別府温泉藻類がもたらす美容と健康　 サラヴィオ化粧品：新規藻類RG92の抗炎症作用を証明

　「美容と健康」にかかわる商品の総合サービスを提供する株式会社サラヴィオ化粧品(本社：大分県別府市、代表取締役社長：濱田 拓也)は、広島大学病院・再生医療部　味八木 茂 講師、および、同病院・リウマチ膠原病科　山崎聡士 助教との共同研究で新種の藻類(RG藻類)から得られた糖脂質が関節炎、および、円形脱毛症の細胞実験系において、高い抗炎症作用を持つことを細胞レベルで確認し、その研究成果を日本薬学会 第133年会 ＜2013年3月27日(水)～30日(土)、パシフィコ横浜＞において発表しました。
(当発表は、日本薬学会広報委員会の査読を経て、本年会のハイライト集にも採択されました。)

日本薬学会ポスター

【藻類について】
　藻類は酸素発生型の光合成を行う微生物の総称です。約30億年前に地球に酸素をもたらしたのも藻類の仲間です。昆布やワカメなどの海藻類のように生活に密着しているものもありますが、ほとんどの藻類は未だにその正体が明らかになっていません。藻類の光合成装置に含まれる天然糖脂質は抗炎症作用に富み、医療、健康分野への応用が期待されています。


【研究の背景】
　微生物研究は、医療、健康、美容、食糧、エネルギー問題などへの産業的な応用価値が高く、世界中で激しい競争が繰り広げられています。以前より、藻類研究はその有用性が指摘されながらも未開の部分が大きい分野です。当社は泉種の多さと肌への効果で有名な別府温泉から数々の新規藻類(RG藻類)を発見し、それらの効果と共に特許出願中です。RG藻類から抽出した糖脂質を用いてスキンケアローションを開発し、被験調査を実施した結果、種々のトラブルにおいて高い効果が認められました。今回、その作用機序についての検討を行いました。


【研究成果の概要】
(1) 別府温泉由来の新規藻類(RG藻類)から糖脂質を抽出・精製
　別府温泉において発見したRG藻類から糖脂質を抽出・精製し、薄層クロマトグラフィー、および、ガスクロマトグラフィー質量分析法により、有効成分としてモノガラクトシルジアシルグリセロール(MGDG)、ジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)を同定しました。さらに、これらを高濃度で含む糖脂質溶液(RG糖脂質)を作成することにも成功しました。

(2) 関節炎モデルにおける抗炎症作用を証明
　RG糖脂質が炎症を惹起した滑膜細胞の炎症性サイトカイン(IL-1β , IL-6 , TNF-α)の遺伝子発現を減少させることをリアルタイムPCR法により証明しました。また、RG糖脂質が関節破壊に関与するマトリックス分解酵素MMP-3の発現量を減少させることを酵素結合免疫吸着法により証明しました。

(3) 円形脱毛症モデルにおける抗炎症作用を証明
　RG糖脂質が炎症を惹起した毛乳頭細胞の炎症性サイトカイン(IL-1β , IL-6)の量を減少させることをリアルタイムPCR法により証明しました。

(4) 藻類エキス入りスキンケアローションの開発と被験調査
　RG糖脂質を含むスキンケアローションを開発し、被験調査を実施した結果、高い評価を得ることができました。


【今後の研究】
　医療品開発に向けた安全性試験、臨床研究などを展開して行く予定です。


＜RG糖脂質による関節炎因子(MMP3)の発現抑制＞
http://www.atpress.ne.jp/releases/34535/b_2.png

＜円形脱毛症モデルにおけるRG糖脂質の抗炎症作用＞
http://www.atpress.ne.jp/releases/34535/c_3.png

＜新型温泉藻類RG92の有効成分とRG92マルチアクティブローション＞
http://www.atpress.ne.jp/releases/34535/Z_4.png


【特許について】
特願2012-181217
発明者　　：加世田 国与士、松島 一幸、宮崎 博文
　　　　　　(いずれもサラヴィオ化粧品　サラヴィオ中央研究所)
特許出願人：株式会社サラヴィオ化粧品


【会社概要】
名称　　： 株式会社サラヴィオ化粧品
所在地　： 大分県別府市大字鶴見1356-6
代表者　： 代表取締役社長　濱田 拓也
設立　　： 2006年7月20日
資本金　： 6,300万円
業務内容： スキンケア、ヘアケア、メークアップ
　　　　　 化粧品、健康食品の製造販売
URL　　 ： http://www.saravio.jp