アルティマ、組込みMIPS/Linux開発支援プラットフォームを発表
報道関係各位 2003年11月4日
株式会社アルティマ
アルティマ、組込みLinux機器の開発サイクルを加速する
開発支援プラットフォームを発表
PMC-Sierra社高速600MHz MIPS(R)ベースプロセッサとアルテラ社大規模FPGAを
搭載する「STORM(TM)プラットフォーム」を低価格で発売
株式会社アルティマ（本社：横浜市港北区、代表取締役社長：大熊博美）は、
メガソリューション株式会社（本社：東京都台東区、代表取締役：愛宕邦夫）、
米Eureka Technology, Inc.（本社：米カリフォルニア州、President：Simon
Lau、以下Eureka）と共同でLinuxをOSとする組込み機器の開発サイクルを加
速する開発支援プラットフォーム「STORM(TM)」を開発し、このたび12月より
発売することを発表いたします。
このSTORMプラットフォームを利用することで、高速64ビットMIPS(R)プロセッ
サとLinux(リナックス)をオペレーティングシステムに使用した組込み機器の
ハードウェア開発とソフトウェア開発にかかる工数とコスト、時間を大幅に短
縮することが可能となります。11月12日よりパシフィコ横浜にて開催される
「Embedded Technology 2003組込み総合技術展」(ブースC-14)にて製品発表と
デモを行います。
●STORMが開発期間を短縮
STORMはアルティマが取り扱う米PMC-Sierra社の低消費電力・高速MIPS(R)ベー
スプロセッサRM7065C-600Pを搭載しており、600MHzの高速プロセッシングが可
能です。また、システム制御チップとしてアルティマが取り扱う米アルテラ社
StratixシリーズFPGAを使用し、MIPSアーキテクチャ標準バスであるSysADバス
とPCIバスのブリッジ機能、メモリ制御機能などを集積しています。このFPGA
内のSysADバス、PCIバス、SDRAMコントローラなどの機能ブロックにはEureka
が開発したIPコアを使用しています。
またユーザロジック用にアルテラ社CycloneシリーズFPGAを使用し、柔軟性に
富んだ試作開発のリソースを提供しています。
(図1: http://altimanet.com/altima/products/ )
近年のIT化の急速な進展により、今までより更に高度な機能や高速な動作が求
められながら、組込み機器の開発サイクルは年々短くなってきています。
非常に高速な組込みプロセッサを搭載し拡張性と柔軟性に富んだSTORMの使用
で、組込み機器開発者は、試作ハードウェアの開発期間を短縮し、初期コスト
を大幅に下げられます。また、ソフトウェアの開発では、ハードウェアの試作
完成を待たずに、ソフトウェア仕様が完成次第開発に取りかかれ、更にLinux
のコミュニティーにより提供、メンテナンスされた豊富なソフトウェア資産の
活用で、開発期間の短縮と、ソフトウェアの品質向上が可能になります。
●量産時のコスト低減提案も
600MHzで動作するRM7065C-600PはPMC-Sierra社のRM5261Aシリーズ(250MHzから
400MHz)や、最近発表され最高835MHzで動作するRM7965シリーズとピン互換性
を保つため(注1)、お客様のご希望によりRM5261AやRM7965にプロセッサを載せ
換え、容易に最終製品の要求性能とコストに最適化することが可能です。
また、試作はSTORM上のデバイス構成はそのままで動作確認し、量産への移行
時に、より大規模なStratix上にCycloneに実装したユーザロジックも集積し、
更にはアルテラ社の量産・低コストソリューションであるHardCopy Stratixに
載せ換えることで、大量生産時に求められるコストレベルまで低減が可能です。
●オープンソースLinuxを移植、豊富なソフトウェア資産が利用可能
近年非常に注目されているオープンソースであるLinuxをOSに採用し、お客様
が可能な限り無償に近い形でシステムを構築できるようにしました。OSはメガ
ソリューションにより移植済みで、お客様のアプリケーションソフト開発を容
易にするため、同社のブートモニタであるMEGA-iplをバイナリ形式で、また
Linuxソースコード一式を提供します。STORMプラットフォームの起動と同時に
Linux OSが立ち上がりますので、ソフトウェア開発者はOSの起動に手間取るこ
となく容易にアプリケーションソフトを開発し、付属のEthernetポートをクロ
ス開発環境が構築されたPCに接続するだけで、STORMプラットフォーム上でデ
バッグすることが可能です。また汎用のデバッガ用のインターフェイスを装備
