情報モラル講座の要望ランキングで 「ネットいじめ・ハラスメント」が1位に再浮上
~コロナ禍後の社会環境の変化が、小中高のネットトラブルにも影響を及ぼす~
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)の自社研究組織サイバー・グリッド・ジャパン ICT利用環境啓発支援室が行った情報モラル、ネットリテラシー講座へのリクエストランキングで、2023年度は「ネットいじめ・ハラスメント」が1位に再浮上しました。
当社のICT利用環境啓発支援室が無料で行っている情報モラル講座の受付の際に、37種の講座テーマの中から児童・生徒向けに盛り込んでほしいものを複数選んでいただきます。この調査は、そのリクエストを集計し、多いもの順にランキングしたものです。
新型コロナ禍以前の2019年度までは、常に1位となっていた「ネットいじめ・ハラスメント」ですが、2020年度以降はランクを落としていました。原因としては、新型コロナによる、児童・生徒の直接的な交流が減少したためだと考えられます。しかし、2023年度は新型コロナの感染症対策が緩和されたこともあり、世の中の生活スタイルもコロナ禍以前の状態に戻ってきました。この影響を受けて児童の生活面でもリアルな交流が増加し、「ネットいじめ・ハラスメント」のランキングが再び上位に上がってきたものと考えられます。
2024年度も引き続き情報モラル講座のリクエストを受け付けていますが、2024年6月時点のランキング動向をみると「ネットいじめ・ハラスメント」が圧倒的な1位となっています。その一方で「誹謗中傷」や「不適切投稿」、「デマ・フェイクニュース」や「炎上させること」などの項目が増加傾向にあります。これは、子どもたちがネット上での他人への攻撃をしてしまうことや、不用意に加担してしまうことへの警戒感が高まっているのではないかと推察されます。当社では、引き続き講座リクエストの動向を注視してまいります。
子どもたちの間で発生するネットトラブルは、世の中の情勢、事件や流行を反映して常に変化しています。学校の先生方や、保護者の皆さんへは、ネット活用が日常生活となった子どもたちがより安全な使い方ができるよう、ネットの危険に対する基礎的な知識や学びの機会提供をお願いしたいと考えます。
ラックでは、今後も発展し続ける日本のデジタル社会を支える次世代が、よりよいネットの活用ができるよう、情報モラル、ネットリテラシー教育の研究を推し進めてまいります。
ご参考情報
サイバー・グリッド・ジャパンの活動について
https://www.lac.co.jp/corporate/unit/cyber_grid_japan.html
●株式会社ラックについて
ラックは、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションの豊富な経験と最新技術で、社会や事業の様々な課題を解決するサービスを提供しています。創業当初から金融系や製造業など日本の社会を支える基盤システムの開発に携わり、近年ではAIやクラウド、テレワークなどDX時代に適した最新のITサービスも手掛けています。また、1995年に日本初の情報セキュリティサービスを開始して以降、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC、サイバー救急センター、脆弱性診断、ペネトレーションテストやIoTセキュリティなど常に最新のサイバー攻撃対策や事故対応の最前線で活動する、情報セキュリティ分野のリーディング企業です。
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