徳島県那賀町にて休校中の小学校で クルマエビ陸上養殖実証実験を開始 過疎化地域復興の一手として海無しエリアでの難題に挑戦
2024.09.12 09:30
社会課題解決型事業を展開する株式会社Seaside Consulting(R)(本社:千葉県鋸南町、代表取締役:平野 雄晟、平野 彩、以下:当社)は、2024年8月20日より、徳島県那賀町との共同プロジェクトとして、休校となった平谷小学校の施設を活用したクルマエビ陸上養殖の実証実験を開始しました。
この取り組みは、遊休施設の有効活用を通じて過疎地域の活性化を目指す画期的なモデルであり、地方創生に貢献する新たな事業です。
休校中の平谷小学校の給食室での養殖実験風景
■実証実験に至る背景
2022年、博報堂プロダクツ社が徳島県那賀町と地域活性化包括連携協定を締結しました。この協定の一環で、「那賀町みらい創造プロジェクト」が発足し、博報堂プロダクツが那賀町と未来についての構想を練ってきました。その取り組みが月刊事業構想(2022年5月号)にも取り上げられ、今回、当社へ遊休施設利活用に関する陸上養殖の相談が持ち込まれました。
■今後の遊休施設利活用に向けた試験的実証
那賀町からの相談で気づいたのは、当社が2021年から取組んできた耕作放棄地ではなく、遊休施設を活用することの優先性です。文部科学省のデータによると、日本では既に8,000校が廃校となっており、今後25年間でさらに10,000校以上が廃校化すると予測されています。しかし、廃校を利用するには土地の制約や過疎地の物流環境などの不利な条件が多く存在します。それにも関わらず、当社は社会課題に真摯に向き合い、過疎地での新たなビジネスモデルとして「戦略的廃校利活用陸上養殖」パッケージの実現を目指しています。
徳島県那賀町は人口7,439人、高齢化率46.6%という過疎化が進む町であり、さらに海にも面していないため、海水魚の養殖には非常に不利な地域です。しかし、この厳しい環境でこそ、クルマエビ陸上養殖の成功が他の同様の地域にも波及すると考えています。
■今後の展開
那賀町におけるクルマエビ陸上養殖の実証実験は、次年度以降の商業ベースでの養殖に向けた重要なステップです。那賀町内でも特にゴーストタウン化が懸念される平谷エリアでの実証実験の成功は、この地域だけでなく、全国の過疎地におけるロールモデルとなる可能性を秘めています。今回の取り組みが多くの関係者にとって希望となり、全国的な課題解決への道を切り開くことを期待しています。
■株式会社Seaside Consulting(R)について
当社は、耕作放棄地のエビ陸上養殖を国内で初めて実現した企業として、社会課題解決型事業を展開しています。過去にはホテル三日月との協業により、国内初のホテル業界におけるエビ養殖の実績もあります。
また、2021年には千葉県鋸南町に耕作放棄地を活用した陸上養殖施設を設置し、13回のTV取材を受けるなど注目を集めました。さらに、本年4月には、水温管理に特化した低エネルギー運用の陸上養殖水槽に関する特許も出願しています(特願2024-059309)。
商号 : 株式会社Seaside Consulting(R)
代表者 : 代表取締役 平野 雄晟、平野 彩
所在地 : 〒299-2115 千葉県安房郡鋸南町下佐久間2720
設立 : 2017年3月3日
事業内容 : ・千葉県鋸南町でのエビの養殖
・陸上養殖のコンサルティング
公式サイト : https://tsuku2.jp/seasidebianca
X(旧Twitter): https://x.com/YuseiVegan
Instagram : https://www.instagram.com/seaside_consulting/
YouTube : https://www.youtube.com/@seasideconsulting7101
■本件に関する一般向けお問い合わせ先
当社では、廃校利活用や陸上養殖に関するご質問やコンサルティングの依頼を随時受け付けております。
興味のある自治体や企業の皆様は、下記の連絡先までお問い合わせください。
株式会社Seaside Consulting(R)
TEL : 090-6839-8027