【岡山理科大学】バードストライク防止で関西3空港に「バードソニック」試験設置
理大の研究力で日本の空の玄関口を守る!
2024.03.04 13:00
岡山理科大学教育推進機構の辻維周(まさちか)教授が開発に協力している高周波音による鳥獣害抑止装置「バードソニック」が3月1日、航空機へのバードストライクを防ぐため、関西国際空港など関西3空港に試験設置されました。3空港を管理する関西エアポート株式会社は「今後1年間検証し、効果を見て本格的に設置したい」としています。
設置したのは関西国際空港(関空)と大阪国際空港(伊丹)、神戸空港。関空では2本の滑走路のうちA滑走路(長さ3,500㍍、幅60㍍)の中央付近海側に100㍍の間隔で2基設置。1基につきスピーカーセットが4つずつ方向を替えて取り付けられています。各スピーカーからは上下左右各100度の範囲で、150~200㍍到達する高周波が、“慣れ”に対応するためさまざまなパターンで発射されるため、辻教授は「この2基で広範囲にわたって鳥の飛来を抑止できるはず」としています。
伊丹と神戸にも同様に滑走路中央付近の滑走路わきに2基が設置されました。
この日、関空では辻教授と、装置を開発した山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」の渡邊孝夫さんが滑走路から約100㍍離れた緑地帯に鉄製の支柱を立てて、電源用のソーラーパネル、バッテリー、バードソニック本体とスピーカーなどを手際よく取り付けていきました。頻発するバードストライクは日本の空の玄関口の安全に直結する問題だけに、大勢の報道関係者が取材に詰めかけました。
関西エアポートによると、鳥がエンジンに衝突するなどするバードストライクは2023年度(2月23日まで)に関空で22件、伊丹で18件、神戸で9件発生。重大事故にもつながりかねないだけに、空砲や爆音機で鳥を排除していますが、担当者は「人間がパトロールするにも限界があり、アイデアを模索していた。他空港(萩・石見、喜界島、屋久島)で効果を上げていると聞いたのでバードソニックの試験設置を決めた。省力化が図れ、より強い対策として期待している」としています。
辻教授によれば、バードソニックの周波数帯は10㌔㌹~30㌔㌹で調整。鳥の種類によって効果が違うため、当面はシギ、ヒバリに合わせているそうです。辻教授は「効果が出るまで1週間から1カ月は必要。少しずつ減らしていって8割から9割の抑制を狙っている」と話しています。
設置したのは関西国際空港(関空)と大阪国際空港(伊丹)、神戸空港。関空では2本の滑走路のうちA滑走路(長さ3,500㍍、幅60㍍)の中央付近海側に100㍍の間隔で2基設置。1基につきスピーカーセットが4つずつ方向を替えて取り付けられています。各スピーカーからは上下左右各100度の範囲で、150~200㍍到達する高周波が、“慣れ”に対応するためさまざまなパターンで発射されるため、辻教授は「この2基で広範囲にわたって鳥の飛来を抑止できるはず」としています。
伊丹と神戸にも同様に滑走路中央付近の滑走路わきに2基が設置されました。
この日、関空では辻教授と、装置を開発した山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」の渡邊孝夫さんが滑走路から約100㍍離れた緑地帯に鉄製の支柱を立てて、電源用のソーラーパネル、バッテリー、バードソニック本体とスピーカーなどを手際よく取り付けていきました。頻発するバードストライクは日本の空の玄関口の安全に直結する問題だけに、大勢の報道関係者が取材に詰めかけました。
関西エアポートによると、鳥がエンジンに衝突するなどするバードストライクは2023年度(2月23日まで)に関空で22件、伊丹で18件、神戸で9件発生。重大事故にもつながりかねないだけに、空砲や爆音機で鳥を排除していますが、担当者は「人間がパトロールするにも限界があり、アイデアを模索していた。他空港(萩・石見、喜界島、屋久島)で効果を上げていると聞いたのでバードソニックの試験設置を決めた。省力化が図れ、より強い対策として期待している」としています。
辻教授によれば、バードソニックの周波数帯は10㌔㌹~30㌔㌹で調整。鳥の種類によって効果が違うため、当面はシギ、ヒバリに合わせているそうです。辻教授は「効果が出るまで1週間から1カ月は必要。少しずつ減らしていって8割から9割の抑制を狙っている」と話しています。
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