CO2フリー水素の活用に向けて 「安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクト」第2フェーズに着手
― カーボンニュートラルに向けた次世代エネルギー利用/ 分散型エネルギーシステムによる広域的省CO2プロジェクト ―
安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:国谷 一彦)は、日本が抱えるエネルギー問題の解決に向けた取り組みの一つとして2020年4月から「安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクト(第1フェーズ)」(注1)を運用していますが、このたび2023年10月からCO2フリー水素の活用に向けた第2フェーズ(以下、「本プロジェクト」)に着手します。
本プロジェクトは、2023年9月に国土交通省の「令和5年度第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」(注2)に採択されています。
1. プロジェクトのコンセプトと概要および特長
本プロジェクトは、安藤ハザマ技術研究所(茨城県つくば市)において、「安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクト」の第2フェーズとして、新たにCO2フリー水素製造・供給システムを構築します。第1フェーズで整備した水素利用可能な既設のコージェネレーションの燃料として自ら製造した水素を供給し、得られるエネルギーのさらなる省CO2化を目指します。さらに、既存の「広域的省CO2マネジメントシステム」を利用して、CO2フリー水素を含む燃料で得られるエネルギーを複数・遠隔建物へ融通します(図1、2)。
<CO2フリー水素製造・供給システムの特長は、次の通りです。>
(1) 既設の太陽光発電システムを電源として、水電解装置でCO2フリー水素の製造・供給を行います
(2) 水素利用可能な既設の次世代型省CO2コージェネレーションプラントの燃料としてCO2フリー水素を使用します
(3) 水素製造装置は、特徴の異なるAEM型(海外製)とPEM型(日本製)を設置します
(4) 水素製造は、年間常時稼働運用(メンテナンス時を除く)を行います
2. 今後の展開
第1フェーズでは、水素社会到来を見据えて次世代型省CO2コージェネレーションプラントを設置するなど、新たな統合エネルギーマネジメントシステムを構築し、実証を進めてきましたが、第2フェーズではCO2フリー水素の製造と活用という確実な一歩を社会に示すことで、来るべき水素社会における分散型エネルギーシステムの在り方を先導することを目指します。
そして、先導的省CO2技術のノウハウを蓄積・検証し、さらに運用・展開することで次世代のエネルギーマネジメントシステムの構築とサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
(注1)安藤ハザマ2020年3月13日リリース資料を参照
安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクトの実証開始
―水素社会の到来を見据えた広域的省CO2プロジェクト―
(注2)令和5年度第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)
サステナブル性という共通価値観を有する省エネ・省CO2や低炭素化に係る先導的な技術の普及啓発に寄与する住宅・建築物の省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとして国土交通省が認定した事業。
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