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小規模橋梁のリノブリッジのAOS工法、 全国46都道府県で施工実績621橋梁を達成

京都・三条大橋、富山・黒部大橋でも採用

小規模インフラメンテナンス事業を展開するリノブリッジ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤 敦、以下「当社」)は、20メートル以下の小規模橋梁を対象とした「AOS工法(正式名称:伸縮装置及び床版防水の一体化工法/ARCHIST ONEPIECE-GEL SYSTEM工法)」(以下、AOS工法)が施工実績600橋梁を突破し、三条大橋や黒部大橋などの大型橋梁等でも採用が広がっていることをご報告いたします。


AOS工法施工例(1-1)


AOS工法( https://www.renobridge.jp/onepiece/ )は、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)の活用効果評価にてVE評価(継続調査の対象としない)・活用促進技術の両方に選ばれている橋梁補修工法です。活用促進技術に指定されている新技術は全体の約7.9%だけが指定されており伸縮装置としては3例のみです。*1*2*3


AOS工法は、NETISでの評価状況と同様に、多くの橋梁管理者(国、都道府県、その他地方公共団体)から評価いただき工法発表から約5年の2023年5月末実現在で累計621橋梁に施工されています。

工法の有用性と施工後の優良な経過を踏まえて国内橋梁を代表する著名な橋梁や、長大橋梁でも採用されています。



【三条大橋(京都府)はAOS工法が使われています】

京都府の鴨川にかかる三条大橋は、江戸時代に整備された東海道の西の起点であり、古来から名高い国内有数の歴史ある橋梁です。現在の橋は昭和25年に架設され、老朽化が進んでいます。そのため、木製高欄などと併せて橋梁補修工事が実施されています。この橋梁補修については、京都市役所が特設ホームページを設け、ふるさと納税を通じて補修費用を募集するなど、社会的な関心が高まっています。

三条大橋の遊間部では漏水が発生するなど、さまざまな課題がありました。AOS工法は、伸縮装置としての性能だけでなく、上部舗装の連続性による騒音低減や漏水性能を重視した止水構造の一体化、直接工事費用の価格優位性、ライフサイクルコスト計算におけるトータルコストの優位性、安定した施工実績など、多くの点で高い評価を受けています。そのため、伸縮装置としてAOS工法が採用されました。



【黒部大橋(富山県)はAOS工法が使われています】

黒部大橋は、富山県の黒部川下流域に架けられている橋長570メートルを超える大型橋梁です。昭和34年に架設され、当初は国道8号線として利用されていました。その後、バイパス道の整備により現在は富山県道150号として利用されています。

富山県が管理する黒部大橋は大型橋梁であるため、通常の橋梁以上に莫大な補修工事費用が課題となっています。このような状況の中、AOS工法はコスト削減の観点から検討され、客観的な性能基準を満たしている伸縮性能と止水性能を活かし漏水部分への対策として採用されました。



■NETIS活用効果調査について

AOS工法のNETIS活用効果調査結果における評価は以下のとおりです。国土交通省の「公共工事等における新技術活用システム」が定める大学、産業界、研究機関等の有識者の委員から構成される評価会議において第三者的な立場からAOS工法の技術性を高く評価いただいています。


◎活用効果調査

<所見>

総合評価において「従来技術より優れる」と判定され、活用の効果から下記が認められる。


【優れていた所】

・ 伸縮装置が簡単な構造になっており、安価に施工できるため経済性に優れる。

・ 作業人員を大幅に減らすことが可能になり、経済性に優れる。

・ コンクリート打設作業が不要で、養生時間も短縮できるため工程に優れる。

・ コンクリート打設作業やアンカー打設が不要なため、出来形管理項目が減少する。

・ 材料が軽量であり、高温とならないため安全性に優れる。

・ 瀝青材の塗布が主作業であり、重機等を使用せず作業ができるため安全性に優れる。

・ アンカー打設や鉄筋溶接の施工が不要で、資機材や施工量が減り、作業員の作業が安易となるため施工性に優れる。

・ 防水アスファルトの施工が無くなり、加熱溶解アスファルトの現場作成が無いため、機械の騒音や、練り混ぜ時の悪臭が軽減される。


【劣っていた所】

・ 特になし


<次回以降の評価に対する視点と評価の必要性>

活用効果調査の継続は行わない。


<留意事項>

・特になし



■活用促進技術について

NETISでは優れた新技術の活用促進を図るため、活用効果調査とあわせて活用促進技術を評価会議において指定するものと定めています。活用促進技術に指定されている新技術は222件と全2,823件のわずか7.9%しか指定されていない項目であり、伸縮装置としては3例目です。*3

今回の指定はAOS工法が、NETISへの登録が認められた新技術の中でも「優れた新技術」であるとの評価を得たことになります。



■NETIS掲載ページ

https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=CB-170021%20



■国土交通省「地方公共団体における新技術活用事例」への採用

AOS工法は、国土交通省がまとめている「地方公共団体における新技術活用事例」の17例においても活用事例として採用されています。活用事例において初期コスト及びライフサイクルコストにおいて価格優位性がある他、施工性や実績工期でも優れていたことが示されています。

国土交通省 道路の老朽化対策: https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/yobohozen.html



■AOS工法について

「AOS工法」は、従来工法と同等水準の品質を保持しながら、15%以上のコスト削減、品質の安定化、工期短縮等の多数のメリットを持つ橋梁補修工法です。これまで個別に構成されていた橋面防水と桁端部の防水を一体的な止水層で構成する革新的な止水構造を特徴としています。2021年には技術改定を実施し条件によっては従来工法から45%以上のコスト削減となります。

全国46都道府県で施工実績と橋梁補修市場において高い評価を得ています。



■橋梁(インフラ)の老朽化について

2014年7月より、橋長2メートル以上の橋梁および全てのトンネル(以下「橋梁等」)については、5年に1回の点検実施が義務化されました。橋梁等の多くは1960~1980年代に建設されており、建設後50年超の橋梁等が増加することで、国内のインフラメンテナンス市場は拡大しています。

国土交通省は、2019年8月に「平成30年度道路メンテナンス年報」の中で5年間実施された定期点検の1巡目の結果を発表しました。年報によると次回点検(5年以内)までに補修を行うことが求められる事後補修対象橋梁(点検結果III・IV)が69,542橋あり、うち20メートル以下の橋梁は46,738橋梁と約67%を占めています。*4



*1:伸縮装置及び床版防水の一体化工法/ARCHIST ONEPIECE-GEL SYSTEM工法

小規模橋梁補修時において、同じアスファルト乳剤系の伸縮材と防水材を使用することで、埋設型伸縮装置設置工と塗膜系床板防水工を一体化した工法。特許取得済(特許第6095842号)

*2:新技術の活用のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として、国土交通省により整備された新技術情報提供システム(略称:NETIS)

*3:新技術情報システム:有用な新技術一覧(令和4年11月10日現在)より当社集計

*4:平成30年度道路メンテナンス年報(1巡目)の公表資料に基づき当社集計



■リノブリッジ株式会社について

リノブリッジ株式会社は、小規模インフラメンテナンス市場に求められている社会的ニーズに応えるため、小規模インフラの維持管理・メンテナンスに特化した新技術の開発とソリューションを提供する事業を展開しています。


名称     : リノブリッジ株式会社

本社     : 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト14階

代表取締役社長: 伊藤 敦

ウェブサイト : https://www.renobridge.jp



■一般の方からのお問い合わせ先

TEL  : 0120-088-293

     ※問い合わせ受付時間10:00~16:00(土・日・祝日除く)

メール: info@renobridge.jp



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