浦沢直樹、西川美和からコメントが到着!BS松竹東急 ポン・ジュノ監督の軌跡を辿る6作品一挙放送(9月20日~)
2024.09.18 10:00
この度、BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)の放送枠「よる8銀座シネマ」と、「土曜ゴールデンシアター」では、9月20日(金)より、「鬼才に喝采!アカデミー賞受賞監督 ポン・ジュノ特集」と題し、韓国を代表するポン・ジュノ監督の映画を特集放送。第92回米アカデミー賞では外国語映画として史上初の作品賞を受賞し、世界中で話題となった『パラサイト 半地下の家族』を含む6作品をラインアップ。今や世界を代表するトップクリエイターとなった彼の、長編監督デビュー作以降の傑作群をお届けします。
時代に対する鋭い眼差しと深い人間描写で人々を惹きつけ、多くのクリエイターからも熱い視線が注がれるポン・ジュノ監督。今回の放送にあたって、かねてよりお互いの作品をリスペクトし合うなど、ポン監督と交流も深いお二人、漫画家の浦沢直樹さんと、映画監督の西川美和さんから、作品が持つ魅力についてコメントをいただきました。
時代に対する鋭い眼差しと深い人間描写で人々を惹きつけ、多くのクリエイターからも熱い視線が注がれるポン・ジュノ監督。今回の放送にあたって、かねてよりお互いの作品をリスペクトし合うなど、ポン監督と交流も深いお二人、漫画家の浦沢直樹さんと、映画監督の西川美和さんから、作品が持つ魅力についてコメントをいただきました。
【浦沢直樹さんコメント】
「にっちもさっちもいかない人間。一縷の望みを信じてあきらめない人間。ポン・ジュノ監督の作品は徹底して人間を描こうとしている。 残酷なまでに」
浦沢直樹
1960年生まれ、漫画家。
代表作に『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』など。現在、『あさドラ!』を「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載中。
1960年生まれ、漫画家。
代表作に『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』など。現在、『あさドラ!』を「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載中。
【西川美和さんコメント】
「ポン・ジュノ監督の作品を好きにならずにいるのは難しい。
きもち悪いのに、楽しい。恐ろしいのに、おもしろい。
常に、描かれるのは不遇な人々だ。貧困や暴力や格差、そしてそこに渦巻く執着や絶望。展開は残酷だし、血生臭い。
にもかかわらず、ポン監督の映画は好もしい。それは奇跡のようなもので、なぜそのように描ける人と、描けない人がいるのか、私には解析できない。
混沌とした社会と人間の暗部を描くことから、ポン監督は逃れられないだろう。それは、重く、複雑な成り立ちの韓国という国に育ち、その変化を目の当たりにしてきた監督自身の宿痾のようなものでもある。しかしポンさんはきっと心に決めている。誰一人置いてけぼりにしない。絶対に映画の最後まで連れて行くんだと。その観客に対する厚い親愛。それこそが彼の天賦のものだし、憧れても、憧れてもまた遠ざかる眩い背中だ。」
きもち悪いのに、楽しい。恐ろしいのに、おもしろい。
常に、描かれるのは不遇な人々だ。貧困や暴力や格差、そしてそこに渦巻く執着や絶望。展開は残酷だし、血生臭い。
にもかかわらず、ポン監督の映画は好もしい。それは奇跡のようなもので、なぜそのように描ける人と、描けない人がいるのか、私には解析できない。
混沌とした社会と人間の暗部を描くことから、ポン監督は逃れられないだろう。それは、重く、複雑な成り立ちの韓国という国に育ち、その変化を目の当たりにしてきた監督自身の宿痾のようなものでもある。しかしポンさんはきっと心に決めている。誰一人置いてけぼりにしない。絶対に映画の最後まで連れて行くんだと。その観客に対する厚い親愛。それこそが彼の天賦のものだし、憧れても、憧れてもまた遠ざかる眩い背中だ。」
西川美和
1974年生まれ、映画監督、脚本家、小説家。
2002年に『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。21年『すばらしき世界』では、シカゴ国際映画祭外国語映画部門観客賞ほか。小説作品に、『ゆれる』『永い言い訳』など。
1974年生まれ、映画監督、脚本家、小説家。
2002年に『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。21年『すばらしき世界』では、シカゴ国際映画祭外国語映画部門観客賞ほか。小説作品に、『ゆれる』『永い言い訳』など。
ラインアップ・あらすじ
たった一人の殺人犯に翻弄され、追いつめられていく刑事たち―― 実在した連続殺人事件を元に描いた傑作ミステリー!
