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春の新生活に向けてのご相談が増加中  幸せで豊かな時間になる北欧のライフスタイルのポイント

~余計なものを持たず、好きなものに囲まれる 北欧流幸せな生き方のコツ~

輸入業務や海外の文化発信を手掛ける株式会社アルトスター(所在地:群馬県高崎市)は、当社代表でウェルビーイングアドバイザーでもある芳子ビューエルへの、幸せな暮らし方についてのご相談が今年に入り、昨年対比で約20%程度増えていることをご報告いたします。


特に40代後半~50代の女性のご相談が多く、家庭内のことや更年期などで、悩みが多くメンタル的にも安定していない方が見受けられます。また年齢を問わず、4月から新年度が始まり、期待と不安で過ごす方も多いと思いますが、その反動で五月病になる方は53%で、さらに10.7%の方は毎年罹患しているそうです。(株式会社アイスタット『五月病に関する調査』2022年)

五月病などのメンタルの不調は、人間関係や環境の変化の影響も大きいですが、家の中を自分の好きなもので揃え、豊かな時間を過ごす場所とすることでストレス軽減につながります。

今回は、芳子ビューエルより、ストレスを軽減させるような家での過ごし方をご提案いたします。


【芳子ビューエル 公式ブログ: https://yoshiko-buell.com/


マイチェアを愛用する芳子ビューエル



■北欧のライフスタイルに学ぶウェルビーイングとは

北欧の冬は日照時間が短いため、室内で過ごす時間がとても長く、北欧の方々は自宅で家族と快適に過ごすための様々な工夫やアイデアを持っています。また、北欧は税金が高く可処分所得が限られているので、「お金をかけない家での過ごし方」が上手なのも彼らの特徴です。

例えば、家は心からくつろげる場所でなくてはならないという考えから、特に「椅子」にはこだわりがあり、多くの人が「マイチェア」と呼ばれる自分専用の椅子をもっています。また、近年日本で浸透してきている、野花やハーブをグラスに生けてリラックスする、ソファで温かいブランケット(スローケット)にくるまって家族や友人と過ごすような時間、つまり「気取らず素のままでほっこりした時間を過ごすこと」を指すデンマークの「ヒュッゲ」という概念は幸福度を高める習慣・文化として北欧に根付いています。

このように、北欧の人々は日頃から日常において豊かな気持ちになれる過ごし方を実践しているので、幸福度の高い生き方を実現できているのです。北欧流ウェルビーイングの考え方を日本でも取り入れることをご提案いたします。



■すぐにできる実践方法 ~北欧ライフスタイルに学ぶ幸せな毎日の過ごし方~

(1) ソファーよりも「マイチェア」を家に置く

<「マイチェア」で「素」になれる時間と空間を確保する>

長い時間を過ごす場所である家を快適にするために、北欧では特に「椅子」にこだわります。デンマークではほとんどの人は自分専用の「マイチェア」を所有していますが、リビングの一角でも寝室の隅でも、こだわりの「マイチェア」を置けば「自分らしくいられる時間と、自分だけのスペース」が誕生します。

年に数回しか人を招かないなら、大きなソファーを置いておく必要はないのです!それよりも、小さくでも「自分の居場所」になる椅子を1つ用意する方が、快適な空間を作れます。

慌ただしい毎日の中で、自分なりにくつろげるひとときを確保することが、日々の生活に潤いを与えてくれるはずです。

「マイチェア」の生活への導入をおすすめいたします。


マイチェア



ミニマムな物しか置かないキッチン


(2) 「ミニマムな暮らし」がストレスを減らし幸福度を上げる

<余計なものが少ないほど、整理整頓や必要なものを見つけるストレスが少ない>

デンマークの首都コペンハーゲンの家は、東京のマンションと広さや間取りはさほど変わりませんが、ものが少なく室内はシンプルですっきりしています。福祉国家である北欧はどこの国も税金が高いため、ものを買うことには慎重で、家の中は調度品や装飾品が少ないのが特徴です。つまり、ミニマムな生活で、余計なものがほとんどありません。

これは、「余計なものが少ないほど、整理整頓や必要なものを見つけるストレスが少ない」という考えに基づいています。しかし、決して多くは所有しない代わりに、自分が大切だと思うものは長く持ち続けます。他人の評価に左右されず、自分が好きなものには徹底的にこだわるという自分軸を大切にしています。

自分が幸せを感じるもの、大切なものにこだわり、それ以外は持たないというミニマムな生活がストレスを減らし、幸福度を上げてくれます。


(3) リフレッシュと円滑なコミュニケーションを兼ねたティータイムの重要性

<甘いものを食べコーヒーを飲み仲間と談笑する時間(Fika)が円滑な人間関係を育む>

スウェーデンでは、Fika(フィーカ)という文化があります。Fikaというのは造語で、スウェーデン語の「kaffi(コーヒー)」のkaとffiをひっくり返して、この言葉が生まれたと言われています。

毎日職場でも学校でもFikaの時間になると、全員が手を止め、甘いものを食べ、コーヒーを飲んで、会話を楽しむ習慣があります。休むときにしっかり休んで気分をリフレッシュするという目的の他に、会話を楽しんで周囲と円滑な関係を築くきっかけにするという意味もあります。

Fikaをすることで、切り替えのスイッチが入り、効率が非常にアップし、周囲との円滑なコミュニケーションもできるので、Fikaは非常に重要な時間となります。

Fikaの習慣を日本でも取り入れれば、豊かな時間と良好な人間関係を築くきっかけとなると考えます。


Fikaの時間



芳子ビューエル


◆芳子ビューエル(よしこ・びゅーえる)

株式会社アルトスター・株式会社アイデン代表取締役、株式会社アペックス創業者。

ウェルビーイングアドバイザー、北欧流ワークライフデザイナー。


1989年に創業し、長年代表を務めた輸入商社アペックスでは、世界的に有名なデンマークブランド「menu」他、北欧の大手メーカー7社の日本代理店として、多くの日本企業に北欧の商品を供給。2020年には株式会社アルトスターと合計で年商約35億円を達成。また上場企業とのM&Aも成功させた。現在は株式会社アルトスター・株式会社アイデンにて海外の新素材や商品を輸入し、多くの企業とSDGsを意識した共同開発も行っている。

一方で、1998年にJETROから派遣されて以来、北欧のライフスタイルにゆかりが深く、「北欧流ワークライフデザイナー」として「ヒュッゲ」をいち早く日本に紹介。テレビや雑誌等でも、ヒュッゲの第一人者として日本での取り入れ方を紹介しているほか、「幸せ」をテーマにした各種講演なども行う。

2022年より「ウェルビーイングアドバイザー」としての活動もスタートさせた。


著書に、『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし(大和書房)』『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方(キラジェンヌ)』ほか。

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