“おもちゃ×ダイバーシティ”子ども主体で考える 新しいおもちゃのアイデア創出プロジェクト、始動
ダイバーシティの視点を取り入れる「子どもPeopleプロジェクト」
2023.10.24 12:15
一般社団法人チャレンジドLIFE(所在地:滋賀県草津市、代表:畠中 直美、以下 チャレンジドLIFE)は「ダイバーシティコミュニケーター」として、「多様なあり方」や「違い」が尊重される社会をめざし、様々な個人、企業、団体、学校とのコラボレーションで、未来の可能性を広げる活動に取り組んでいます。
その一つとして、乳幼児向けおもちゃの企画開発・販売を行うピープル株式会社(本社:東京都中央区、代表:取締役兼代表執行役 桐渕真人、以下 ピープル)とともに、AIC国際学院京都(所在地:京都市下京区)初等部の1年生の子どもたちと新しいおもちゃのアイデアを考える「子どもPeopleプロジェクト」に参画しています。
●「子どもPeopleプロジェクト」について
ピープルでは、昨年4月に「子どもの好奇心がはじける瞬間をつくりたい!」というパーパスを制定されました。現在このパーパスに沿って、新プロジェクトが次々と立ち上がっています。
その中で『子どもたちが好奇心ドリブン(起点)で、社会にインパクトを与えていけるような場をつくりたい!』という思いのもと立ち上がったのが「子どもPeopleプロジェクト」です。
ピープルでは、子どもたちが成長の過程で自分の好き=好奇心に素直でいられない要因のひとつに、「ジェンダーバイアス」があると捉え、昨年より「おもちゃとジェンダー」というテーマについて、子どもたちと一緒に継続的に向き合う取り組みを行っています。
チャレンジドLIFEは、子どもたちとのコミュニケーションのなかでジェンダーを含む様々なダイバーシティの視点を取り入れるために、「ダイバーシティコミュニケータ―」として本プロジェクトの企画・運営に参画しています。
● コラボ授業「おもちゃはつめいMISSION」について
2023年7月に京都市下京区のAIC国際学院京都 初等部1年生の子どもたちに向けて、子どもPeopleプロジェクトメンバーによるコラボ授業「おもちゃはつめいMISSION」を実施しました。
「まだ誰もつくっていない、売られていないおもちゃ」「男の子だけ、女の子だけ、ではなく、誰でもみんなが遊びたいというおもちゃ」という2つの条件をもとに、子どもたちが主体でアイデアを考えました。
授業風景1
授業風景2
<ダイバーシティについて、子どもたちと対話を重ねる>
対話1
対話2
チャレンジドLIFEがミッションパートナーを務める日揮パラレルテクノロジーズ株式会社の副社長で、パラテコンドーの日本代表選手、阿渡 健太さんにも授業に参加いただきました。生まれつき右の肘から先、左の手首から先がない阿渡さんとの出会いは、子どもたちのおもちゃアイデアの発想に大きな影響がありました。
<アイデアのアップグレード>
初回授業後の夏休みには、実際におもちゃ屋さんで売られている商品を観察し、2つの条件を意識しながら商品名・対象年齢・どのように遊ぶのかがわかるポスターを作成。身近な人へのインタビューを重ね、アイデアをアップグレードするという課題に取り組みました。
<投票→さらなるブラッシュアップ>
子どもたちから出てきたおもちゃアイデアについて、子どもたち自らがプレゼンした動画や写真をみて、ピープルの登録モニターさんなど全国の子どもたち約100人に投票をしてもらいました。
投票
選ぶ側の子どもたちも真剣!5歳から中学生まで投票に参加してもらいました!