9月20日(金)夜8時『殺人の追憶』(※9月22日(日)昼12時再放送)
あらすじ:1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の変死体が発見された。その後も同じ手口の連続殺人事件が発生。現地には特別捜査本部が設置され、地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)とソウル市警から派遣されたソ・テユン(キム・サンギョン)がこの難事件に挑む。性格も捜査方法も対照的な二人は衝突しながらも、ついに有力な容疑者を捕らえるのだが…。
出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル ほか
2004年日本公開
出演:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル ほか
2004年日本公開
閑静な郊外のマンションで起こった連続小犬失踪事件を巡る ちょっぴりシュールなシニカルコメディ!
9月24日(火)夜8時『ほえる犬は噛まない』
あらすじ:中流家庭の人々が住む閑静なマンション。飼うことを禁止されているはずの犬の鳴き声がマンション内に響き渡り、うだつの上がらない大学の非常勤講師ユンジュ(イ・ソンジェ)はイラついていた。一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナム(ペ・ドゥナ)は平凡で退屈な毎日を送っていた。そんな中、団地に住む少女の愛犬ピンドリがいなくなったと知ったヒョンナムは、小さな正義感に火がつきビラ貼りを手伝い始めることに。
出演:ペ・ドゥナ、イ・ソンジェ、キム・ホジョン、コ・スヒ、ピョン・ヒボン ほか
2003年日本公開
出演:ペ・ドゥナ、イ・ソンジェ、キム・ホジョン、コ・スヒ、ピョン・ヒボン ほか
2003年日本公開
生き残った人類の希望と絶望を乗せて走る列車 人類の存亡と未来をかけたノンストップSFアクション!
9月25日(水)夜8時『スノーピアサー』
あらすじ:2014年7月1日、人類は突如として絶滅の危機を迎えた。地球温暖化を食い止めるために散布された冷却物質は地球に氷河期をもたらし、永久機関を持つ列車「スノーピアサー」に乗り込んだ人々だけが生き残りに成功する。それから17年後の2031年、「スノーピアサー」の乗客は貧富の差で分けられ、貧困層は富裕層によって悲惨な扱いを受けていた。そこで、貧困層ではカーティス(クリス・エヴァンス)をリーダーに、平等な社会を、そして人間の尊厳を取り戻すために仲間と共に反乱を企てる。
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、エド・ハリス ほか
2014年日本公開
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、エド・ハリス ほか
2014年日本公開
殺人事件の容疑者となった息子を救うため、 真犯人を追う母親の姿を極限まで描くヒューマン・ミステリー
9月26日(木)夜8時『母なる証明』(※9月29日(日)昼12時再放送)
あらすじ:漢方薬店で働きながら一人息子のトジュン(ウォンビン)を育て上げた母(キム・ヘジャ)。二人は貧しいながらも、母ひとり子ひとりで懸命に生きてきた。息子は、内気だが朗らかな純粋な青年であった。ある日、二人が住む静かな街で凄惨な殺人事件が起きる。一人の女子高生が無惨な姿で発見されたのだ。事件の第一容疑者として、トジュンの身柄が拘束された。無実を信じる母親は立ち上がり、息子の疑惑を晴らすため、たった一人で真犯人を追って走り出す―。
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン ほか
2009年日本公開
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン ほか
2009年日本公開
第92回アカデミー賞 最多4部門受賞! 第72回カンヌ国際映画祭 <最高賞>パルムドール受賞 ! 映画史を変える偉業を達成した超一級エンターテインメント!
