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人道支援を止めるな!地中海からのSOS!をテーマに 『船上の助産師・小島毬奈さん』の出前授業を 小学校・中学校を中心に全国展開スタート

2024.09.17 11:15

出版社、株式会社ほんの木(所在地:東京都千代田区、代表取締役:高橋 利直)は、地中海「死のルート」上で移民・難民の捜索救助船に乗る、ただ一人の日本人助産師・小島毬奈さんを講師に招き、世界目線の体験を、全国の小学校・中学校で伝える出前授業を2024年10月より開催いたします。


地中海での救助船活動。ライフジャケットを配り母船までシャトルする


■小島毬奈さんのテレビ出演

毬奈さんの活動はテレビ『情熱大陸』で放送され話題となっています。


2024年1月、明け方の地中海。リビア沖から欧州を目指す「死のルート」上で、今にも沈みそうな、ぎゅうぎゅう詰めのゴムボートに乗っている遭難者を発見。その数70〜80名。ライフジャケットを配り、安全に救出すると伝え落ち着かせる。高速船に移動させ、母船までシャトルして全員が救出されるまで2、3時間の出来事だ。


今にも沈みそうなぎゅうぎゅう詰めのボート


充分な燃料もなく、耐久性もないボートに着の身着のまま乗りこんだ人々。時には船底で圧死している人を踏みつけてさえ、私たちの救助船に向かって怯えた目で助けを求めてくるその姿は必死だ。

「それでも、救助しに行くなと言いますか?」



■9月30日に新刊『船上の助産師』が出版

リビア沖から地中海を渡る「死のルート」上で、2016年から移民・難民救助船に8年間で11回乗務。

救助船で、ただ一人の日本人助産師として活動する著者、毬奈さんのリアルな手記。


『船上の助産師』


『船上の助産師』 小島毬奈著

価格1,430円(税込) 単行本192ページ


https://www.honnoki.jp/c/books/books_all/senjou_josanshi



■『船上の助産師・小島毬奈の出前授業』を開催

看護学校での講演の様子


出版に先立って、9月8日のテレビ『情熱大陸』で著者、小島毬奈さんの活動が放送されました。

船上で「生と死」に向き合いながら救助活動を続け、「日本を飛び出し、見えてきた世界はこんなにも広い!」と語る毬奈さん。命の重さ、国や民族、戦争、ニュースの伝わり方…、日本にいるだけでは見えなかった、知らなかった“世界で今起こっていること”を知る大切さを全国の子どもたちに届けようと、この度、毬奈さんを講師に招いて全国の小学校・中学校で伝える「出前授業」を開催します。皆様のまわりの小学校や中学校で、子どもたちに世界目線の体験を直接聞かせてみませんか。



■「出前授業」についてのお問い合わせ

毬奈さんの「出前授業」についてのお問い合わせは、ほんの木までお願いいたします。(お問い合わせ先は下記に記載)


『船上の助産師』小島毬奈さん


■救助船から戻ってきて間もない2024年8月末、毬奈さんにインタビュー

Q 「地中海捜索救助船」で毬奈さんは何をしていますか?

救助された赤ちゃん


救助船内では、助産師として主に女性と子どものケアに当たっています。妊婦や生後数日の新生児もたくさんいて、時には大揺れの船内で出産することもあります。また性暴力で妊娠させられたケースが多く、心に深く傷を負った女性たちのケアも大切です。その他、母子の衛生状態の管理など助産師の役割は多岐にわたります。


Q どうして危険なルートを承知で地中海を渡ってくるのですか?

地中海を渡るには粗末すぎるボート


人間らしい生活を目指して海を渡るのです。自国が、戦争で仕事も病院も学校もない。政府がまともに機能してない国に希望はないと身一つで渡ってきます。アフリカだけでなく、シリア、バングラデシュ、イラン、アフガニスタンなどから、まずは欧州の玄関口である北アフリカのリビアを目指し、そこから「死のルート」と言われる地中海を渡るのです。


Q なぜリビアが出発地なのですか?どんな状態で出発するのですか?

