小学生にとってお茶を淹れて飲む経験が、食文化への関心、意欲に...

小学生にとってお茶を淹れて飲む経験が、食文化への関心、意欲につながることが明らかに

【株式会社福寿園、関西大学文学部 共同研究プロジェクト報告】

株式会社福寿園は関西大学文学部の木戸彩恵教授と共同研究契約を締結し、社会的・文化的視点でのお茶の意義について、2022年9月より研究を続けてまいりました。
この度はプロジェクトの第一弾として、お茶を淹れて飲む体験が、食文化への関心を育むきっかけとなる可能性が明らかとなりましたことを報告いたします。
本研究は、日本心理学会第87回大会に採択され、9月4日(月)に公開されます。
抄録を別添資料として添付しておりますので、詳細は下記リンク先をご覧ください。

今回の研究概要

【目的】

家庭科実習として行われたお茶教室(計2回)でのお茶を淹れて飲む体験が、小学生にどのような心理的影響を与えたか、教員が期待する印象とどう違うかを検証するため、感想文のテキストマイニングを実施。

【結果】

感想文に記された言葉の種類と出現回数を分析すると、「味」「感じる」「苦い」など、お茶の味に言及する言葉が頻出していました。
お茶を淹れて飲む体験について、受講者は5つのポイント「お茶の美味しさ」「お茶を淹れることの楽しさ」「お茶に関する新たな知識の伝達」「お茶の味の変化」「お茶の味以外の発見」を認識しました。
教員は知識を得ることを重視していたのに対し、受講者は体験を通じて受講者自身が気づいたお茶の味に強い印象を感じていました。

【今後の展望】

単なる知識の習得よりも、五感を使ってお茶を味わい感じるという体験こそ、食文化への関心や意欲を育むきっかけとなり、将来的な文化の継承へつながると期待されます。
また、本プロジェクトでは、文化心理学の観点から、お茶を通じたコミュニケーションがウェルビーイングをもたらすという、文化としてのお茶の価値を解明すべく引き続き研究をすすめ、成果を発表してまいります。
※テキストマイニング: 自由記述の文章に対して、集まったテキストを単語やフレーズに分解、出現頻度や時系列、傾向を分析し、新たな情報を発見する手法

共同研究者 プロフィール

木戸 彩恵 教授
所属:関西大学文学部 総合人文学科 心理学専修
専門:文化心理学,質的心理学,発達心理学
著書・論文など:
木戸彩恵・サトウタツヤ(編)(2023)
文化心理学〔改訂版〕:理論・各論・方法論 ちとせプレス
木戸彩恵(2015)化粧を語る・化粧で語る
ナカニシヤ出版
木戸彩恵(2012)化粧による心理支援への
ナラティヴ・プラクティスの応用的展開の可能性
日本顔学会誌, 12, 65-72.

会社概要

株式会社福寿園は、寛政二年(1790年)の創業以来、茶一筋に歩み続けている京都の老舗茶舗です。代々が気づいた茶づくりの伝統の技を生かしながら、常に新しい技術を取り入れ、これからの時代のティーライフを提案してまいります。
会社名 : 株式会社 福寿園
所在地 : 京都府木津川市山城町上狛東作り道11
代表者 : 取締役社長 福井 正興
事業内容 : 日本茶の製造・販売
URL : [https://www.fukujuen.com]{https://www.fukujuen.com}

本件に関するお問い合わせ先

株式会社福寿園 広報チーム担当: 齊藤
TEL: 0774-86-3903
FAX: 0774-86-3907
Mail: ryo_saito@fukujuen.com

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