モンタビスタ、CGX 5.0 を発表  組込み向け、AI対応 セキュア・バイ・デザインの Linux(R)プラットフォーム

プラットフォームのセキュリティ強化にむけて、MontaVistaは次世代Linux製品となるCGX 5.0 (Carrier Grade eXpress) Linuxを発表しました。新しいCGX 5.0は、Linux kernel 6.6、Yocto Project 5.0をベースとし、セキュア・バイ・デザインの原則だけでなく、広範なAI機能を組み合わせたLinuxの最初のリリースとなります。



カリフォルニア州サンノゼ、2024年4月9日(現地時間発) -- 商用 Embedded Linux(R)ソリューションの先駆者であるMontaVista(R) Software, LLCは、Linuxライセンス製品の最新バージョンであるCGX5.0を発表しました。第15世代となるこの画期的なキャリアグレードLinux製品ラインは、一連の高度なセキュリティ機能とアップデートが取り込まれ、セキュアで信頼性が高く、革新的な組込みシステム開発を実現するというモンタビスタによるコミットメントを表しています。

「Yocto Project 5.0 LTS リリース」および「Linux kernel 6.6 LTS」による堅牢なプラットフォームに基づいて作成されたCGX 5.0は、キャリアグレードの名前を冠し商用サポートを備えた、幅広い組込みアプリケーション開発用に設計されたLinux ディストリビューションです。MontaVistaでは各製品に対し10年以上のセキュリティ・メンテナンスとサポートをお約束しており、お客様に信頼いただける長期的な価値の提供により業界をリードし続けています。



■強化されたセキュリティおよびコンプライアンス機能

・セキュア・バイ・デザイン:CGX 5.0 は、MontaVistaによるセキュリティファーストのアプローチを強化し、すぐに利用可能なセキュア構成を標準で提供します。これにより、すべてのCGX向けボードサポートパッケージ(BSP)に対し利用開始当初から脆弱性が強化されます。


・包括的CVE/SBOM管理:MontaVistaによる堅牢なCVE管理機能が拡張され、標準でソフトウェア部品表(SBOM)生成機能が導入されました。この重要な機能は、サプライチェーンのセキュリティに関する業界のベストプラクティスに合わせ、コンポーネントの信頼性とコンプライアンスを透過的に管理するのに役立ちます。


・セキュリティコンサルティングと認証サポート:MontaVistaによるMVSecureサービスは、お客様によるEUサイバーレジリエンス法、米国サイバーセキュリティに関する大統領令、サイバートラストマークなどを含む最新のサイバーセキュリティ認証および基準への準拠を達成できるよう開発されました。この一連のサービスにより、セキュアブート、SELinux構成、および包括的なLinux整合性管理が容易になります。



■次世代組込みシステムのAI対応

CGX 5.0では、ますます需要が高まる組込みシステムにおけるAIと機械学習の機能をサポートするように設計されています。CGX 5.0は、GPUとTPUの最適化されたサポートを組み込むことで、幅広い組込みプラットフォームにわたりAIへの対応を可能にします。これにより開発者は、インテリジェントエッジコンピューティングデバイスから複雑な産業システムに至るまで、高度なAI機能を自社のソリューションにシームレスに統合でき、AIアルゴリズムによる効率的で強力な処理が保証されます。



■CGX 5.0の主な機能とメリット

・広範なアーキテクチャとベンダーサポート:CGX 5.0は、x86-64、ARMv7、ARMv8、PowerPC、RISC-Vなどのアーキテクチャにわたって、半導体ベンダーの主要なBSPを引き続きサポートし、組込みシステム開発に関連する広範囲な分野で適用性を広げます。


・システムライフサイクル管理の強化:より強化されたOTAアップデート機能と、CGX SDKビルドシステムにシームレスに配信されるCVEパッチの継続的なストリームにより、CGX 5.0は、導入されたシステムのライフサイクル全体にわたるメンテナンスとセキュリティを簡素化します。


・OpenCGX エコシステム拡張:OpenCGXのエコシステムにより、開発者はトライアルBSPとCGXの評価にアクセスできるようになり、組込みコミュニティ内でのイノベーションとコラボレーションが促進されます。


・ハード リアルタイム/GNU GPL処理を備えた組込みコア:CGX 5.0には、お客様とともに20年以上にわたり磨かれてきた核心的な組込み機能セットが含まれています。これには、ハードリアルタイムレイテンシー応答時間サポートや、GPLv3といった不要なオープンソースライセンスを排除するための構成オプションを使用してGPLへのコンプライアンスを管理する機能などが含まれます。



■セキュアな組込みLinuxソリューションの新たなベンチマーク設定に向けて

MontaVista製品管理担当Vice PresidentであるIisko Lappalainenは次のように述べています。

「CGX 5.0を市場に導入する際、我々は組込み分野のエコシステムに、安全かつ信頼性の高いソリューションを提供することに引き続き重点を置いています。

CGX 5.0の高度なセキュリティ機能、強化された組込みコア機能セット、およびAIへの対応は、お客様の複雑なニーズに対処するという当社の揺るぎない取り組みを示しています。開発者や企業の皆様には、CGX 5.0が組込みプロジェクトをどのように変革し、安全性、準拠性、将来性を確保できるかを検討していただくことをお勧めします。」


CGX 5.0は本日より早期アクセスによる試行が可能で、一般提供開始を2024年第4四半期に予定しています。ご興味のある方は、 https://www.mvista.com/ より、CGX 5.0が組込みプロジェクトをどのように高速化できるかについて是非ご検討下さい。


当リリースに関するご質問は、当社ホームページからお問い合わせをお願いいたします。

URL: https://www.mvista.com/jp/contactus


Linuxの課題と解決策については、以下のページで詳しくご紹介しています。

https://mvista.jp/

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■米国MontaVista Software, LLCについて

MontaVista Software, LLC は、組込みLinux商用化のリーダーです。MontaVistaは20年以上にわたり、商用品質、統合、ハードウェアの有効化、専門家によるサポート、MontaVista開発コミュニティの専門家リソースを追加することで、組込み開発者がオープンソースを最大限に活用できるよう支援してきました。

MontaVistaのお客様は、市場投入までの時間の短縮、競争力の高いデバイス機能、総コストの削減といったメリットを享受できます。

MontaVistaの詳細については、 https://www.mvista.com/ をご覧ください。


当報道資料は、2024年4月9日(現地時間)にMontaVista Software, LLCが発表したプレスリリースを参考にしています。詳細については、 https://mvista.com/en/about_press/ (英語)をご覧ください。



MontaVista(R)は、MontaVista Software, LLCの登録商標です。

Linux(R)は、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。

その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。

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