救助船に助けを求める遭難者たち


リビアはカダフィ政権崩壊後、内戦に陥り国境警備が甘くなり組織化された密航業者が存在するまでになっています。リビアに行けばヨーロッパに渡れると希望を持って来ても、現実は留置所やコンテイナーに閉じ込められたり、食べ物もろくに与えられずに暴力を受けることもあります。過酷な状況の中、それでも密航業者に大金を払うことができた人のみが、ちっちゃなボートに乗せられ生死の保証もないままイタリアを目指します。

リビアからイタリアのシチリア島までは約400km。小さなエンジンがついているだけの今にも沈みそうなゴムや木製、鉄製の粗末なボートでは、地中海という大海を渡り切れるはずがないのに。



Q 現状では、生死の保証もないままイタリアを目指す人が後を絶たないのですね。

助かるとわかっていても慌てて海に飛び込む


このルートでは、いまだに年間2,000人ほどが死亡または行方不明となっています。一度に百人以上が乗った船が海に沈むこともあります。だから救助船は必要なのですが、自国への移民流入を止めたいという政治的背景もあり、救助船は年々逆境にさらされています。救助船の出向を止められたり、言われもない罰金を要求されたり、様々な困難があり今でも戦いは続いています。しかし、「救助を求める人たちを無視しない」という地中海捜索救助船活動の団結力はますます強くなっています。



■小島毬奈プロフィール

1984年、東京都生まれ。練馬区立春日小学校、石神井東中学校卒。オーストラリア・メルボルンの高校卒業後、帰国。2005年、看護学校へ進学。2008年に卒業後、助産学校へ進学。2009年都内の病院の産婦人科に就職。2014年から紛争地で助産師として医療活動を始める。リビア沖から地中海を渡る「死のルート」上で捜索救助船にて活動。2016年から8年間で11回乗船。



■小島毬奈さんは、今、クラウドファンディングを立ち上げています

(支援応募期間は9月30日)

地中海での捜索救助船「オーシャンバイキング号」


毬奈さんは今、「SOSメディテラネ」(以下SOS)というフランスのNGOに所属して、オーシャンバイキング号という船に乗り、地中海での捜索救助船活動を行っています。今年は1月と7月の2回、助産師として乗船してきました。

船を使った捜索救助活動には多くのコストがかかります。1日分の船の運航費は、約14,000ユーロ(200万円)。少し部品が壊れても、何十万円という修理代がかかります。それでも安全には変えられません。さらには、ガソリン価格の高騰も悩みの種です。

そこで、日本にいる時は活動資金を集めるためクラウドファンディングを立ち上げて、集まったお金をSOSに送金しています。クラウドファンディングは5回目で、今回の目標金額は200万円です。

「世論や政治の力に屈せず、多くの命を救いたい」「私たちが見つめているのは、すべての海上での救助を必要としている人たち」という理念を持って活動を続けるSOSと毬奈さんを応援していただける方は、どうかご支援をよろしくお願いいたします。支援応募期間は9月30日です。



■クラウドファンディングの詳細

クラウドファンディングの詳細は、以下のURLに記載しています。

https://readyfor.jp/projects/togetherforrescue


捜索救助船「オーシャンバイキング号」のスタッフ


本プレスリリースに使用した写真は、SOSメディテラネより写真の使用許可を取得しております。



■会社概要

商号  : 株式会社ほんの木

代表者 : 代表取締役 高橋 利直

所在地 : 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-12-13 第一内神田ビル2階

設立  : 1986年6月

事業内容: 出版業、通信販売業、卸販売業

資本金 : 1,000万円

URL   : https://www.honnoki.jp



【本件のお客様からのお問い合わせ先】

株式会社ほんの木

TEL         : 03-3291-3011

お問い合わせフォーム: https://www.honnoki.jp/f/form_mailer

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