9月に実施した授業では、得票数の多かった3つのアイデアを発表!子どもたちがチームに分かれ、その3つのアイデアをさらにブラッシュアップ。そこから、どのように世の中に伝えるか?という『おもちゃリリース ミッション』に発展し、チームでアイデア発表に取り組みました。
発表1
発表2
【子どもたちが考え、子どもたちが選んだ!おもちゃアイデア3案をご紹介】
(1) 「レインボーガチャガチャ」
・ねだん :5,000えん
・ねんれい:5さいから
アイデア1
(2) 「ガッカコーロ」
・ねだん :40,000えん
・ねんれい:3さいから120さいまで
アイデア2
(3) 「きみとあける」
・ねだん :2,890えん
・ねんれい:2さいいじょうはみんなあそべる
アイデア3
<おもちゃはつめいMISSIONから見えた、子どもたちの視点>
子どもたちがアイデアを出し、子どもたちが選んでくれた3つのおもちゃアイデアは、どれも「ジェンダー」は基本にありつつも、「子どもでも大人でも」、「手のちからが弱い人のため」「目が見えない人のため」など、ジェンダーのみならず「誰でも・みんなで」を意識した優しい気持ちから生まれたものでした。
今回のおもちゃはつめいMISSIONに向き合う子どもたちの姿勢から、何のバイアスもない大きな視点や、実際に出会った障がいのある人、自分とは違う個性を持つ人に対する想像力や思いやりにとても驚かされました。
身近なおもちゃを通して、子どものころから当たり前に、「多様なあり方」や「違い」に触れることで、誰もが好きなことでいきいきと活躍できる社会の実現につながるアプローチになるという手ごたえを感じました。
チャレンジドLIFEはAIC国際学院京都 初等部のみなさんとの「子どもPeopleプロジェクト」に、今後も継続的に取り組んでいきます。
ピープル株式会社コーポレート広報の公式noteでは、「子どもPeopleプロジェクト」についての記事などをご覧いただけます。
https://note.com/people_pr/m/m7a7ac777969f
● AIC国際学院京都 初等部 ジョージ先生 メッセージ
本プロジェクトは、子どもたちのために子どもたちが新商品を開発する目的で、こんなおもちゃがあったらいいな!という当事者自身のアイディアをあたためているプロジェクトです。
そこに、まだ売られていないおもちゃであり、インクルーシブな社会を作ることを目的として(男の子・女の子関係なく)みんなが遊びたいと思うおもちゃであることに合意するというプロセスを加えています。
インタビューや撮影など取材に必要な支援と環境を提供するために全力を尽くします。
AIC国際学院 京都校 校長 George Kumazawa
AIC国際学院 京都校 ジョージ校長
● これからの取り組み
今回の「子どもPeopleプロジェクト」以降も、チャレンジドLIFEはAIC国際学院京都 初等部において「子どもたちの違いを活かす場づくりとは?」「多様性を認め合う環境と制服との関係とは?」など、協力企業の方々とともに取り組みを続け、「多様なあり方」や「違い」が尊重される社会を目指して活動いたします。
<これまでの取り組み事例(一部)>
*骨形成不全症をもつネパール人女性アンジャナK.C.さん&ダイバーシティプロデューサー 小嶋 美代子さんとの共同プロジェクト
ダイバーシティ講演会&対談「誰もがいきいきと活躍する未来のために」
*株式会社スマイルママさんとの共同プロジェクト
0歳児からの音楽会 親子で楽しむクリスマスJAZZコンサート ~障害がある子もない子もみんなウェルカム~
*乳幼児向け玩具メーカー ピープル様との共同プロジェクト
発達障がい児の子育て経験を活かした、ユニバーサルなおもちゃ開発プロジェクト
*オフィス家具メーカー株式会社オカムラ様との共同プロジェクト
みんなに優しい「ラクワク」オフィスって?
*ユニバーサルレストラン ル・クロ様との共同プロジェクト
ル・クロ流 働く場づくりのヒントを学ぶ!ニューロダイバーシティの実践
●会社概要/学校概要
一般社団法人チャレンジドLIFE
商号 : 一般社団法人チャレンジドLIFE(2017年9月設立、滋賀県草津市)
代表者 : 畠中 直美
事業内容 : (1) 発達障がいに関するワークショップ、セミナー、情報発信
: (2) ダイバーシティコミュニケーターとして多様性の目線から、
多くの人の生きやすさにつながる企画・サービス開発
URL : https://www.challenged-life.com
Instagram: https://www.instagram.com/challengedlife_official/
ピープル株式会社
商号 : ピープル株式会社(1982年2月設立、東京都中央区)
代表者 : 取締役兼代表執行役 桐渕 真人
事業内容: 玩具をはじめとした商品やサービスの企画開発・販売
URL : https://www.people-kk.co.jp/
AIC国際学院京都 初等部
所在地: 京都市下京区菱屋町145(堀川通七条上ル)
URL : https://aicwc.jp/kyoto/
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