光の反射で生み出す芸術的な畳の展覧会を 7月1日(土)~7月30日(日)に京都・東福寺 光明院にて開催!
~SNSで話題の「龍の畳」と「無限畳」も展示~
畳職人の山田 憲司(屋号:山田一畳店)は、東福寺 光明院にて畳の展覧会を7月30日(日)まで開催しております。
畳職人の山田 憲司は、東福寺 光明院の寺紋に合わせて作った、「鶴の畳」などを公開しております。庭園家の重森 三玲氏の庭園を背景に、枯山水に水を飲みに来た鶴をテーマとしており、内部空間と外部空間を繋げる作品となっています。
また、「鶴の畳」以外にも、「龍の畳」や、六角形の「無限畳」、「曜変地目」といった作品も鑑賞することができます。
公開期間は2023年7月1日から7月30日迄で、1ヶ月間自由に見学することが可能です。(拝観料は別途300円必要)
イベントURL: https://komyoin.jp
■特徴
全て同じ色の畳(天然イグサ)を使用するが、畳の織り目を変えることで光の反射で色を変化させている。301枚の畳をパズルのように組合せることによって一つの絵を描いている。
光の反射によって色を変化させている為、立つ位置によって色が変化して見える。また時間帯によっても色が変化し、朝は嘴が輝き、夕方になると羽の色が金色に変化する。
■開催概要
日時 : 2023年7月1日~7月30日 午前7時~日没ごろ
会場 : 東福寺 光明院
アクセス: 京都市東山区本町15丁目809
URL : https://komyoin.jp/
入場料 : 無料(お寺の拝観料は300円必要)
■山田による作品解説ツアー
料金: 1,000円(30分間、予約制)
日時: 7月15日(土)14:00~14:30
7月16日(日)13:00~13:30
7月22日(土)14:00~14:30
7月23日(日)11:00~11:30
7月29日(土)14:00~14:30
7月30日(日)14:00~14:30
予約: https://peatix.com/group/12208206
■イベント
7月16日(日) 13:30~17:30 彫刻ワークショップ 3,000円(前売り) 定員10名
7月17日(祝月)13:30~17:30 彫刻ワークショップ 3,000円(前売り) 定員10名
7月23日(日) 12:30~15:30 俳句会 500円 定員15名 初心者歓迎
SNSで話題となった、山田 憲司の代表作「龍の畳」と「無限畳」も光明院にて展示しています。
「鶴休飲水図」
このプロジェクトは2021年に私、山田 憲司が思いついた案で、壁の無い解放された空間の床にデザインを付加することで、室内空間と室外空間の境界が、曖昧になるのではないかという仮説から作られたプロジェクトです。
今回、東福寺 光明院で展示をさせて頂くにあたり、庭園にある枯山水を湧水に見立てて、そこに水を飲みに来た鶴を畳のデザインにしました。鶴は光明院の寺紋でもあります。外部空間の庭園と内部空間の床に、共通のストーリーを作ることで普段では分断されている空間を繋ぎ合わせた作品となっています。
アートは本来、壁に絵を掛けたり空間の中に彫刻を置くなどして立体的に鑑賞されてきました。しかし私の作品は「床面」をテーマにすることで、その空間には何も存在しないが、空間そのものが作品になるような空間演出を意識しています。床の素材に畳を用いることで、人が踏んだり乗ったり寝転んだりすることが可能になり、作品の中に入り込めるような体験ができます。是非この機会に新たな鑑賞体験をお楽しみ下さい。
「鶴休飲水図」は背後に見える、庭園家・重森 三玲(みれい)の庭園にちなんで301枚の畳で構成されています。畳の表面に使われている素材のイグサは、熊本県八代市の松島氏の農地で育てられたものを、2022年の7月に私自身が刈り取りさせてもらい作品に活用しました。全て同じ色のイグサで作っていますが、イグサの織り目の角度をずらすことで光の反射で色を変化させています。正面から見ると鶴の頭は深緑色に見えますが、反対面からみると鶴の頭は白くなり、逆に背景が深緑色に見えます。一歩一歩、歩くたびにイグサの色が変化していきますので、光が反射した時のイグサのさまざまな色合いをお楽しみ頂けます。
色が変化するのは場所を変えた時だけではなく、時間帯や季節によっても変化していきます。写真のように冬の夕時には鶴の羽が金色に輝きます。さらに朝日によって嘴が金箔を貼ったかのように数分だけ光り輝く時もあります。7月の展示の時はどのような色が出るかはわかりませんが、その日その瞬間、その時の気候や天気など、その時にしか味わえない美しさが体験できるはずです。
【アート畳をはじめた理由】
奈良時代から続く1300年の歴史をもつ畳ですが、近年、畳の生産量は住宅の洋風化と共に激減しています。その原因の一つは、畳のデザインは長い間、正四角形のみであり、現代の洋風住宅の需要に応えられなくなっているところです。そこで、どんなインテリアにも対応できるデザインの畳を作りたいと思い、変形畳の開発を始めました。開発を始めてから5年ほどたち、ようやく細かいデザインまで畳で表現できるようになり、個展開催までたどり着きました。今回の個展がきっかけとなり、畳需要の増加、そして海外活動へのきっかけとなってくれれば良いと思っております。
畳は、日本独自で始まった固有の伝統文化であり、まだ他の国では知られていません。イグサという柔らかい素材を床に使っているのは、世界的に見ても非常に珍しいです。この独特で素晴らしい文化である畳を、アートと融合させることで世界中の人に伝えていきたいです。
<以下、参考資料>
■代表者の経歴
・1983年 畳屋の5代目として生まれる
・2006年 建築会社に勤務
・2018年 変形畳の研究を開始する
・2020年 恵比寿・弘重ギャラリーにて初個展
・2023年 銀座シックスにて合同展「ブレイク前夜展」参加
■その他(特許・表彰など)
・公益財団法人岐阜県産業経済振興センターがおこなう、2018年度の事業可能性評価でA判定を取得
・羽島市が実施する優れた技術を有するものに認定する、2019年はしマイスター認定される。
■会社概要
屋号 : 山田一畳店
所在地 : 岐阜県羽島市竹鼻町2382-1
代表者 : 山田 憲司
設立 : 1869年
事業内容: 畳店
URL : https://art-tatami.com/
【本イベントに関するお客様からのお問い合わせ先】
山田一畳店
Tel:090-3562-5085
プレスリリース動画
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