「誰もが言いたいことを言える職場」になる方法を解説 書籍『何でも言える職場はどっち? 「心理的安全性」をつくる104問』が発売
職場のよくあるシチュエーションを切り取って、 二択の質問への回答と解説で構成された書籍
2023.11.22 10:00
株式会社パジャ・ポスは、「誰もが言いたいことを言える職場」になる方法を解説した書籍『何でも言える職場はどっち?「心理的安全性」をつくる104問』(著者:池本 克之)を発売しました。
書籍 画像
Z世代(1990年代後半~2012年頃に生まれた世代)が社会に出て、ビジネスの場におけるコミュニケーションの世代間格差が広がったといわれています。これは、物心がついたときからインターネットがあるのが当たり前のデジタルネイティブであるZ世代と対面や電話を重視する昭和世代の価値観の差、そのものです。
例えば、最近注目されている1on1面談をしようと上司が持ちかけても「それって、どうしても必要ですか?1対1は苦手なんですけど」とコミュニケーションを必要最低限にとどめようとするZ世代の若い部下がいるといったことです。
では、なぜコミュニケーションを避けたがるのでしょうか?その大きな要因となる心理的安全性をテーマに職場のよくあるシチュエーションを切り取って、二択の質問への回答と解説で構成された書籍『何でも言える職場はどっち?「心理的安全性」をつくる104問』(著者:池本 克之)が自由国民社(東京都豊島区高田3-10-11)から刊行されました。
心理的安全性の高い職場に象徴されるのは、「誰もが言いたいことを言える職場」です。言いたいことがあっても言えないのは、「上司に怒られるから」「同僚にバカにされるから」といった何らかの不安要素があるからなのです。例えば、効率を上げたいと考えた上司から一度に複数の仕事をこなすマルチタスクを求められたとして、「それ、苦手なんです」と言えないケースがそれです。実際は、マルチタスクよりも優先順位に沿って一つずつ要領よく仕事をした方が効率的なのに、上司からの評価を気にして、それが言えず、部下はやる気をなくし、さらに効率が落ちてしまう。それでは元も子もないわけです。
心理的安全性が確保されていない状況では、余計なことを言って面倒な展開になるより、黙って指示を待っていた方がましと考えるのはZ世代に限ったことではありません。指示待ち族が生まれる原因とも言えます。つまり、心理的安全性が保たれていない職場では、コミュニケーションの機会が少なくなり、指示を待つので生産性も落ちていくのです。これでは個人の成長も会社の業績向上もままならないと考えられます。
本書では、心理的安全性を高めるコツも紹介しています。その一つが仕事以外の話、いわゆる「雑談」をすることです。上司が部下をマネジメントするには、個人的な情報を把握することが必要です。なぜなら、部下の身の回りで起きたことは、パフォーマンスに影響するからです。そして、「そんな個人的なことを上司に言えない」と思っていることを、「雑談」として話題にすることで部下は「言ってもいいんだ」とわかり、上司は人心掌握ができるのです。「雑談」のなかで、子供が熱を出していることを知れば、早く帰らせることができるわけですから、上司と部下との信頼関係が深まります。部下は次に何か起きた際には、今までは言えなかったことを言ってくれるようになり、それが、本人のモチベーションにも影響するのです。
本書でご紹介する心理的安全性を高めるヒントが、あらゆるコミュニケーションに悩む人の一助となることを自負しております。
■著者プロフィール
池本 克之 写真
池本 克之(いけもと かつゆき)
組織学習経営コンサルタント 株式会社パジャ・ポス 代表取締役
ドクターシーラボ、ネットプライスで社長を務める。わずか4年で年商3億円を120億円にするなど、事業の成長、上場に貢献したことで「上場請負人」と呼ばれる。
現在も上場企業の社外取締役を務めながら、組織構築を主体とした経営コンサルタントとして高い評価を得ている。著書『「それでも稼ぐ人」33のルール』、『「いまどき部下」を動かす39のしかけ』(いずれも三笠書房)、『出社しなくても最高に評価される人がやっていること』(日本実業出版社)、などでAmazon1位を獲得している。
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