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【生活トレンド研究所レポート】 「未来の健康」に関する調査を実施

~現在健康であっても半数以上の人が5年後の健康を不安視  今年話題の「遺伝子検査」、4人に1人が“受けたい”と回答~

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡 哲也)が運営するマーケティング・チャネル「生活トレンド研究所」は、第12弾のレポートとして、All About『家庭の医学』ガイドの菅原 道仁氏を研究員ガイドに迎え、「未来の健康」に関するアンケート調査を実施しました。
調査期間は2013年10月31日(木)~2013年11月6日(水)、1都3県在住の20~59歳の男女898名から有効回答を得ました。


グラフ1、2

■「生活トレンド研究所」のURL: http://allabout.co.jp/trend_lab/


■「家庭の医学」ガイド 菅原 道仁氏プロフィール
現役脳神経外科医。緊急の脳疾患を専門とし、国立国際医療センター、北原脳神経外科病院にて数多くの救急医療現場を経験。また、「病気になる前に取り組むべき医療がある」との信条で、新しい健康管理方法である予想医学を研究・実践している。


■調査概要
・調査期間:2013年10月31日(木)~2013年11月6日(水)
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:1都3県在住の20歳以上59歳以下の男女
      (ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員)
      20代男性112名、30代男性112名、40代男性113名、50代男性112名、
      20代女性112名、30代女性112名、40代女性112名、50代女性113名
      計898名


【調査結果のポイント】
1) 20~50代の80.1%が「現在健康である」と回答
現在健康であっても、30.8%が「健康に自信がない」

2) 現在健康な人でも、半数以上が「5年後の健康」を不安視
さらに全体の61.2%が将来かかりそうな病気を「予期」
20年後の健康を不安視しているのは76.3%

3) 将来の健康不安に対しての「予防策」、とっているのは4人に1人
「遺伝子検査(※)」は24.2%が“受けたい”、39.6%が“興味がある”
※遺伝子検査…遺伝子を調べて、ある病気の発病の可能性、医薬品の適合性などを診断すること。


1) 80.1%が「現在健康である」と回答。
しかし、そのうち30.8%が「健康に自信がない」と回答
http://www.atpress.ne.jp/releases/40781/A_1.jpg (グラフ画像)

今回の調査で、回答者全員に現在の健康状態について聞いたところ、「健康である」(“非常に健康である”、“まあ健康である”、“どちらかというと健康である”の合算)と回答した人は80.1%いました。【グラフ1】
一方で、「現在健康である」と回答した人に対して自分の健康に「自信がある」かどうかと聞くと、30.8%が「ない」(“あまりない”、“ない”の合算)と回答したことが明らかになりました。【グラフ2】

このギャップについて、All About「家庭の医学」ガイドの菅原 道仁氏は次の5つの理由を挙げています。
・医療に関する知識が乏しいため、もしかして何かの病気にかかっているのかもしれないという漠然とした不安を抱えている
・運動や食事といった生活習慣が乱れているのを自覚している
・多忙でストレスフルな生活をしているので、いつかは病気にかかるであろうと推測している
・元気だと思っていた知り合い、あるいは家族が病気で急に倒れてしまったというエピソードを耳にした
・今は何も自覚症状はないが、自分の生活に余裕が無いため、自分の体調にまで気が回らない


2) 現在健康な人のうち52.6%が「5年後の自分自身の健康」に不安を感じている
また、全体の61.2%が将来かかりそうな病気を「予期」していることが明らかに
http://www.atpress.ne.jp/releases/40781/B_2.jpg (グラフ画像)

現在健康であると回答した人に、「5年後」、「20年後」の健康について聞いたところ、52.6%が「5年後の健康」が、76.3%が「20年後の健康」が不安であると回答していました。【グラフ3】
また、5年後、20年後の健康が不安である人に対し、「将来かかりそうな病気を予期しているかどうか」を聞いたところ、全体の61.2%が「している」と回答していました。【グラフ4】

この結果に対し、菅原氏は次のようにコメントしています。
「私たちの脳が一番不安を感じるときは、未来を予見できないときなのです。それは、例えるなら、先の見えないトンネルを無我夢中で歩いているようなものだからです。人生における一番の不安材料は、自分の健康問題。もし、健康トラブルを未然に防ぐことができれば、自分のやりたいこと、人生設計に一筋の光を見出すことができるでしょう。医者の言うように、生活習慣を全て優等生で過ごすことができれば理想的ですが、誘惑の多い現代社会ではそれは到底無理な話です。しかし、せめて自分のかかりやすい病気を予見することができれば、1つくらいなら生活習慣を整えることができると思う人も多くなるのではないでしょうか。」


3) 将来の健康不安に対して「予防策」をとっているのは4人に1人
将来自分がかかるかもしれない病気を一部発見可能な「遺伝子検査」について、
24.2%が「受けたい」と回答。また、39.6%が「興味がある」ことが明らかに。
http://www.atpress.ne.jp/releases/40781/C_3.jpg (グラフ画像)

5年後、20年後の健康が不安であると回答した人に対し、その不安に対して予防策をとっているかを聞いたところ、とっているのは4人に1人程度でした(25.5%【グラフ5】)。また、今年5月に大きなニュースとして取り上げられた、アメリカのハリウッド女優、アンジェリーナ・ジョリーさんの乳がん予防のための両乳房切断手術及び再建手術の発端となった「遺伝子検査」について、受けてみたいかどうかを聞いたところ、24.2%が「受けたい」、さらに39.6%が「興味がある」と回答していました。【グラフ6】

この結果に対し菅原氏は次のようにコメントしています。
「2011年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が、前年度比1兆1,648億増(3.1%増)の38兆5,850億円だったそうです。これを日本の人口(1.2億人)で割ると、一人あたり約30万円/年となります。人生80年とすると、私たちの人生において平均約2,400万円が医療費でかかるという計算になります。
このような事実を知っていれば、病気を予防することが必要だと切実に、一人ひとりが感じるはずなのですが、なかなかこういった情報を知る機会がないのが現状です。だから、健康不安に対する予防策を行わないのでしょう。また、この“未来予期治療”を有効に活用するには、大前提として、一人ひとりが考えなくてはならないことが有るのを付け加えさせてください。
それは、『人生目標』を持つことなのです。究極的には『死』について、しっかりと元気なうちから向き合うということです。こういった目標は漠然とでもいいんです。具体的ではなくても構いません。最終目的地をおぼろげながらでも想像しておかないと、未来予期治療は有効に活用できません。私たちの人生は『不確定性』が多いもの。すべての未来を予期することはできません。ですから、私はどのような人生を送りたいのか、なんとしてでも孫が結婚するまで生き残りたいのか、それとも少し寿命が短くてもいいからいろいろな旅行がしたいとか、おぼろげでもいいので考えて欲しいのです。そうすれば、予防すべき病気がわかり、それにたいして危険性をできるだけ排除していけばいいのです。
般若心経のように、先のことは誰にも見えない、無理して照らそうとしなくていい、見えないことを愉しめばいいだろうという考え方も同意できます。しかし、たとえば、降水確率70%と言われた時に、傘を持って出かける人もいる、タクシーを利用する人もいる、ずぶ濡れを楽しむ人もいる、というのと同じような意味合いで未来予期治療をとらえていただければと思います。いままでの医者に対して『おまかせします』の時代から、やっと主体的に自分の人生を選択できる世の中に変貌しようとしているのです。」


【「生活トレンド研究所」について http://allabout.co.jp/trend_lab/
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

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