お寺で学ぶ、今と未来を生きる智慧 現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」 今年は名古屋で3月4日(土)・5日(日)に開催!
モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)、 西村宏堂(アーティスト・僧侶)、荻上チキ(評論家)ら 多彩な講師陣と僧侶による化学反応!
2023.02.02 11:00
日本最大級の伝統仏教教団・浄土真宗本願寺派が主催する現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」。僧侶、科学者、芸術家など多様な分野の講師が集い、毎回予想を超えた化学反応が起こる学びの場です。第7回は、2023年3月4日(土)・5日(日)の2日間、名古屋市の名古屋別院にて開催いたします。
「スクール・ナーランダ」メイン画像
今回のテーマは「言葉」。他者を理解し、共に生きるためのコミュニケーション手段が、同時に断絶も引き起こしている私たちの世界。そもそも人類はどのように「言語」を獲得したのか、言葉の起源と現在、そして未来のあり方を、僧侶をはじめ多様な講師陣とともに考えます。
今回も豪華講師陣が集結。小鳥の歌の進化から人間言語の起源を探る研究で知られる岡ノ谷一夫、そのキャラクターと知性でマルチに活躍の場を広げるモーリー・ロバートソン、2022年のNHK紅白歌合戦審査員を務めたことでも話題となったアーティストで僧侶、LGBTQ活動家の西村宏堂(オンライン講義)、政治経済・社会問題、文化現象まで幅広く論じる評論家・荻上チキ、生まれつき聴覚に障害があるダンサー・かのけん(鹿子澤拳)、そして、浄土真宗本願寺派の僧侶・葛野洋明と野呂靖。
講義だけでなく、特別プログラムも充実。国指定の伝統的工芸品「伊勢型紙」の技を学ぶものづくり体験や、ダンサー・かのけんによる「ダンスワークショップ」、食の宝庫・東海地区の代表的なご当地めし「味噌カツ」や「てこね寿司」をランチにいただきます。
参加対象が15~29歳となっているのは、スクール・ナーランダが世代の近い参加者同士の双方向の交流を大切にしているから。3年ぶりとなる完全オフライン開催となる今回、頭にも心にも深く響く智慧や人との出会いが得られる場、「スクール・ナーランダ」をぜひ体験してください。
名古屋別院外観
【開催概要】
テーマ:共鳴〈いいね!〉か、断絶〈ブロック〉か。
~「言葉」によるコミュニケーションのはじまりと現在
日時:2023年3月4日(土)・5日(日) 9:30~17:00
会場:本願寺名古屋別院(愛知県名古屋市中区門前町1番23号)
講師:〈3/4〉
モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト・ミュージシャン)
岡ノ谷一夫(動物行動学・生物心理学者)
葛野洋明(浄土真宗本願寺派僧侶)
〈3/5〉
西村宏堂(アーティスト・僧侶)
荻上チキ(評論家)
鹿子澤拳(表現者・ダンサー)
野呂靖(浄土真宗本願寺派僧侶)
対象・定員:15歳~29歳まで。40名/日
参加費:◎一般/1日3,000円、2日通し5,000円(いずれも昼食付き)
◎学生/1日2,000円、2日通し3,000円(いずれも昼食付き)
※受付にて学生証を確認
申込みページ : https://nalanda7-tokai.peatix.com/
申込み締め切り: 2023年2月27日(月)正午 先着順。
定員になり次第、締め切りといたします。
主催:浄土真宗本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室
共催:浄土真宗本願寺派 東海教区 「スクール・ナーランダ」実行委員会
企画・ディレクション:林口砂里(有限会社エピファニーワークス)
企画・運営 :東海教区「スクール・ナーランダ」実行委員会/
チーム・ナーランダ東海
■NALANDA Special
(1)伊勢型紙の華葩(けは)づくり体験(3月4日)
伊勢型紙は、三重県に伝わる国指定伝統的工芸品。もとは着物などの生地に文様を染めるためのものですが、近年では型紙の優雅で繊細な図柄の芸術性から染色用途だけでなく、美術工芸品や家具などにも使用されています。この伊勢型紙でオリジナルの華葩(法要の際に使われる、蓮の花びらをかたどった紙片)を作るワークショップとなります。
(2)かのけん先生のダンスワークショップ(3月5日)
生まれつき聴覚に障害があるダンサー「かのけん」こと鹿子澤拳さんを講師に、「言葉」以外のコミュニケーション手段である、身体を使うダンスでどのように他者に思いを伝え、相手の思いを受け取れるのか、実際に体を動かして体験します。
(3)愛知と三重の名物でランチ。「矢場とんの味噌カツ」(3月4日)と「てこね寿司」(3月5日)
ナーランダでは、その土地ならではの美味しいものを昼食にご用意。今回は、八丁味噌などの豆味噌をベースにした秘伝のタレで作る名古屋名物「矢場とん」の味噌カツ丼と、伊勢・志摩地域でとれた新鮮なカツオやマグロを使う三重名物「てこね寿司」です。
