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『風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記』が 第72回(2023年度)小学館児童出版文化賞を受賞

2023.10.12 09:30

株式会社佼成出版社(東京都杉並区)が2022年6月30日に刊行した『風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記』(遠藤みえ子・著)が、第72回(2023年度)小学館児童出版文化賞を受賞いたしました。


小学館児童出版文化賞は、毎年度、児童出版文化の向上に貢献すると認められる、幼年ならびに少年少女に奨めたい優れた作品および作家を選び顕彰しているものです。


《『風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記』表紙》


【作品紹介】

1945年8月、日本の敗戦により、それまで日本の植民地だった朝鮮に暮らす日本人は、突然「外地」に取り残された状態になりました。11歳のれい子と家族は、朝鮮半島を二分した〈三十八度線〉の北側の港町・鎮南浦で、厳しい冬を迎えます。

寒さと食料不足、ソ連兵による略奪、北朝鮮建国の混乱の中、助けてくれた朝鮮の人たちや、隣り合って住んだソ連軍大尉との交流など、少女の目を通して当時の暮らしがいきいきと描かれます。母と6人の子どもたちが生き抜き、日本へ帰り着くまでの奇跡の実話です。



【本書の特徴】

●著者の実体験をもとにした作品である

●類書が少ない「引き揚げ」をテーマにした作品である

●脚注あり/章扉に挿し絵あり/中学生以上の漢字にルビあり


《中頁・引き揚げ略図》


【本書の概要】

書名   : 風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記

著者   : 遠藤みえ子・著/石井勉・絵

発売日  : 2022年6月30日

販売場所 : 全国の書店・インターネット書店

定価   : 1,760円(税込)

体裁   : 四六判/224ページ

ISBNコード: 978-4-333-02873-3

URL    : https://books.kosei-shuppan.co.jp/book/b606915.html



【著者紹介】

遠藤みえ子(エンドウ・ミエコ)/釜山生まれ。6歳で倉敷へ引き揚げる。東京女子大学英米文学科卒。吉祥女子高校、都立高校で計31年間、恵泉女学園短大、東京女子大学で計17年間、非常勤講師として勤務。『スージーさんとテケテンテン』で、小川未明文学賞優秀賞を受賞。主な著書に『あじさい寮物語』(講談社)、『やなぎ通りのスージーさん』(PHP研究所)、訳書に『ハリスおばさんモスクワへ行く』(講談社)などがある。日本児童文学者協会会員。日本こどもの本研究会会員。バオバブ同人。


石井勉(イシイ・ツトム)/千葉県生まれ。作絵の作品に『オタマジャクシつかまえた!』『ふねのとしょかん』(共に文研出版)、絵本や児童書の挿し絵に「絵本 子どもたちの日本史」(全5巻、大月書店)、『きつねの童子 安倍晴明伝』(子どもの未来社)、『命のうた ぼくは路上で生きた十一歳の戦争孤児』(童心社)などがある。



【会社概要】

社名 : 株式会社佼成出版社

代表者: 代表取締役 中沢 純一

所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1

URL  : https://books.kosei-shuppan.co.jp/

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