していますので、直接接続することでデバッガを容易に使用することが出来ま
す。
●システムレベルのニーズに対応
高度な技術商社を目指すアルティマは、取扱い製品の流通、またその使用方法
に関するサポートのみならず、「システムレベルでのソリューション提供」と
言うお客様の要求に応え、ボードの提供だけでなく、Linuxクロス開発環境に
関するコンサルティング、ソフト/ハード両面にわたるカスタマイズサービス
など、より高度なサービスを提供します。メガソリューション、Eurekaといっ
た今回の共同開発パートナーと協力し、お客様、特に組込みシステムを企画、
開発、販売されるお客様がスムースに、設計開発から量産までのサイクルをハー
ド・ソフトの両面より、今まで以上に加速できるようお手伝いします。アルティ
マでは、お客様がSTORMを元に開発した試作システムを製品レベルまでカスタ
マイズするサービスも提供します。
●価格および供給性
STROMプラットフォームは2003年12月より量産リリース予定で、標準キットの
価格\\198,000です。カスタマイズに関してはアルティマまでお問い合わせくだ
さい。また、各種資料の請求はアルティマの営業担当者もしくはアルティマサ
ポート用お問合せフォーム http://altimanet.com/form/mailto_pmc.htm まで
ご連絡ください。
●株式会社アルティマについて
株式会社アルティマ（本社：横浜市港北区、代表取締役社長：大熊博美）は、
1991年に株式会社マクニカ（本社：横浜市港北区、代表取締役社長：神山治貴、
証券コード：7631）の100％関連会社として設立された、最先端半導体製品お
よび関連製品を取り扱う技術商社です。設立当初より、製品の流通だけでなく、
幅広いお客様ベースに対し技術的、営業的なサポートを提供し、その質は高く
評価されています。ますます高まる市場の要求に応じ、高い技術的専門性が求
められる製品を幅広く扱っております。
詳しくはウェブサイト http://altimanet.com/ を参照ください。
●メガソリューション株式会社について
メガソリューション株式会社（本社：東京都台東区、代表取締役：愛宕邦夫）
は、MIPS(R)RISCプロセッサを中心とした組込みLinuxを使ったシステムの受託
開発、Linux OSの移植、技術サポートコンサルティング、Linuxを標準添付し
たシステムコンポーネントの販売を目的に2001年に設立されました。組込み製
品における10年以上の経験をもつメンバーで構成され、非常に深いハードウェ
アに関する経験と知識、高いソフトウェア開発技術をベースにドライバー開発
からOSの移植、最終的なシステムの設計・開発まで、一貫して受託します。
詳しくはウェブサイト http://www.megasolution.jp/ を参照ください。
●Eureka Technology, Inc.（Eureka）について
Eureka Technology Inc.（本社：米カリフォルニア州Los Altos、President：
Simon Lau）は、ASIC、PLD向けの再利用可能な知的所有権(Intellectual
Property)を開発・販売するIPのリーディングプロバイダです。当社はPCI
bus、PowerPC、ARM、MIPS、ARC、SH2-4といったCPU向けの、シリコンで実証
済のシステムコアロジックや周辺機能を、幅広く提供しています。Eurekaのシ
ステムレベルソリューションは市場投入までの時間(Time-to-Market)の短縮、
設計リスクの低減、そして最終的な開発コストの低減に貢献しています。1993
年の設立以来、米国、欧州、日本で強固なお客様層を築いています。
詳しくはウェブサイト http://www.eurekatech.com/ を参照いただくか、
info@eurekatech.com までメールにてお問い合わせください。
※注1：
シリーズに依存し電圧や機能など使い方が異なるピンもあります。詳しくは
PMC-Sierra社発行アプリケーションノートを参照ください。入手についてはア
ルティマまでお問い合わせください。
●本発表に関するお問合せ先
株式会社アルティマ 担当：長島
TEL：045-476-2045 FAX：045-476-2046
http://altimanet.com/form/mailto_pmc.htm
(c)Copyright Altima Corporation 2003.
アルティマ、STORMは株式会社アルティマの商標です。
ここに記載されている他の製品名および会社名はそれぞれ該当する所有者に
帰属します。
<--- プレスリリース配信元：＠Press http://www.atpress.ne.jp/ --->