IaaS型クラウド環境構築ソフトウェア Wakame-vdc 最新版をリリース

商用パブリッククラウドで実利用されている機能群を搭載、無料で公開

株式会社あくしゅ(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:山崎 泰宏)が代表を務めるWakame Software Foundation (WSF)は、クラウドコンピューティング基盤であるWakame-vdcの最新版v13.08を無償でリリースしました。オープンソースとして公開され、提供ライセンスはLGPL3となっています。

製品ロゴ
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Wakame-vdc
https://github.com/axsh/wakame-vdc


■Wakame-vdcはIaaS型のクラウド環境を実現するためのソフトウェア
Wakame-vdcは、米アマゾンの「Amazon EC2」のようなサーバーの自動準備などが可能なIaaS型のクラウド環境を実現するためのオープンソースソフトウェア(OSS)です。開発は2009年末から行われており、今年で4年目のOSSです。同時期の同様のものとしては、OpenStackやCloudStackなどがあります。

Wakame-vdcの最大の特長は、ソフトウェア名にもなっているVirtual Data Center (VDC)のコンセプトに基いている点です。VDCは、データセンター内部にあるコンピュータ資源全てを仮想化し、ポータビリティを持たせて扱いやすくします。これがシステム開発と運用の俊敏性を向上させます。例えば、サーバーの自動準備やバックアップ、他データセンターへの転送と起動、物理ネットワークの変更を伴わずに、任意のネットワーク構成を組むことができるようになります。これまで人手で行われてきた時間のかかる仕事を、ソフトウェアによって効率的に処理することができます。

現在のVDCは、サーバーの仮想化だけではなく、ネットワークの仮想化をも実現します。Wakame-vdcには、エッジネットワーキングの先進的なアーキテクチャに、OpenFlowを活用、オーバレイ型の仮想ネットワークが組み込まれています。


■機能アップデート(前回発表時v11.06からの追加機能)
Wakame-vdcは、2010年4月の初版リリース以降、現在に至るまでに、いくつもの事例が出てきております。それぞれの利用企業様からフィードバックをいただきながら、現場で望まれる実用的な追加機能の開発を共に行ってきました。2013年8月30日にリリースした最新版v13.08は、WSFが前回公式にアナウンスした2011年版から、以下に記載している多くの機能が追加されています。

- ロードバランサーサービス
- サーバーのバックアップ機能
- サーバー監視 (Zabbix)
- メッセージ監視 (Fluentd)
- サーバーへのディスク追加機能
- サーバーに対するグローバルIPアドレスの付け替え
- 別拠点のデータセンターへのサーバー移行機能
- メッセージ通知機能 (emailなど)
- リソース使用上限の制御
- 仮想ネットワーク (OpenFlow/Trema/Open vSwitch)
- 仮想ストレージ (IndelibleFS)
- rpmによるインストール

これらの機能は、プライベートクラウド、及び商用のパブリッククラウドを実現するためには必要不可欠なものです。Wakame-vdcが実用段階にあることを示す重要な機能ラインナップとなっております。
これらの機能を含め、Wakame-vdcは、どなたでも無料でダウンロードし、活用することができます。


■代表的な利用企業様
公表が可能な、国内の利用企業様として下記5社様がいらっしゃいます。
交渉中の利用企業様や、海外のお客様含め、今後も増えて行く予定です。

- 国立情報学研究所様(プライベートクラウド)
- 九州電力様(プライベートクラウド)
- 大手メーカー様(顧客向けWebシステムの基盤として)
- NTTPCコミュニケーションズ様 WebARENA VPSクラウド(パブリッククラウド)
- 京セラコミュニケーションシステム様 GreenOffice Unified Cloud(パブリッククラウド)


■今後の展開
WSFでは、Wakame-vdcへの高い開発力を背景に、今後もソフトウェアによるノウハウの共有と、ニーズ収集、迅速な機能開発を継続してまいります。今すぐに使える、実績のあるクラウドコンピューティング用ソフトウェアを提供していきます。

今後は、開発と運用を極限まで効率化し、DevOpsに欠かせない基盤として成長をさせていきます。サーバーのバックアップ機能のように、Wakame-vdcに標準で備わっている機能をご利用いただくことで、開発時の設計や実装が不要になり、工数の削減につながります。また、運用時においても、その機能を使うだけで良くなるため、運用品質の安定化にも貢献できます。Wakame-vdcを繰り返し様々な案件でご利用いただくことで、開発効率と運用の品質を、向上させていくことが可能になります。


■ダウンロード
下記サイト(Github)のリポジトリでソフトウェアを公開しております。
ご興味のある方は、無償でソースコードをダウンロードしてお試しいただくことが可能です。
https://github.com/axsh/wakame-vdc


■WSFについて
2011年に設立された、現在21社が参加するWakame-vdcを活用したビジネス向けコミュニティ(任意団体)です。現在代表は、メインのソースコードを開発している株式会社あくしゅが執り行っております。
クラウド環境構築ソフトウェアを、ゼロからスクラッチで全て開発をし、オープンソースとして公開しております。なおかつ、商用パブリッククラウドまで展開、運用できている団体は、国内ではWSFだけです。


■WSF代表 株式会社あくしゅ について
商号  : 株式会社あくしゅ(Axsh Co.)
代表者 : 代表取締役 山崎 泰宏
所在地 : 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-24-3 第一梅村ビル6F
設立  : 2006年7月20日
事業内容: クラウドコンピューティング向け基盤技術の開発・運用
資本金 : 1,000万円
URL   : http://axsh.jp

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