Cente Wi-Fi6ミドルウェアの提供を開始
2024.06.13 10:00
組込み開発ブランド「Cente」を提供しているDMG MORI Digital株式会社(本社:札幌市厚別区、代表取締役社長:鈴木 祐大)とNEXT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松場 清志)は、2024年6月より、NXP(R) Semiconductors( https://www.nxp.com/ )が提供するWi-Fiチップセット“IW611/IW612”に対応したドライバ・ミドルウェアの提供を開始します。
昨今の組込み機器開発では、IoTに対応する機器開発のみならず、生活空間におけるワイヤレス化の潮流は非常に強く、Wi-Fiに代表される無線LAN機器の開発要求が非常に高まってきております。
これまで「Cente」ではCente TCP/IPv4との組み合わせで動作するWi-Fi4用のドライバ環境を提供しておりましたが、市場におけるWi-Fi6需要の高まりを受け、新たにWi-Fi6対応のチップセット“NXP IW611/IW612”用のドライバ環境を提供いたします。NXPが提供するSDKを国内で稼働数が多いμITRON環境に対応することで、無線LAN対応機器の開発を支援いたします。
対応するモジュールとしてはu-blox社の“MAYA-W2”(SDIO I/F)を皮切りに、今後、対応モジュールを拡充していく予定です。
また、アジャイル開発でのスモールスタートという開発環境の変化に対応するため、2023年8月にリリースした新たなライセンス形態「Cente PoCライセンス」でのご利用も可能です(*1)。
無線LANの搭載をご検討されている方々におかれましては、どうぞ、PoCライセンスでの試行も併せCente ミドルウェアをご検討ください。
■NXPジャパン株式会社 マーケティング統括本部 本部長 大嶋 浩司氏コメント
近年、様々なアプリケーションにおきまして、IoT化によりWi-Fiの搭載が増えております。Wi-Fiのスペックとして、スピードだけでなく、接続性、信頼性、低消費電力、低レイテンシー、及びセキュリティ強化に対応したWi-Fi6が求められています。
当社はエンベデット・コネクティビティに注力しており、Wi-Fi6、Bluetooth(R) 5.2、802.15.4をサポートする業界初のモノリシック・トライラジオファミリであるIW611およびIW612をはじめ、多様なアプリケーションやユースケースに合う製品群を用意し、多くのお客様が抱えている無線の問題を解決するソリューションを提案しております。
この度、「Cente」に当社Wi-Fi対応ソフトウェアが組み込まれることにより、開発者様は、容易に・短期間にWi-Fi対応機器が開発できるようになり、「Cente」が多様なアプリケーションに広がっていくことを期待します。
■ユーブロックスジャパン株式会社 カントリーマネージャー 入山 鋭士氏コメント
昨今のIoT市場の拡大に伴い益々、Wi-Fi機能の搭載需要が広がっており、「Cente」にNXP Wi-Fi対応ソフトウェアが組み込まれることは、ユーザーにとってさらなる利益をもたらすと思います。
当社としては、“IW611/IW612”を当社モジュール(MAYA-W2シリーズ)に搭載し、モジュールで取得可能な各種認証を取得し、ユーザーに提供させていただくことにより、今回の協業に微力ながらご協力させていただく所存です。
※ユーブロックスについて
ユーブロックス(SIX:UBXN)は、あらゆるものの位置を確実に特定する半導体チップ、モジュール、およびIoTサービスを提供しています。当社の最先端ソリューションは、未来の自動車とモノのインターネットのためのイノベーションを推進しています。スイスのタルウィル(チューリッヒ)に本社を置き、1,400名のエキスパートを擁するグローバル企業として、お客様が正確でスマート、かつ持続可能な未来を実現するためのソリューションの構築に努めています。
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【Centeについて】
Centeは、組込みマイコンが搭載された様々な電子制御機器・情報通信機器などを開発する機器メーカー、開発技術者向けの組込みミドルウェアで、DMG MORI DigitalとNEXTとの共同ブランドです。高度な技術や信頼性を必要とする組込み開発現場で培われた多くのノウハウを「機能モジュール」として切り出し、多くのプラットフォームで動作できるようにパッケージングしたミドルウェアを提供しています。発売開始以来、今までに約1,000プロジェクト、3,000ライセンス以上を出荷し、様々な電子機器で動作しています。
【DMG MORI Digital株式会社について】
DMG MORI Digital株式会社は1980年、北海道大学発のベンチャー企業「株式会社ビー・ユー・ジー」として札幌に設立されました。2008年10月には株式会社森精機製作所(現 DMG森精機株式会社)と資本・業務提携を行い、2023年1月には「DMG MORI Digital株式会社」に社名を変更、「Cente」開発など組込み通信機器開発や工作機械制御技術の研究・開発を中心に事業を展開しています。
DMG MORI Digital株式会社の詳細は、 https://www.dmgmori-digital.co.jp/ をご覧ください。
【NEXT株式会社について】
NEXT株式会社は、組込み開発に必要なデバッガ、コンパイラなどの開発ツール、リアルタイムOSやミドルウェア、デバイスドライバの提供を行う組込み事業と、ICTサービス事業、エンジニアリングサービス事業を行うITbookグループの企業です。長年にわたる組込みツール事業、ミドルウェア事業を通じて国内600社以上の取引実績を有し、機器メーカー、開発ベンダーのお客様にワンストップでサービスを提供しています。
NEXT株式会社の詳細は、 https://nextkk.co.jp/ をご覧ください。
*1 月額20,000円/1ライセンス(最低3ヶ月~)という低価格にてPoC開発を通じてスモールスタートが可能です。
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