「ドローン活用による密漁防止啓発活動(仮)」の一環として 三重県漁業協同組合連合会主催「ドローンデモ飛行・勉強会」を実施
「大東自動車株式会社 ドローン事業部 ほめちぎるドローン教習所」(所在地:三重県伊勢市、代表取締役:加藤 光一)は、「三重県漁業協同組合連合会」(所在地:三重県津市、代表理事会長:湯浅 雅人)主催「ドローン活用による密漁防止啓発活動(仮)」の一環として2023年4月29日に開催された「スピーカー付ドローンの自動操縦等のデモンストレーション飛行および令和4年12月5日の航空法改正を受けたドローン運用に関する勉強会」にてドローンデモ飛行・座学講習の講師を担当いたしました。
■本プロジェクトの趣旨
イベントのテーマでもある密漁防止・貝類の不法採取に対してのドローンの有効性を確認するため、ドローンのデモンストレーション飛行の実演および座学講習を行い、参加者の方々へドローンの機能などを確認いただくとともに、主催者側も以下の観点からも合わせて検証を行いました。
1. スピーカー付ドローンの機能確認とアサリやハマグリなどの不法採取に対しての抑止効果
2. ドローン飛行時のルール及び飛行許可・承認およびリスク管理
3. 今後の取り組みの継続
■実施内容
日時 :2023年4月29日(土)10:00~12:00
会場 :大淀ふれあいキャンプ場横広場(三重県多気郡明和町大淀甲2953)
使用機体:DJI Phantom 4 Pro(手動飛行)
DJI Mavic 3 Thermal[スピーカー付](手動飛行・自動飛行)
飛行条件:天候…曇り
気温…14℃
離陸前最大風速…3.5m/s
最大高度…30m
運航速度…3m/s(10.8km/h)
備考 :※安全面を最大限考慮しパイロット+補助者(監視員2名)で
周囲の安全確認を行い飛行
<飛行ルート>
<実証実験の模様>
<デモンストレーション飛行>
<座学講習>
<検証結果>
以下の3つの検証ポイントについて、検証結果をご報告します。
1. スピーカー付ドローンの機能確認とアサリやハマグリなどの不法採取に対しての抑止効果の検証について
デモンストレーション飛行では、砂浜から約50m程度沖合にドローンを移動させ、スピーカーから警告メッセージを再生し飛行させたが、芝生の広場まで十分聞こえる音量であった。また、コントローラーの内臓マイクから砂浜の不法採取者にリアルタイムでの直接の呼びかけも実演の中で行いました。
その他、猛禽類の鳴き声やショットガンの音など複数の音声データの再生も実演した。海鴨や海鵜などが養殖している海苔を食べてしまう鳥害への対策にも合わせて期待ができるとの意見もいただきました。
2. ドローン飛行時のルール及び飛行許可・承認およびリスク管理について
ミニ講習および講習後の質疑応答の際、以下のご質問やご意見をいただきました。今後の取り組みの中でいただいた内容を元に具体的な対策を検討してまいります。
・万引きと同じように一歩間違えば大きな問題に発展しかねないので、不法採取・密漁がどういった状態を指すのか、ドローンをどういった使い方をするのかをあらかじめ関係者の認識を合わせないといけない。
・そもそも技能証明(≒免許)が無くてもドローンを飛行することができるのか?法律が難しい。
・機体認証制度が進まなかったら飛行許可申請をしないといけないのであれば負担が大きい。
・パソコンからの申請に慣れるまで大変そう。現場の者がすぐドローンを使うというのが難しいと思う。
・砂浜や歩道などの歩行者にケガをさせないような飛行をしないといけない。神経を使う。
3. 今後の取り組みの継続について
ドローンは雨天時や強風時に使用できないという制限があり、航空法を理解した飛行・運用についても継続した訓練を行い操縦者がドローンの運用を習熟する必要があります。導入時に継続的な操縦訓練や現場でのシミュレーションを盛り込んだ人員や予算計画の検討が不十分なケースが多く、全国の事例でもドローンを導入以降で活用が進まないのはそのためだと考えます。運用の目的や習熟レベルなど目標を設定し、他の関係機関との連携体制も検討しつつ取り組みを継続していくことが、漁業資源の密漁の抑止につながるものと考えます。
主催 :三重県漁業協同組合連合会 ※運営事務局
共催 :大東自動車株式会社 ドローン事業部 ほめちぎるドローン教習所
※パイロット・監視員・講師
プレスリリース動画
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