9月27日(金)夜8時『パラサイト 半地下の家族』
あらすじ:父ギテク(ソン・ガンホ)と母チュンスク(チャン・ヘジン)は失業中、長男長女は浪人中のキム一家は、Wi-Fiも飛んでいない半地下暮らし。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウ(チェ・ウシク)はある理由から、IT企業を経営し、“高台の豪邸”で暮らすパク社長(イ・ソンギュン)の家へと家庭教師の面接を受けに行く。兄に続いて、妹ギジョン(パク・ソダム)も豪邸に足を踏み入れるのだったが…。
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン ほか
2019年日本公開
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン ほか
2019年日本公開
正体不明の怪物がソウルのど真ん中に出現! 娘を奪われた家族の死闘を描く、モンスターパニック映画
9月28日(土)夜9時『グエムル 漢江の怪物』
あらすじ:ソウルの中心を南北に分けて流れる雄大な河、漢江。休日を、河岸でくつろいで過ごす人々が集まっていたある日、突然正体不明の巨大怪物<グエムル>が現れる。河川敷の売店で店番をしていたカンドゥ(ソン・ガンホ)の目の前で、次々と人が襲われていく。そして、カンドゥの愛娘、中学生のヒョンソ(コ・アソン)がグエムルにさらわれてしまい―。
出演:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン ほか
2006年日本公開
出演:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン ほか
2006年日本公開
放送スケジュール
9月20日(金)夜8時『殺人の追憶』(※9月22日(日)昼12時再放送)
9月24日(火)夜8時『ほえる犬は噛まない』
9月25日(水)夜8時『スノーピアサー』
9月26日(木)夜8時『母なる証明』(※9月29日(日)昼12時再放送)
9月27日(金)夜8時『パラサイト 半地下の家族』
9月28日(土)夜9時『グエムル 漢江の怪物』
9月24日(火)夜8時『ほえる犬は噛まない』
9月25日(水)夜8時『スノーピアサー』
9月26日(木)夜8時『母なる証明』(※9月29日(日)昼12時再放送)
9月27日(金)夜8時『パラサイト 半地下の家族』
9月28日(土)夜9時『グエムル 漢江の怪物』
【BS松竹東急(BS260ch)】<全国無料放送> https://www.shochiku-tokyu.co.jp/
2022年3月に開局。映画、歌舞伎・演劇・音楽、スポーツ、オリジナルドラマのほか、あらゆるジャンルを放送する全国無料総合チャンネルとして、視聴者のみなさまの暮らしに、上質感やワクワク感をお届けします!
平日夜8時からのよる8銀座シネマと土曜夜9時からの土曜ゴールデンシアターで、映画をノーカットで放送。よる8銀座シネマは「一番身近な映画館」、土曜ゴールデンシアターは「魂ゆさぶる映画の時間」をコンセプトに、古今東西の名作・話題作を年間300本以上ラインアップしています。
【局公式X(旧・Twitter)】@BS260_official
2022年3月に開局。映画、歌舞伎・演劇・音楽、スポーツ、オリジナルドラマのほか、あらゆるジャンルを放送する全国無料総合チャンネルとして、視聴者のみなさまの暮らしに、上質感やワクワク感をお届けします!
平日夜8時からのよる8銀座シネマと土曜夜9時からの土曜ゴールデンシアターで、映画をノーカットで放送。よる8銀座シネマは「一番身近な映画館」、土曜ゴールデンシアターは「魂ゆさぶる映画の時間」をコンセプトに、古今東西の名作・話題作を年間300本以上ラインアップしています。
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