国総研が空き家対策のコスト・効果の推計ツールを公表 市町村向...

国総研が空き家対策のコスト・効果の推計ツールを公表  市町村向けと空き家の所有者向け、それぞれのツールを提供

国土交通省 国土技術政策総合研究所(以下 国総研)では、空き家が管理不全状態となることを予防するための対策強化に向けて、(1)市町村が空き家対策を行う場合のコスト・効果の推計手法、(2)空き家所有者が空き家を管理・所有する場合のコスト・効果の推計手法等を公表しました。市町村がより適切な空き家対策を検討・立案する際や、空き家所有者がより適切な管理等の検討・実施を進める際に活用されることを期待しています。


ツールの特徴


■背景・目的

我が国では、人口・世帯が減少する中、空き家の数は増加しています。また、空き家が管理不全化してからの事後的な対応だけでは追いつかない状況も見られてきているところです。これに対応していくためには、所有者や市町村の立場から、空き家が管理不全状態となることを予防する対策の強化が重要となります。

このため国総研では、国及び市町村における空き家の管理不全化の予防的対策の推進に向けた技術的根拠の提示を目的として、空き家の管理不全化に対する予防的対策効果を定量的に把握するための研究を実施してきました。今般この成果を国総研資料として取りまとめるとともに、空き家対策のコスト・効果の推計ツールを公開するものです。



■国総研資料の概要

ポイント(1):市町村の空き家対策により生じるコストと、それにより得られる効果について、空き家対策のシナリオ別に比較できる推計手法とツールを開発。

ポイント(2):所有者が空き家を持っていると将来かかるコストについて、空き家管理のシナリオ別に比較できる推計手法とツールを開発。

ポイント(3):空き家が管理不全化しないために最低限必要となる管理内容(案)をとりまとめ。



■ツールの概要

・ツールは、ユーザーとして市町村向けの「空き家対策に関する効果・コスト推計ツール」と、空き家の所有者向けの「『空き家を持っているとかかるコスト』の推計ツール」の2種類。

・市町村向けツールでは、市町村が様々な空き家対策を行う場合のコスト・効果の推計が可能。

・空き家の所有者向けツールでは、所有者が空き家を管理・所有する場合のコスト・効果の推計が可能。

・いずれもMicrosoft Excel上で動作し、プルダウンメニュー等で簡単に操作が可能。



■本ツールの入手方法

以下の国総研HPよりダウンロードできます。(無償にてご利用いただけます。)

・国総研資料 第1287号「空き家の管理不全化に対する予防的対策効果の定量化に関する研究」

URL: https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1287.htm

・国土交通省 国土技術政策総合研究所 住宅研究部 住宅計画研究室HP

URL: https://www.nilim.go.jp/lab/ibg/index.htm



■組織概要

組織名称: 国土交通省 国土技術政策総合研究所

代表者 : 所長 福田 敬大

所在地 : 〒305-0804 茨城県つくば市旭1番地

URL   : https://www.nilim.go.jp/



【本件に関する一般の方からのお問い合わせ先】

国土技術政策総合研究所 住宅研究部

住宅計画研究室 主任研究官 内海 康也(内線4517)

TEL  : 029-864-2211(代表)

E-mail: nil-jt-condo22@mlit.go.jp

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