阪急東宝グループの創業者 小林一三 生誕150年記念 「逸翁大茶会」を開催します
公益財団法人 阪急文化財団では、阪急東宝グループ(現 阪急阪神東宝グループ)の創業者として知られる小林一三の生誕150年を記念して、「逸翁大茶会」を10月3日(火)に開催します。
阪急電車や宝塚歌劇、阪急百貨店、映画興行、住宅経営、ホテルなど数々の事業を起こした小林一三が生まれてから、2023年1月3日で150年を迎えました。実業家として知られる一三ですが、私生活では逸翁(いつおう)と雅号を名乗り、茶の湯を通じて多くの人々との交流を楽しみました。
本茶会は、小林一三が愛した各茶室と旧邸「雅俗山荘」を会場とし、濃茶席・薄茶席・点心席・
展観席をお楽しみいただく、阪急文化財団として初めて開催する形の茶会です。濃茶席では、実際に逸翁美術館収蔵の美術品を使った取合せでお茶を楽しんでいただき、また展観席には、小林一三らしい海外の美術品などを用いた茶道具を展示します。概要は次のとおりです。
【期日】2023年10月3日(火)
【席数定員】全8席 各席定員12名 ※詳細は添付の参考資料または下記ウエブサイトをご覧ください
【会場】
濃茶席 小林一三記念館 茶室「人我亭」
薄茶席 池田文庫 茶室「大小庵」「古彩庵」
点心席 小林一三記念館 レストラン「雅俗山荘」
展観席 小林一三記念館 茶室「即庵」
【監修】表千家同門会 大阪支部 参与 生形貴重氏
【協力】表千家同門会 大阪支部
【参加費】20,000円(税込) 逸翁美術館 展示「楽しい茶の湯 タノシイチャノユ」入館料含む
【参加方法】
8月9日(水)午前10時から 阪急文化財団ウエブサイトでの事前申込(先着順)
https://www.hankyu-bunka.or.jp/daichakai23.html
受付は9月22日(金)午後11時59分までですが、期間にかかわらず、定員になった時点で受付を終了します。
■逸翁美術館 小林一三生誕150年記念展覧会 第3弾「楽しい茶の湯 タノシイチャノユ」について
当展覧会では、茶道を好む風流人としての小林一三を取り上げます。先人たちが伝えたお道具の剽軽な姿、華やかな彩りは、見ているだけでも笑みが浮かびます。また、洋物・和物の器の取り合わせなども、一三ならではの工夫の見せ所となりました。そうした茶道具の数々を陳列し、逸翁の「楽しい茶の湯」の雰囲気をご堪能いただきます。
会期:2023年9月23日(土祝)~12月17日(日)
観覧料:
一般【個人】700円【団体】500円
学生(高校生以上)【個人】500円【団体】400円
小人(中学生以下)【個人】無料【団体】無料
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
所在地:大阪府池田市栄本町12-27
■ご参考「小林一三」について
小林一三は、1873(明治6)年、現在の山梨県韮崎市に生まれました。「一三」の名は、誕生日
1月3日にちなみます。19歳の時に慶應義塾を卒業し、三井銀行で本店勤務の後、大阪支店に赴任します。元来、文学青年で小説家志望であった一三ですが、銀行員時代の先輩達との出会いから事業の面白さに目覚めていきました。
1907(明治40)年、三井銀行を退職し、箕面有馬電気軌道(現、阪急宝塚線・箕面線)を創立します。1910(明治43)年に運行を開始した電鉄事業は、沿線の住宅開発を併せて行うという独創的なアイデアによって好調なスタートを切りました。
1918(大正7)年に社名を阪神急行電鉄と改め、1920(大正9)年には神戸線が開通し、「阪急電車」として広く親しまれるようになりました。一方梅田では、1929(昭和4)年に日本初のターミナルデパートとなる阪急百貨店(現、阪急うめだ本店)を開業し、洋食をメインとした大食堂は大人気となりました。また、宝塚歌劇や阪急ブレーブス、そして東宝を設立するなど、たくさんの人たちに楽しんでいただく事業を次々に成功させていきました。
このような一三のユニークな発想から生まれたビジネスモデルは、日本の私鉄経営をはじめとして、様々な事業者に影響を与えました。そうした手腕が見込まれて、東京電燈(現、東京電力)の経営を立て直し、1940(昭和15)年には第二次近衛内閣の商工大臣に、戦後には戦災復興院総裁に任命されました。
また、一三個人としては、幅広い著作を遺した文化人としての業績も持っており、日常の暮らしの中では、趣味の俳句や茶の湯を通じて多くの人々との交流を楽しみました。
多方面に足跡を残した一三は、1957(昭和32)年、享年84歳で没しました。しかし、多くのお客様の暮らしに潤いをお届けするための新たなライフスタイルや娯楽の提案を第一とする一三の精神は、現在も阪急阪神東宝グループの様々な会社に受け継がれています。そして一三が創始した数々の社会事業・文化事業についても、今なお社会の中で息づいています。
参考資料: https://www.atpress.ne.jp/releases/363784/att_363784_1.pdf
公益財団法人 阪急文化財団 https://www.hankyu-bunka.or.jp
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/6cefe73e3cd2f341984a87dbe065919362bf5fbd.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1
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