Webユーザビリティランキング2024 <企業サイト(PC)編>発表
様々なユーザーに最適な顧客体験を提供した企業が大幅ランクアップ
2023.12.12 12:00
トライベック株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:後藤 洋 以下、トライベック)は、「ユーザビリティランキング2024<企業サイト(PC)編>」を発表いたしました。本ランキングでは全15業界・150サイトを対象に、企業サイトにおけるユーザビリティ(使いやすさ)が担保されているかを100点満点で評価いたします。調査は2023年8月上旬から10月下旬にかけて実施いたしました。
Webユーザビリティランキング2024<企業サイト(PC)編> トップ10
調査結果の概要
近年、デジタル市場におけるAIの台頭はめざましく、ChatGPTをはじめとしたAIチャットサービスなどの普及によってユーザーの情報取得手段がさらに広がり、知りたい情報をスピーディに享受できるようになりました。しかし、情報の確実性や信頼性を重視したいユーザーにとっては、引き続き企業のオウンドメディアが貴重な情報源の一つとなるでしょう。
能動的な情報探索が基本となる企業サイトにおいて、ユーザーが目的とする情報をスムーズに取得するためには、Webサイトにおける最適なユーザビリティの実現が重要となります。
今回実施した調査におけるユーザビリティランキングスコアの平均スコアは、76.23(昨年:75.05点)となり、昨年比で1.18ポイント上昇していることから、対象企業全体でWebサイトのユーザビリティを向上させる動きのある調査結果となりました。
ランキングトップには昨年トップの大日本印刷を抑え、J:COMがランクイン。リニューアルによる全体的なスコアアップに加え、チャットをはじめとしたサポートコンテンツが他社よりも優れているという点が、トップに躍り出た要因であると考えられます。
また、三菱自動車(昨年78位、今回13位)やセブン‐イレブン(昨年127位、今回48位)はフルリニューアルにより大幅にスコア/順位が上昇。主要ページの構造を見直し、ユーザーニーズに沿った情報・導線の配置を行ったことがユーザビリティの向上につながりました。
評価基準の改定ポイント
今年度のユーザビリティランキングでは、社会全体でのウェブアクセシビリティ向上を推進しているデジタル庁の動きや、2024年4月1日から施行となる障害者差別解消法の改正(民間事業者による障害のある人への合理的配慮の提供義務化)を受け、アクセシビリティを考慮し全体のユーザビリティ向上に繋げているか、という視点で判定を行う項目を新たに加えました。
また新たな試みとして、今年度はデジタル市場のみならず世間のトレンドを席巻したChatGPTを用いてのカスタマージャーニー設定を行い、より精度の高いジャーニーを軸とした評価を行いました。
今回刷新した評価項目に見られる傾向と各社の取り組み
1.アクセシビリティを考慮したサイト構造
スマートフォンなどの普及によって場所や時間を選ばないインターネット利用が可能となり、特にオウンドメディアにおける企業と生活者の関係構築の面では、「ユーザーの利用環境を問わず企業サイトが快適に利用でき、スムーズに情報取得ができる」という点が重視されるようになってきました。
また、デジタル庁の取り組みや障害者差別解消法の改正などの動きにより、今後さらに多様なユーザーの利用を考慮した企業サイトの提供が求められます。
「拡大した文字が適切に表示される」「自動スライドのカルーセルに一時停止ボタンを用意している」など、障害のある人だけではなく、さまざまなデバイス、さまざまな環境で利用するすべての人が平等に利用しやすいWebサイトを提供し、全体としても質の高いユーザビリティを実現している企業として、大日本印刷や三井住友海上などが挙げられます。
2.カスタマージャーニーに沿った情報の十分な提供
カスタマージャーニーとは、ユーザーがサイトへ来訪し、情報取得したのちに購入やお問い合わせをするまでの過程を捉え、可視化したものです。本調査ではトライベックが定めた企業ごとのカスタマージャーニーをもとに、ユーザーがサイト内で情報を取得し、最終的にお問い合わせなどのアクションをスムーズに達成できるかという点を評価します。
今年度はトライベックのこれまで培った知見とChatGPTを掛け合わせることで、より具体的なカスタマージャーニーを設定しました。
大同生命のサイトは、トップページからの下層ページへの誘導や、情報取得におけるサイト内回遊など、ユーザーがアクションを起こしやすいような導線設計を実現しており、既存契約者や新規法人/個人など、あらゆるカスタマージャーニーを想定したWebサイトになっております。
<企業サイト(PC)編>評価対象
「総合電機・ITサービス」、「精密機器・電子部品」、「IT・情報通信」、「機械・部品メーカー」、「自動車・自動二輪」、「医薬品」、「化学・繊維」、「鉄鋼・金属・材料」、「銀行・クレジットカード」、「証券・保険」、「商社・流通・小売」、「食品・飲料・生活用品」、「建設・不動産・住宅」、「鉄道・運輸」、「電力・ガス・エネルギー」の15業界、主要企業150サイト。
評価方法
トライベック・ブランド戦略研究所のユーザビリティ診断プログラムを用いて、「A.アクセス性」、「B.サイト全体の明快性」、「C.ナビゲーションの使いやすさ」、「D.コンテンツの適切性」、「E.ヘルプ・安全性」の5つを評価軸におき診断を実施。
<参考資料>
企業サイト(PC)トップ10 ※()内は前年順位
順位 企業/サイト名
1.(3)J:COM
2.(1)大日本印刷
3.(2)清水建設
4.(16)松井証券
5.(5)大同生命
6.(9)UQコミュニケーションズ
7.(11)三井住友海上
8.(4)明治
9.(27)中部電力
10.(8)au
企業サイト(PC)業種別トップ10 ※()内は前年順位
順位 業種名
1.(1)情報通信
2.(2)証券・保険
3.(4)精密機器・電子部品
4.(6)機械・部品メーカー
5.(3)食品・飲料・生活用品
6.(5)鉄道・運輸
7.(13)総合電機・ITサービス
8.(9)商社・流通・小売
9.(7)鉄鋼・金属・材料
10.(8)自動車・自動二輪
◎主要企業150サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
URL:https://brand.tribeck.jp/usability/
◎主要企業150サイトのランキング結果の詳細をまとめた冊子・データ販売サービスを始めました。詳細はこちら
URL:https://brand.tribeck.jp/research_service/usability_communications/plan.html
◎「Webユーザビリティランキング2024<企業編>調査報告オンラインセミナー」を開催いたします。
セミナーの詳細についてはこちら
URL:https://www.tribeck.jp/event/webinar/20240118/
【会社概要】
会社名 :トライベック株式会社
所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階
代表者 :代表取締役社長 後藤 洋
設立 :2001年9月4日
資本金 :3億1千万円
事業内容:デジタルマーケティング支援事業、DXプラットフォーム事業、エクスペリエンスマネジメント事業、メディア/広告代理事業
【本調査に関するお客様からのお問い合わせ先】
トライベック株式会社 トライベック・ブランド戦略研究所所長 長谷山
TEL:03-5413-0177 / FAX:03-5413-0178 / E-MAIL:mail@tribeck.jp
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