ボッテガ・ヴェネタ 「FACING FACES」展を開催
2013.05.14 09:30
ボッテガ・ヴェネタは3月28日から6月まで、上海のイフェン・ギャラリア店で「Facing Faces」展を開催いたします。同店の2階はユニークなギャラリースペースとなっており、中国の有望な若手アーティストやフォトグラファーの作品を集めて展示しています。この「Facing Faces」展は次世代のアーティストの養成や、文化の保護および意識の向上といったボッテガ・ヴェネタの取り組みを融合させた展覧会と位置付けられ、イフェン・ギャラリア店を訪れたお客様に、一般の高級ブティックでは得られない楽しみをご提供する機会ともなっています。イフェン・ギャラリア店のギャラリーではこれまで、ブティックのオープンを記念する展覧会として現代写真作品から中国の壊れ行く歴史的遺産に目を向けた「Damaged Heritage」展、そして“物は語る”というコンセプトの元、身の回りにある何気ないアイテムが私たちの日常生活とどう交わっているのかを示した展覧会第2弾の「Talking Objects」展を開催し、大きな成功を収めてきました。今回の「Facing Faces」展は、このようなテーマ性を持つ展覧会シリーズの第3弾となります。
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写真1
中国全土で活躍する数名のアーティストおよびフォトグラファーの作品を集めたこの展覧会は、ポートレートの持つ、より幅広い役割やその芸術性に目を向け、人間性や、私たちと社会および歴史との関わりにどのように影響しているのかを探求しています。また、人間のアイデンティティや個性、互いをどう理解しあうのか、といった問題にも触れています。展覧会の目玉は、世界的に有名な画家の張恩利の作品です。モデルの頭部を顔からではなく頭の上から描いた作品《Untitled》など、張の絵画はユニークな視角の捉え方を通じてアートがどのようにして人間的な側面に切り込むのかを示しています。一方、葉甫納は家族を写した古い集合写真からアイデンティティを探り、世代間、男女間の壁を壊そうとしています。劉建華が手掛けたミニマリスティックな磁器のシリーズも、特筆すべき作品の一つです。顔からあらゆるパーツを取り除いた作品で、見る人自身の経験や想像力が求められます。邸晋軍はシリーズ作品の《Youth》で、湿板写真という19世紀に生まれた手間のかかる写真技術を用い、クラシカルな美しさと現代性が融合する意外性に満ちた作品を生み出しています。また魏壁は《Dignified Portraits》シリーズを通じて自分と仲間の村人たちを支える文化的遺産に焦点を合わせています。
昨年5月、イフェン・ギャラリア店のオープニングイベントにも出席したボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクター、トーマス・マイヤーは「イフェン・ギャラリア店で新しい展覧会を開けることを嬉しく思います。お客様に、これまで開いてきた展覧会に負けないくらい興味深く、挑発的な魅力を持っていると評価していただければ幸いです。ボッテガ・ヴェネタは長年、大胆かつ画期的なやり方でアーティストやフォトグラファーたちと交流を重ねてきました。このような活動を通じてお客様との確かな絆を結んできましたが、この非営利目的で作られたスペースでの取り組みは、これまでとまったく異なる形で大きな実りをもたらしてくれています。このギャラリースペースはボッテガ・ヴェネタのブランド哲学とお客様の関心を一つに結び付ける新しい形であり、これまでの成果にとても満足しています」と語っています。
展覧会は、上海の外灘にあるイフェン・ギャラリア店内のブティック2階にあるギャラリーで開かれています。同店は店舗面積が530平方メートルを超え、宮殿のように美しい空間が広がっています。イフェン・ギャラリアは、外灘ができた当初の建築物群で先ごろ改修・開発が行われた「外灘源」の中でもひときわ目を引く築100年ほどの建物の中にあり、超一流のラグジュアリーブランド、ファッションブランドが揃っています。外灘は1920年代から30年代にかけて建てられた壮麗な建築物が点在するエリアで、近年の大規模な再開発を経てかつての栄華を取り戻しました。イフェン・ギャラリア店は1年を通じてさまざまな展覧会を開ける常設スペースが設けられており、世界各地にあるボッテガ・ヴェネタのブティックの中でもとりわけユニークな存在といえます。ボッテガ・ヴェネタのお客様にとって、芸術や文化は重要であるとの認識から、ブティックのかなりの部分をアート作品の展示スペースとしました。また、ボッテガ・ヴェネタがこれまで行ってきたアーティスト、デザイナー支援の趣旨に沿っており、そして企業の社会的責任、教育と芸術の振興といった課題に対するブランドの真摯な取り組みの一つにもなっています。
ボッテガ・ヴェネタの社長兼CEO、マルコ・ビッザーリは「昨年5月にこのスペースを設けて以来、お客様からは多くの反響があり、この上ない喜びを感じています。前回の2つの展覧会に続き、今回の「Facing Faces」展もお客様に楽しんでいただきたいと思います。私たちはお客様の期待を超えること、提供するサービスに磨きをかけ続けること、ボッテガ・ヴェネタを通じた体験全体のレベルを引き上げることに全力を尽くしてきました。この上海のイフェン・ギャラリア店では、そういった取り組みが実を結んでいると思っています。ボッテガ・ヴェネタのお客様が洗練されたセンスと大変厳しい目を持っていることは、誰もがご存知でしょう。ですから、ボッテガ・ヴェネタのブティックを訪れながら、展覧会で作品を鑑賞することで将来有望なアーティストたちを支援する機会を作れば、お客様はそれを自然に受け入れて下さるだろうと確信していました。社会貢献や地域社会の意識向上、芸術の振興はボッテガ・ヴェネタの本質部分に関わるものであり、いずれもボッテガ・ヴェネタが単に物を売るという関係を超えてお客様と有機的に結びつく分野だと思っています」と述べています。
今回の展覧会は、復旦大学で視覚文化論と中国現代写真論を専攻する顧錚教授がキュレーションを担当しています。批評家・コメンテーターとしてだけでなく、写真家としてもよく知られる顧錚教授は、これまでニューヨーク大学のパーソンズ・スクール・オブ・デザインやスミソニアン博物館などの一流機関で展覧会のキュレーターを務めています。
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