特別企画展「隠逸の山水」を開催します
~騒がしい日常から離れ、山水画の世界に遊ぶ~
2023.02.15 15:00
近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2023年2月24日(金)から4月2日(日)まで、特別企画展「隠逸(いんいつ)の山水」を開催いたします。
巷の喧噪を離れて暮らすことは、古くから文化人たちの憧れでした。本展覧会では「隠逸の山水」と題し、静けさに満ちた情景を描き出した日本の作品を中心に展示します。水辺や山中にたたずむ理想の書斎を描いた禅僧たち、力強く整った自然の景観を描き出した狩野派、中国絵画を踏まえつつ己の個性を発揮した文人画家たち、実際に見てきたかのように現実味あふれる山水画を創作した写生画派など、様々な表現で描かれた山水画を見ていきます。山水画はなぜ描かれ、鑑賞されてきたのでしょうか。室町時代から江戸時代まで、幾世紀ものあいだ愛されてきた山水画の意義と魅力を“隠逸”という観点から読み解きます。
詳細は別紙のとおりです。
四季山水図屏風(右隻) 狩野元信筆
室町時代 香雪美術館蔵
重要文化財 山水図屏風(左隻部分)
伝周文筆 室町時代 大和文華館蔵
別紙
<1> 展覧会詳細について
1.名称 特別企画展 隠逸の山水
2.会期 2023年2月24日(金)~4月2日(日)
3.休館日 毎週月曜日
4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
5.入館料 一般 630円、高校・大学生 420円、小学・中学生 無料
6.主催 大和文華館
7.出陳品数 29件
主な展示作品
とくに表記のないものは大和文華館蔵
◎=重要文化財 ○=重要美術品
【一、室町山水画前夜】
紫竹庵図 管道昇筆 中国・元時代
◎竹雀図 可翁筆 南北朝時代
松梅佳処図 室町時代
【二、禅僧の山水】
松雪山房図 室町時代
◎山水図屏風 伝周文筆 室町時代
山水図 興悦筆 室町時代
瀟湘八景図画帖 鑑貞筆 室町時代
【三、狩野派の山水】
○奔湍図 伝狩野元信 室町時代
瀑布図 伝狩野元信 室町時代
四季山水図屏風
右隻 狩野元信筆 室町時代(2月24日~3月12日展示)
左隻 狩野永徳筆 桃山時代(3月14日~4月2日展示)
香雪美術館蔵
唐絵手鑑 伝狩野安信筆 江戸時代前期
【四、文人画家の山水】
蘭石図屏風 与謝蕪村筆 江戸時代後期
秋渓訪友図 岡田半江筆 江戸時代後期
高士観瀑図 山本梅逸筆 江戸時代後期
【五、写生画派の山水】
金地山水図屏風 渡辺始興筆 江戸時代中期
四季山水図屏風 円山応挙筆 江戸時代後期
雪景山水図襖 山口素絢筆 江戸時代後期 京都国立博物館蔵
<2> 展覧会会期中のイベントについて
1.特別講演「謎多き御用絵師 周文」
(1)日時・場所 3月12日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 栃木県立美術館学芸課長 橋本慎司氏
2.日曜美術講座「雪景山水図襖をめぐって」
(1)日時・場所 3月19日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 大和文華館学芸員 仁方越洪輝
3.講座 美術の窓 連続講座「写楽―美醜を超えて―」
第4回「写楽は誰か、その正体と写楽研究の最前線」
(1)日時・場所 3月5日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 大和文華館館長 浅野秀剛
4.列品解説
(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から展示場にて
(2)解説 大和文華館 学芸部
※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、列品解説がスライド解説になる可能性があります。
※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。
※講堂の最大定員は100名です(先着順)。
以 上
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