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日経BPコンサルティング実施  過去最多・全国1,000個所大規模LTEエリア調査  LTEエリア化率 No.1はNTTドコモ

 株式会社日経BPコンサルティング(所在地:東京都港区、代表取締役社長:戸田 雅博)はこのほど、「全国LTEエリア調査」を実施し、その結果をまとめた。
 現在様々な調査会社などで携帯電話・スマートフォンのつながりやすさ、データ通信の速さといったエリア調査などが実施され、キャリアの広告などに展開されている。今回、このような中、日経BPコンサルティングが全国1,000個所での大規模エリア実態調査を実施した。本調査では、全国の人が多く集まる場所を1,000個所抽出し、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社のLTEの接続エリア、速度等の実態を調査し明らかにした。
 その結果、全国におけるLTEでつながるエリア化率のNo.1はNTTドコモとなった。また、各キャリアの販売の中心となっている機種であるドコモの「Xperia Z」、KDDI(au)「iPhone5」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」での、データ通信速度比較でドコモの「Xperia Z」がダウンロードスピードにおいて1位となった。一方、前述の3機種にKDDI(au)「HTC J butterfly」、ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx」のAndroid端末2機種を加えた5機種の比較においては、KDDI(au)「HTC J butterfly」が、LTEデータ通信速度比較で1位となった。また各エリア(地域)、カテゴリー(「ビジネス街」、「イベント・スポーツ会場」、「駅」等)での分析も行った。


表1

※エリア化率:LTE/4Gでつながるエリア内におけるポイント数の比率


◆全国1,000個所におけるLTEでのエリア化率No.1はNTTドコモ
 今回の調査で最も重きを置いた点は、日本全国の主要個所でLTEがつながるのかどうかという点である。1,000個所で調査した結果、最もLTEでのエリア化率が高かったのはNTTドコモ(「Xperia Z」)であった(表1: http://www.atpress.ne.jp/releases/34991/1_1.png )。主要個所でのつながりやすさは各キャリアとも差異の小さいところであるが、その中でNTTドコモのLTEによる接続比率が97.4%と最も高かった。後発であったKDDI(au)とソフトバンクモバイルの猛追に対して、NTTドコモのLTEに対するエリア戦略を加速してきた形が結果に現れたともいえるだろう。特にエリア(地域)別で見ると「東北地区」、「中国地区」、「九州地区」は、今回の調査ポイントでLTE接続率が100%であった(表2: http://www.atpress.ne.jp/releases/34991/2_2.png )。またカテゴリーでみると「空港」でのエリア化率が100%と、他社と比較しNTTドコモのLTEによるエリア化率が圧倒的なものであった。一方、KDDI(au)は、関東圏でのエリア化率が高く、また「大学」におけるエリア化率が高い。


◆主力機種の中で最もダウンロード速度の速いNTTドコモ「Xperia Z」
 ここでは利用者の視点から考える上で、各キャリアで現在最も売れている機種(NTTドコモ「Xperia Z」、KDDI、ソフトバンクモバイル「iPhone5」)で比較してみた。この売れ筋3機種で最もつながり、データ通信のダウンロード速度が最も速かったのがNTTドコモの「Xperia Z」であった(表3: http://www.atpress.ne.jp/releases/34991/3_3.png )。ユーザーがスマートフォンで、ブラウジングをしたり、YouTubeなどの動画サイトを見るような一般的利用の場合、3機種の中でNTTドコモの「Xperia Z」が最も安定して快適だといえる。また一方で、3機種の中でアップロードスピードが最も速かったのは、ソフトバンクモバイルの「iPhone5」であった。


◆5機種の中ではダウンロード/アップロードのデータ通信が圧倒的に速いKDDI(au)のAndroid端末
 今回の調査では、各キャリアの売れ筋3機種に加え、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルのAndroid端末の売れ筋商品であるKDDI(au)「HTC J Butterfly」とソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx」を加えた5機種でも比較した。その結果、最もデータ通信速度の速い端末はKDDI(au)の「HTC J」で、ダウンロード、アップロードともNo.1であった(表4: http://www.atpress.ne.jp/releases/34991/4_4.png )。
 今回の調査から、KDDI(au)とソフトバンクモバイル両キャリアのLTE/4G対応Android端末は、利用者数も「iPhone5」と比較して少ないと想定できることから、高速なデータ通信が利用できていると考えられる。
一方、両キャリア主力機種である「iPhone5」にとっては、場所によって、つながりにくい状況や、データ通信速度への影響が見られるなど厳しい結果となっている。

※日経BPコンサルティングでは、今後も引き続きこのような調査に加え、様々な視点でのエリア調査、モバイルに関するユーザー調査に取り組んでいきます。
※今回の結果の詳細は、後日全調査個所のデータを公開いたします。また日経BPコンサルティングホームページにてお知らせいたします。


<調査概要>
 2013年3月30日から4月15日にかけて全国47都道府県から1,000個所の人の集まる場所を中心にLTE/4G接続によるエリア化率、およびスマートフォンにおけるLTE/4Gのデータ通信速度に関する調査を実施(実調査は1個所で複数ポイントでの調査もあり、全体で1,188ポイントの調査を実施)。調査対象場所は、公開統計情報等を基に人が多く集まる場所を選定。調査対象端末として、各キャリアの主力機種5機種(NTTドコモ「Xperia Z」、KDDI(au)「iPhone5」、「HTC J butterfly」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」、「AQUOS PHONE Xx」)を選び、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにてデータ通信速度を計測。同地点で各3回計測を行い、平均値を記録。またその際の接続通信方式についても記録。計測調査結果は、47都道府県を12エリア(「北海道」、「東北」等)に分割し、エリアごとで集計・分析。また13のカテゴリー(「イベント・スポーツ会場」、「観光地」、「ショッピングモール」、「駅」等)でも集計・分析

対象場所選定参考公開情報:
 繊研新聞 SC売上高ランキング(2011年)、レジャーランド&レクパーク総覧2011(綜合ユニコム)、日本鉄道広告協会( http://www.j-jafra.jp/ )データ、東急AG( http://airport.tokyu-agc.co.jp/airport_1_1.html )、東日本高速道路株式会社(ネクスコ東日本)他各高速道路会社公開情報、各自治体推計人口データ、その他各地Wikipediaなどinternet上の情報などを参考に選定

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