会社員を対象にした熱中症対策に関するアンケート調査
危険だと思っても行動しない
危機管理の専門メディアであるリスク対策.comは、全国の会社員を対象に、熱中症対策に関するアンケート調査を実施しました。その結果、73.4%もの人がこれからの暑い時期に熱中症対策をしようと考えているにもかかわらず、実際にこれまで熱中症対策をしてこなかった人が40.7%いることがわかりました。また、50代や60代など熱中症に対するリスクが高くなっても、熱中症に対する危険度の認識は他の世代とほとんど変わらないことも明らかになりました。調査は、2023年6月5日から12日にかけてインターネット上で行い、20歳以上65歳以下の会社員800人からの回答を得ました。回答者の男女比は男性49%、女性51%で、年齢層は20代、30代、40代、50代、60代の各年代とも20%前後でしたた。
(本調査は、兵庫県立大学教授の木村玲欧氏と関東学院大学准教授の大友章司氏の協力を得て実施しています)
(本調査は、兵庫県立大学教授の木村玲欧氏と関東学院大学准教授の大友章司氏の協力を得て実施しています)
【本調査によるポイント】
・7割以上が今後熱中症対策に取り組もうと考えているが、実際に対策をしてこなかった人は4割を超える。
・5割強が自分が熱中症になる危険を感じているが、年代が高くなっても傾向に変化なし。
・熱くても感染症対策でマスクを着用する意向が4割程度。
・熱中症特別警戒アラートやクーリングシェルターなど来年始まる制度への理解は半ば。
・7割以上が今後熱中症対策に取り組もうと考えているが、実際に対策をしてこなかった人は4割を超える。
・5割強が自分が熱中症になる危険を感じているが、年代が高くなっても傾向に変化なし。
・熱くても感染症対策でマスクを着用する意向が4割程度。
・熱中症特別警戒アラートやクーリングシェルターなど来年始まる制度への理解は半ば。
4割近くが熱中症にかかったり、危険を感じた
これまでに熱中症の症状を経験したことがあるかとの質問に対しては、「熱中症にはかかったことがない」との回答が62.1%と最も多かったものの、「緊急搬送や医療機関で診断を受けたことがある」(6.5%)や「医療機関で診断を受けていないが熱中症にかかったことがある」(10.9%)との回答も少なくなかった。「危険を感じたことがある」(20.5%)を加えると、全体の4割近くが熱中症を経験したり、危険だと感じる状態を経験していることがわかった【グラフ1】。
これからの暑い季節に熱中症対策をしようと思うかとの質問については、「とてもそう思う」が36.1%、「ややそう思う」が37.3%で、計73.4%が何らかの対策を行おうと考えている【グラフ2】。
一方で、「これまでの暑い時期に、どの程度対策をしてきたか」との質問については、「いつもしてきた」が14.9%、「少しはしてきた」が44.4%で、対策をしてきた人は全体の6割未満となった【グラフ3】。本調査の監修にあたった関東学院大学准教授の大友章司氏は「ダイエットしようと思っても行動できないなど、動機と行動の乖離の現象として考えられる。人は、やりたいという動機を持っていても面倒だとか、それまでの習慣が障害となって行動に結びつけることができない。実際に行動している人を見ると、熱中症を経験している人などであり、熱中症が自分にも起こるリスクとして捉えることが重要である」とコメントしている。
「過去にどのような熱中症の症状を経験したか」との質問の回答とクロス分析をすると、過去に熱中症を経験したり、危険だと思う経験をしている人の方が、熱中症を経験していない人に比べて対策をしている傾向も浮かび上がった【グラフ4】。
これからの暑い季節に熱中症対策をしようと思うかとの質問については、「とてもそう思う」が36.1%、「ややそう思う」が37.3%で、計73.4%が何らかの対策を行おうと考えている【グラフ2】。
一方で、「これまでの暑い時期に、どの程度対策をしてきたか」との質問については、「いつもしてきた」が14.9%、「少しはしてきた」が44.4%で、対策をしてきた人は全体の6割未満となった【グラフ3】。本調査の監修にあたった関東学院大学准教授の大友章司氏は「ダイエットしようと思っても行動できないなど、動機と行動の乖離の現象として考えられる。人は、やりたいという動機を持っていても面倒だとか、それまでの習慣が障害となって行動に結びつけることができない。実際に行動している人を見ると、熱中症を経験している人などであり、熱中症が自分にも起こるリスクとして捉えることが重要である」とコメントしている。
「過去にどのような熱中症の症状を経験したか」との質問の回答とクロス分析をすると、過去に熱中症を経験したり、危険だと思う経験をしている人の方が、熱中症を経験していない人に比べて対策をしている傾向も浮かび上がった【グラフ4】。
熱中症になる危険性の認識は50代、60代もほぼ変わらず
「自分自身が熱中症になる危険性をどの程度感じているか」との質問については、「強く感じている」が8.8%、「ある程度感じていない」が44.1%で5割強が危険性を感じていると回答した【グラフ5】。ただし、年代別では特に顕著な差が見られなかった【グラフ6】。
本調査の監修にあたった兵庫県立大学教授の木村玲欧氏は「約半数の人が熱中症の危険性を感じているが、年代別に見ると、20代も60代も熱中症に関しては同じぐらいの危機意識しかもっていない。50代、60代と高齢になるにしたがって、熱中症の危険性が増すことを考えると、年代の高い層に対する熱中症の危険性の周知と、熱中症対策の推進が重要だと考えられる」と話している。
本調査の監修にあたった兵庫県立大学教授の木村玲欧氏は「約半数の人が熱中症の危険性を感じているが、年代別に見ると、20代も60代も熱中症に関しては同じぐらいの危機意識しかもっていない。50代、60代と高齢になるにしたがって、熱中症の危険性が増すことを考えると、年代の高い層に対する熱中症の危険性の周知と、熱中症対策の推進が重要だと考えられる」と話している。
会社概要
調査主体:リスク対策.com(株式会社新建新聞社)
代表者:代表取締役 三浦祐成 リスク対策.com編集長 中澤幸介
所在地:東京都千代田区麹町2‐3‐3 7F
URL :https://www.risktaisaku.com/
問い合わせ先:03‐3556‐5525/risk-t@shinkenpress.co.jp
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所在地:東京都千代田区麹町2‐3‐3 7F
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