■講師プロフィール
<3月4日(土)>
モーリー・ロバートソン もーりー・ろばーとそん(国際ジャーナリスト・ミュージシャン)
日米双方の教育を受けた後、東京大学とハーバード大学に現役合格。国際ジャーナリストからタレント・ミュージシャンとして、そのマルチなキャラクターと知性で活躍の場を広げつづけている。また、富山県氷見市や広島などゆかりの地にて地域創生にも積極的に関わっている。著書に『悪くあれ!窒息ニッポン、自由に生きる思考法』。
岡ノ谷一夫 おかのや・かずお(動物行動学・生物心理学者)
1959年生まれ。帝京大学教授、東京大学名誉教授・客員教授。慶應義塾大学文学部卒業後、米メリーランド大学大学院で博士号取得。理化学研究所などを経て、2022年より帝京大学先端総合研究機構教授。小鳥の歌の進化と機構から人間言語の起源を考える研究で知られる。主な著書に『「つながり」の進化生物学』『言語の誕生を科学する』(小川洋子さんとの共著)など。
葛野洋明 かどの・ようみょう(浄土真宗本願寺派僧侶)
1962年生まれ。龍谷大学大学院実践真宗学研究科特任教授。大学卒業後、浄土真宗のみ教えを海外にも伝えるため、米国ロサンゼルス別院に勤務し伝道活動を行う。帰国後、海外で実感した「言葉の持つ力」について研究を進め、学生に寺院活動や伝道に関する実践的分野を教えている。著書に『Namo Amida Butsu~世界に響くお念仏~』や『心に響くことば』など。
<3月5日(日)>
西村宏堂 にしむら・こうどう(アーティスト・僧侶) *オンラインにて講義
1989年生まれ。ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、アメリカを拠点にミス・ユニバース世界大会などでメイクアップアーティストとして活動。2015年、浄土宗の僧侶となる。LGBTQ活動家として「性別も人種も関係なく皆平等」というメッセージを日本語、英語、スペイン語などで発信し、ニューヨーク国連人口基金本部、イェール大学、増上寺などで講演を行う。2021年にはTIME誌「次世代リーダー」に選出された。第57回紅白歌合戦ではゲスト審査員を務めた。著書「正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ」は8カ国語で出版される。
荻上チキ おぎうえ・ちき(評論家)
メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事。一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」所長。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。著書に『未来を作る権利』、『災害支援手帖』、『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識』、『宗教2世』など。
鹿子澤拳 かのこざわ・けん(表現者・ダンサー)
生まれつき聴覚に障害がある。大学生から本格的にストリートダンスを学ぶ。デフコミュニティの当事者として様々な葛藤、自分自身のアイデンティティに悩みながらも、海外留学を経験。現在「ありのままの自分」をモットーに、ダンス、ミュージカル、映像など幅広い分野の作品に出演。東京2020パラリンピック開閉会式、紅白歌合戦2021、THE DANCE DAYなど多数出演。
野呂靖 のろ・せい(浄土真宗本願寺派僧侶)
1979年生まれ。龍谷大学文学部准教授。東大寺など中世の寺院で行われていた論義や談義とよばれる、相互のコミュニケーションを重視した学習方法とその内容を研究している。有志とともに「認定NPO法人京都自死・自殺相談センターsotto」を設立し、現在は理事をつとめる。著書に『日本仏教と論義』、『凝然教学の形成と展開』、『明恵上人夢記訳注』など。
【新型コロナウイルス感染症対策について】
開催にあたっては、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を徹底します。なお、今後の感染状況によりオンライン開催への変更、もしくは中止となる場合があります。詳しくは申込みページをご覧下さい。
【主催者概要】
浄土真宗本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室
〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋町下ル 浄土真宗本願寺派宗務所
E-MAIL : goen@hongwanji.or.jp
TEL : 075-371-5181(代)
公式サイト: https://goen.hongwanji.or.jp/
浄土真宗本願寺派 公式サイト
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