不純物の少ない再生PSペレット化を実現 また再活用の為のリサイクルシステムを構築いたしました。
2023.11.02 15:45
株式会社石山(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:石山 幸夫)は、プラスチック製品の製造・販売企業としての責任を果たす為、素材の循環と持続可能エネルギーの利用拡大に取り組みます。
この度、製造過程で発生する廃材等を再生利用するリサイクルシステムを構築し、運用を開始いたしました。
詳細: https://www.ishiyamapack.co.jp/showcase/seizo.html
■システム構築の背景
発泡スチロールは従来より90%以上の高リサイクル率で、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクル等に再利用されております。
しかし、原料ペレットへの再生については容器に残留するラベルなどの異素材の混入、魚箱などに使用した後の臭気の残留などの除去などが難しいことが課題でありました。
そこで当社工場では日々の生産の中で発生する加工後の端材や、破損した製品等から食品容器に使用されるグレードおよび、白色の製品のみを回収し、ペレットに再生出来る専用ラインを処理業者様のご協力の元、確立しました。不純物の少ないとてもクリーンな再生PSペレットです。
株式会社石山 リサイクルシステムソリューション
■「株式会社石山 再生PSペレット原料」の特長
1.不純物が少ない
当社工場の加工時に発生する端材や不良品となった製品を回収し、再度溶解・ペレット化しています。
そのため、ラベル端や容器の汚れなどの不純物の少ない、クリーンな再生PSペレットになります。
(※食品グレードとしての使用はできません。2次包装容器としてご使用いただけます。)
二次加工時に発生する端材や破損品を回収
左:一般的な再生PSペレット 右:当社再生PSペレット
2. 発泡スチロール成型品への再生が可能
当社の再生PSペレットを、再び発泡スチロールへ再生利用するリサイクルシステムを構築いたしました。本システムの過程で製造された再生発泡スチロール原料を使用した、発泡スチロール成型品の製造も可能になりました。
発泡スチロール成型品に求められる性能の一つとして、断熱性能があります。
再生発泡スチロール原料と、通常の原料で製造した製品を比較する保冷性能試験を実施したところ、
通常原料品が若干性能値としては上回るものの、時間差は40分未満だったことから、通常原料に近い保冷性能を保持することが可能です。当社では自社内に恒温試験可能な設備を有し、お客様の使用条件に合わせ、性能値試験の実施も可能です。
左:通常原料使用 右:再生発泡スチロール原料使用
保冷試験データ
■その他の取り組み
JEPSAのリサイクル拠点「エプシー・プラザ」として、発泡スチロール減容機1台を保有し、工場内での使用済み発泡スチロールなどを溶融し、リサイクルを行う活動に積極的に取り組んでいます。上記リサイクルシステムの運用と合わせ、リサイクルによる素材の循環と持続可能なエネルギー利用に取り組んでまいります。
■会社概要
商号 : 株式会社石山
代表者 : 代表取締役社長 石山 幸夫
本社所在地: 東京都墨田区菊川2丁目13番9号
設立 : 1968(昭和43)年1月
事業内容 : 発泡スチロール製品の製造・販売
資本金 : 1億円
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