<自転車の安全利用促進委員会レポート> 新潟県主催「令和6年度交通安全指導員研修会」にて 「自転車指導セミナー」を9月5日(木)・9月6日(金)に開催 新潟県の交通指導員約110名が参加
2024.09.10 11:30
自転車の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、新潟県主催のもと、2024年9月5日(木)新潟市・6日(金)長岡市で行われた『令和6年度交通安全指導員研修会』にて自転車指導セミナーを実施し、新潟県の交通指導員約110名が参加されました。
新潟県は、令和5年県内の交通死亡事故の特徴として、高齢者割合が全事故の7割、人対車は全事故の4割、自転車対車は減少しているものの、横断歩道中は前年より増加しており、横断歩行者の保護や、自転車ヘルメットの着用率ワースト1などもあり、交通安全指導の重要性が高まっています。
講師の遠藤まさ子(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、自転車事故の傾向や特徴、事故データに触れ、安全な自転車利用に必要な要素を説明しました。
地域住民の協力体制の大切さに関し、「家庭・学校以外の第三者の目があることで、安全運転を心がけるようになります。地域の方が協力し見守ることが重要です。」と説明しました。
よく見られる交通違反に関し、「学生も高齢者も道路標識等を正しく理解できていない場合もあります。高齢者も昔の交通ルールを認識している場合もあるため、青切符導入に際し改めて交通ルールを確認し、指導が必要です。」と説明しました。また、自転車自体の安全性について指導していくことの重要性に触れ、「安全基準をクリアしたBAAマークの貼られた自転車を選ぶことや、日ごろのメンテナンスの重要性を指導していくことで、事故を未然に防ぐことができます。」と説明しました。
講演後は、危険予測の動画にて話し合っていただき、発表していただきました。
交通ルールだけでなく、自転車の車体の安全性についても改めて理解いただき、指導ポイントを参考に、交通安全指導員の皆様が自転車利用の安全指導について考える機会となりました。
【参加した交通安全指導員の感想】
・子どもに対しての教育として、動画を使ったコンテンツなどを活用して視覚から理解につながる指導をしていきたい。
・安全な自転車を選ぶことや、メンテナンスの重要性も幅広く伝えていきたい。
・安全な目印となるBAAマークの重要性が理解できました。
当日の様子1
当日の様子2
■参考資料
≪講師略歴≫
遠藤 まさ子
自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。
遠藤まさ子
≪自転車の安全利用促進委員会≫
自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。
≪BAAマーク≫
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。
BAAマーク1
BAAマーク2
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