フッ素樹脂に代わる非フッ素系高潤滑コーティング新製品 「FFLCシリーズ」提供開始 ~環境に配慮しつつ、優れた潤滑性能を実現~
2024.07.10 10:00
株式会社吉田SKT(名古屋市西区、代表取締役社長:垣内 和也)は、2024年7月10日、新たに開発した非フッ素系高潤滑コーティング「FFLCシリーズ」に最新品番2種類を加えて、正式にリリースしました。FFLCシリーズは、PFASフリーで環境に配慮した製品であり、従来のフッ素樹脂コーティングを超える性能を持つことが期待されています。
製品情報URL: https://www.y-skt.co.jp/magazine/product/guide-fflc/
■提供背景
持続可能な社会の実現に向けて、材料技術にも新たな要請が寄せられています。これまで工業製品の潤滑コーティングとして広く使用されてきたフッ素樹脂は、その優れた性能から多くの産業で重要な役割を果たしてきました。
しかし、さらなる技術革新と環境への配慮が求められる中、新しい潤滑コーティング技術の開発が産業界全体の課題となっていました。特に、PFASを含まないコーティング技術の開発は、持続可能な製造プロセスの実現に向けた重要な取り組みとなっています。
このような背景のもと、当社は長年培ってきた表面処理技術を活かし、環境に配慮しつつ従来のフッ素樹脂コーティングと同等以上の性能を持つ新製品「FFLCシリーズ」を開発しました。
■製品の特徴
1. PFASフリーで環境に配慮
FFLCシリーズは、PFASを一切使用しない非フッ素系コーティングです。環境への配慮と高性能を両立した、フッ素樹脂コーティングの代替材料として、幅広い産業での採用が期待されます。
2. フッ素樹脂を超える潤滑性能
従来のフッ素樹脂コーティングと同等、またはそれ以上の潤滑性能を実現。設備部品や製品の動きをよりスムーズにし、エネルギーロスを低減、生産効率を改善します。
3. 高温環境下での優れた耐久性
特に高温環境下での耐久性に優れており、従来のフッ素樹脂コーティングでは性能が低下する条件下でも安定した潤滑性を維持します。これにより、フッ素樹脂コーティングでは対応が困難だった用途にも適用可能です。
4. 幅広い温度域での安定性
常温から250℃までの幅広い温度域で安定した潤滑性と耐久性を維持します。この特性により、様々な産業での利用が可能となり、フッ素樹脂コーティングからの技術転換をスムーズに行うことができます。
■製品ラインナップ
FFLCシリーズは、以下の4種類の製品で構成されています。
- FFLC-101:200℃の高温域でも優れた性能を発揮
- FFLC-102:常温から200℃の幅広い温度域で安定した性能を提供
- FFLC-111:250℃までの高温域に対応
- FFLC-211:最高級の潤滑塗膜で、特に高い耐久性を実現
■今後の展開
FFLCシリーズは、環境配慮型の製品開発や高度な性能が求められる自動車、航空宇宙、電子機器、食品加工機械など、さまざまな産業分野での採用が期待されます。当社は、この革新的なコーティング技術を通じて、製造業の技術革新と環境保護の両立に貢献していきます。
さらに、当社は今後もお客様のご要望に真摯に耳を傾け、ニーズに合わせた製品開発を継続いたします。市場からのフィードバックを積極的に取り入れ、FFLCシリーズの性能向上や新たな用途開発に取り組むとともに、お客様の課題解決に貢献する新製品の開発にも注力。環境への配慮と高性能を両立させる技術革新を推進し、持続可能な社会の実現に向けて邁進してまいります。
■会社概要
商号 : 株式会社吉田SKT
代表者 : 代表取締役社長 垣内 和也
所在地 : 〒451-0062 名古屋市西区花の木一丁目12番20号
設立 : 1950年4月
事業内容: フッ素樹脂コーティング、テフロン(TM)コーティング、
表面処理加工、関連材料の販売
URL : https://www.y-skt.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ
株式会社吉田SKT
TEL:052-524-5211(代表)
FAX:052-524-5287
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