芝浦工業大学、イタリア・ラクイラ大学と 大宮キャンパスをモデル地区にした高機能車いす開発ワークショップを実施
~グローバルな視点で社会問題を解決できる技術者の育成をめざす~
2013.10.10 18:00
芝浦工業大学(東京都江東区豊洲/学長 村上 雅人)のシステム理工学専攻の大学院生が、9月21日~10月5日の約2週間、本学の協定校であるイタリア・ラクイラ大学の学生と、芝浦工業大学大宮キャンパスをモデル地区に設定した「高機能車いす」の開発に向けたワークショップを行いました。
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現地調査を経てコンセプトについて考える様子
両校の学生にとって、使用する国の環境や状況の違いなどを理解しながら、それに合わせて柔軟に対応するアイデアを発想し、形にするというトレーニングの場となりました。また、他国の学生とのディスカッションを通じて、将来世界でものづくりを行う際に必要な視点や考え方を得る機会となりました。
ラクイラ大学とは1998年に海外協定を結び、交換留学、交換授業(単位認定)などを行いながら積極的な交流を行っています。なお、このプログラムは、文部科学省の「地域イノベーション戦略支援プログラム(※)」の一環として行われ、昨年度はラクイラ大学にてイタリアの中心街をモデル地区に、今年は芝浦工業大学で大宮キャンパスをモデル地区にしたワークショップを行い、これが2回目の開催となります。
ワークショップでは、両校の学生ら計20名を4グループに分け、「大宮キャンパスで利用しやすい車いす」の開発提案を行いました。ラクイラ大学の学生は、今年より運用がスタートした芝浦工業大学国際学生寮で生活をしながら大学に通い、現地調査・コンセプトの考案・CADを用いたモデリング・シミュレーションまでを行いました。学生たちは、国や環境の違いを互いに理解し合いながら、使い手に合わせたものづくりを体験しました。
段差やスロープに対応できるホイールの設計や、夜道を明るく照らすためのLEDライトの設計、コスト削減に向けたソーラーパネルの設置、軽量化のための素材の提案など、さまざまな面から議論を行い、最終日にはコンペティション形式で、英語でのプレゼンテーションを行いました。
グローバル化が進む中で、学生たちは将来間違いなく世界を相手に仕事をすることになります。今後も芝浦工業大学では、単に英語を学ぶだけでなく、実学を通して実践的に学び、技術的なコミュニケーション能力を高めるプログラムを継続して実施することで、国際的に活躍できる技術者の育成をめざしていきます。
※地域イノベーション戦略支援プログラムとは
地域イノベーションの創出に向けた地域の主体的かつ優れた構想に対して、関係府省の施策を総動員して支援するため、経済産業省及び農林水産省と連携して、「地域イノベーション戦略地域」の選定を行い、選定した地域に対して、文部科学省がソフト・ヒューマンを重視した支援を行うもの。芝浦工業大学は2011年度に採択された。
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