた関ヶ原/家康の誤算/福島正則への根回し/小山評定/山内一豊の発言/三成の秘策/恵瓊と吉川広家/家康の密約/家康、江戸発向/関ヶ原に集結した諸将/関ヶ原へ、西軍動く/決戦/勝敗を分けたもの
【終章】日本人最多の典型
関ヶ原の戦後/家康の論功行賞/大久保家の三河者魂/シェイクスピア、セルバンテス、そして家康
■書籍詳細
タイトル:家康の天下取り ~関ケ原、勝敗を分けたもの~
著 :加来耕三
定価 :1,980円(税込)
発行日 :2022年12月19日(月)
ページ数:400ページ
サイズ :四六判(194×135×25ミリ)上製
ISBN :978-4-8069-1795-3
発行元 :株式会社つちや書店
■著 加来耕三(かく・こうぞう)
歴史家・作家。1958年大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科卒。同大学文学部研究員を経て、著述活動に入る。現在は大学・企業の講師をつとめながら、テレビ・ラジオの番組監修、出演など多方面で活躍している。2018年歴史研究会「歴史大賞功労賞」を受賞。
主な著書に、『明治維新の理念をカタチにした 前島密の構想力』(つちや書店)、『日本史を変えた偉人たちが教える 3秒で相手を動かす技術』(PHP研究所)、『鎌倉幕府誕生と中世の真相 歴史の失敗学2――変革期の混沌と光明』(日経BP)、『読むだけで強くなる 武道家の金言』(さくら舎)、『日本史に学ぶ リーダーが嫌になった時に読む本』(クロスメディア・パブリッシング)、『戦国武将学 歴史に学び未来を読む』(松柏社)ほか多数。
現在、BS11「偉人・素顔の履歴書」(毎週土曜夜8時)、BS-TBS「関口宏の一番新しい中世史」(毎週土曜昼12時)に出演中。
■会社概要
商号 : 株式会社つちや書店
代表者 : 代表取締役 佐藤 秀
所在地 : 〒113-0023 東京都文京区向丘1-8-13
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